ヨガインストラクターの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

ヨガインストラクターは健康ヨガの正しい実践方法を伝えるのが仕事です。

生徒の状態やレベルなどに合わせた指導をして、ヨガの上達や心身の状態をよくしていくためのサポートをするのがおもな役割です。

また、ヨガスクールやヨガスタジオなどに勤務する場合と、フリーランスで活動する場合があります。

この記事では、ヨガインストラクターの仕事内容について解説します。

ヨガインストラクターの仕事とは

ヨガインストラクターとは、インド発祥の伝統的な修行法である「ヨガ」をベースにし、現在では健康増進などの目的で親しまれている「健康ヨガ」の正しい実践方法を教える人のことを意味します。

ヨガでは「呼吸法」と「正姿勢」が重要な要素となり、ヨガインストラクターは、それらのやり方を正しく伝えながら、ヨガで行われるポーズをとっていきます。

生徒の状態やレベルなどに合わせたレッスン計画を作成し、わかりやすい指導をして、ヨガの上達や心身の状態をよくしていくためのサポートをするのが、ヨガインストラクターのおもな役割です。

ヨガインストラクターは、ヨガスクールやヨガスタジオなどに勤務して集団あるいは個別レッスンを行うことが多いですが、自分のプライベートスタジオを持ち、フリーランスで活動していく人もいます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ヨガインストラクターの業務の内容

「健康ヨガ」の正しい実践法を指導する

日本におけるヨガは奈良時代から仏教に取り入れられる形で浸透し、現代では心身の健康に役立つものとして、多くの人に親しまれています。

現在、日本で普及している「健康ヨガ」は、インド生まれの伝統的なヨガに、フィットネス感覚や現代医学の要素などを取り入れ、1970年代以降に開発されたものです。

その種類は、

  • パワー・ヨガ
  • ホット・ヨガ
  • アヌサラ・ヨガ
  • アロマ・ヨガ

などいくつかに分けられます。

1990年代のアメリカで、ニューヨークのセレブやハリウッドスターの間に広まり、2000年前後に日本へ紹介されました。

日本では2004年頃からブームとなり、現在でも20代・30代の女性を中心に人気があります。

このような健康ヨガは、

  • 心身の調整
  • 健康維持
  • 疲労やストレスの解消
  • ダイエット
  • 体のゆがみの矯正

などを目的として行われ、修行を目的とする伝統的なヨガとは少々異なる形で親しまれています。

スクールやレッスンでの指導が中心

ヨガインストラクターは、ヨガスクールやヨガスタジオなどで、集まった生徒にヨガを教えるのがおもな業務となります。

ヨガでは「呼吸法」と「正姿勢」が重要な要素となり、それらのやり方を正しく伝えながら、ヨガのポーズをとっていきます。

複数の生徒に同時に指導をする集団レッスンもあれば、個別でのマンツーマンレッスンをすることもあります。

このほか、ヘルスケア関連のイベントでヨガ体験教室を開催したり、ヨガに関連するメディア出演や記事執筆など、さまざまな業務に携わる人もいます。

ヨガインストラクターの役割

生徒の状態やレベルに合わせた指導を行う

ヨガは正しいポーズや呼吸法で行わなければ、効果がでないばかりか、かえって体を痛めたり、体調を崩してしまうこともあります。

この仕事では、さまざまな年代の生徒を指導する機会が多く、なかには障害を抱えている人や、加齢などで思うように身体が動かせない人もいます。

また、ヨガをする目的は日頃の運動不足を解消したいという人もいれば、ランニングや筋力トレーニングなどの激しい運動ではなく、ゆっくりと身体を動かしてリラックスしたいと考える人もいます。

