通訳になるためにはどんな学校にいけばいい?(大学・専門学校・スクール)

通訳になるための学校の種類

通訳になるために、絶対に決まった道をたどらなければならないということはありません。

特別な学校を出ていなくても、自分の努力次第で通訳になることは可能です。

しかし、通訳は高度な語学力をはじめ、コミュニケーション能力や幅広い知識、特別なスキルが求められる仕事です。

そのため、多くの通訳志望者がプロ通訳者を養成する学校に通い、プロの通訳になるために必要な知識を学んでいます。

通訳になるための知識やスキルを学ぶ場としては、大学や専門学校の他、通訳専門の養成スクールがあります。

これらのスクールではより実践的な知識を学ぶことができますが、中には英検の1級レベルを持ち合わせていなければ入学できないところもあり、誰でも入学できる学校ばかりではありません。

通訳になるには

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通訳になるための大学

通訳者の輩出を目指す専門学校やスクールと、外国語大学や一般大学の語学系学部の大きな違いは、大学の場合、語学以外にも幅広い教養を身につけることができるという点にあるといえます。

語学だけではなく、さまざまな知識を身につけながら見聞を広めていくことが可能です。

実は、このような知識は、通訳にとってとても重要です。

クライアントの言葉を通訳しようと思った時には、その言葉の文字通りの意味だけでなく、その発言の背景や真意まで含めてきちんと理解する必要があります。

相手の言葉を正しく理解するためのベースとして、一般常識や最低レベルの知識、社会性を身につけている必要があるのです。

大学生活中に培った知識や経験は、通訳になってから大いに役に立つことでしょう。

通訳になるためのスクール

通訳養成スクールは、大学に比べると短期集中型で、通訳の業務に直結する内容だけを凝縮して学ぶことができます。

多くの場合、「英語コース」「中国語コース」「フランス語コース」といったように、言語毎にコースが分かれています。

また、希望する専門分野に合わせて、ビジネスの分野で活躍するための通訳、国際会議で活躍するための通訳など、目的別にコースを選ぶことが一般的です。

中には、入学に当たってはテストが実施され、個々のレベルがチェックされたうえでクラスが決まるしくみを設けている学校もあります。

入学後は、シャドーイング、リテンション、リプロダクション、パラフレージングといった通訳の専門的な訓練を行い、基礎的な能力をしっかりと身につけていきます。

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通訳になるための通信講座

通訳の通信講座とは

通訳を目指す人の多くが、プロ通訳者養成のための学校に通ってスキルを磨いています。

しかし、「学校が自宅から遠い」「仕事をしているので学校に通う時間がとれない」といった理由で通学することが難しい場合には、通信講座を利用して学ぶことも可能です。

通訳になるための通信講座の多くは、学校を運営している民間企業が併せて提供しています。

通信講座の場合、学校から送られてくるテキストを用いて、自分で勉強することになります。

課題は郵送やメールで提出し、講師からの添削を受けることも可能です。

また、オンライン講座もあり、その場合にはインターネットを使って録画された講義の動画を見たり、ライブで授業を受講することが可能です。

通信講座で学ぶメリット・デメリット

メリット

・時間や場所の制約を受けない
学校に通学する場合、どうしても講義の時間に合わせて行動しなくてはなりませんが、通信講座であれば自分の手が空いている時間に勉強を進めることができます。

・通学するよりも学費が安い
講座内容によって異なりますが、ほとんどの場合、通信講座は通学の講座よりも学費が安く設定されています。

気軽に勉強を始めやすいといえるでしょう。

デメリット

・一人で勉強を継続する意思が必要
学校に通うのであれば、講義の時間が決まっていたリ他の生徒の姿が刺激となったりして、自然と「やらなければいけない」モードに頭を切り替えやすくなります。

しかし、通信講座では自宅での勉強が主となるため、ついだらけてしまうかもしれません。

・講師にすぐ質問がしづらい
通学する場合は、講師にその場ですぐ質問することができます。

通信講座の場合、メールや電話などのフォロー体制もありますが、質問から返答がくるまでに少しタイムラグが発生してしまう可能性があります。

通信講座には通信講座ならではの良さがありますが、一方、デメリットといえる部分も確実にあります。

各学校のカリキュラムやコースの内容をよく調べて、通信制でもしっかりと学べるかどうか考えてみるとよいでしょう。

通訳になるために留学は必要?

通訳になるため、留学することも大いに有効です。

国外で学ぶ外国語と、現地で実際に話されている言葉では、ライブ感が異なります。

実際にたくさんのネイティブスピーカーと関わり、生きた言葉を聞くことは、通訳として大きな糧となります。

また、ある発言を通訳する際、その言葉のベースとなる社会的背景や価値観を理解しておくことはとても重要です。

留学してその国で長期的に生活することは、その言語話者にとっての常識や習慣、ベースとなる価値観を知る、とても有効な機会となります。

とはいえ、留学していなければ通訳になれないというわけではありません。

ここで述べたようなことは、大変ですが、自分で学ぶことも可能です。

こういったことの必要性を認識し、努力を惜しまずに学ぶことができれば、留学は必須ではないということです。

通訳の学校選びのポイントは?

どのような学びの場を選ぶかは、その後の通訳としてのキャリアに大きく影響してきます。

学校を選ぶ際のひとつのポイントとして、卒業生の実績があります。

設立されたばかりの新校となると話は変わりますが、歴史と実績が伴っている養成学校であれば、すでに現場で活躍している通訳者がいるはずです