ヨガインストラクターは、つねに生徒一人ひとりの体調や体力・状態・レベルに気を配り、無理をさせずにヨガを楽しんでもらうための指導を行う必要があります。

ヨガの正しい考え方を伝える

ヨガが、ランニングやエアロビクスといった激しい運動と異なるのは、学ぶ人に「内面や精神面の充実・変化」を求めるケースが多いことです。

そういう人に対して、しっかりとヨガの考え方を伝え、対応するのもヨガインストラクターの大きな役割です。

ヨガを行っていくうちに、

  • 瞑想しながら自分の呼吸や鼓動を感じる
  • 心や気持ちの状態を感じる

といった瞑想を繰り返していくと、「いま、自分がどのようにあるのか」ということに敏感になっていきます。

すると日常の色々な場面でも、自分の気持ちがよく感じられるようになり、

  • 自分の感情を把握する
  • 自分の感情をコントロールできる

など、いろいろな状況に対して余裕がもてるようになり結果、自分の気持ちに素直に行動できることも多くなってきます。

このような境地になれたとき、人は自分自身の内面の充実を感じます。

ヨガを学ぶ人たちが「自分は変わった」とか、「内面が充実した」という理由のひとつは、こういうことです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ヨガインストラクターの勤務先の種類

ヨガインストラクターの働く場所
  • ヨガスクールやヨガスタジオと呼ばれるヨガの専門教室
  • スポーツジムやフィットネスクラブ
  • 地域のカルチャースクール
  • 伝統的なヨガ教室

企業に勤めて働くヨガインストラクター以外に、独立しフリーランスとして働く人もいます。

また、ジムで教えるだけでなく、個人の自宅や企業・老人ホームといった施設を訪れ、出張指導を行うこともあります。

時代を追うごとにヨガを親しむ人が増え、ヨガインストラクターが求められる場の種類も増えているといえるでしょう。

ヨガインストラクターの勤務先と仕事内容の違い

ヨガインストラクターの仕事の流れ

ヨガを指導するには、まず指導メニューを作成する必要があります。

どのような人を対象として、何を目的とするのかによって、指導時間の長さを決めます。

そして、生徒のレベルや体力に応じ、難易度や指導の流れを考えながらメニューを考えます

ヨガインストラクターの指導例

ヨガのレッスンは60分前後の教室が一般的です。

最初の5~10分
季節の話や最近の出来事、ヨガをする意味や生き方などについて話します。

生徒が集まった直後は、スタジオ内の雰囲気がどうしてもわさわさとしているため、話をすることで生徒たちの呼吸を整えつつ、スピリチュアルな雰囲気をつくっていきます。

開始10分~
スタジオ内の雰囲気が良くなれば、ウォーミングアップを行った後、いろいろなポーズと呼吸法を行います。

その間、ヨガインストラクターは、生徒の間を動き回って声をかけたり、ポーズを直したり、あるいはお手本を見せながら声でリードしてレッスンを進めていきます。

終わりの5分
床に大の字で寝る「しかばねのポーズ」でしめくくり、全身をリラックスさせて終わるのが一般的です。

ヨガインストラクターと関連した職業

ヨガインストラクターとスポーツインストラクターの違い

ヨガインストラクターと近い要素があり、関連した職業としては、「スポーツインストラクター」が挙げられます。

スポーツインストラクターは、おもにスポーツジムやフィットネスクラブにおいて、

  • 水泳
  • エアロビクス
  • ダンス

といった各種スポーツの指導をする職業です。

ヨガのレッスンを開講する施設では、ヨガの知識や技術をもつスポーツインストラクターがヨガを指導することもよくあります

なお、どちらの職業もフリーランスとして働くことも可能であり、ヨガと、その他のスポーツ(たとえばエアロビクスなど)の両方の指導にあたるような人もいます。

スポーツインストラクターもヨガのインストラクターも

  • レッスンの計画・トレーニングメニューの考案
  • 正しい取り組み方や実践法の指導

などを行い、一人ひとりの生徒の状態やレベルを把握しながらわかりやすく教えていくのは、共通しています。

それぞれの仕事に携わるうえで必要な資格はありません。

人間の身体の構造や機能・トレーニング方法・ケガの応急処置など関する知識のほか、指導するスポーツの種類に関する深い知識や技術が求められます。

スポーツインストラクターの仕事

ヨガインストラクターの仕事内容のまとめ

ヨガインストラクターは健康ヨガの正しい実践方法を伝え、生徒の状態やレベルなどに合わせた指導をして、ヨガの上達や心身の状態をよくしていくためのサポートをするのがおもな役割です。

健康ヨガは、パワーヨガ・ホットヨガ・アヌサラヨガ・アロマヨガなどいくつかに分けられます。

また、ヨガスクールやヨガスタジオなどで、集まった生徒にヨガを教えるのがおもな業務となります。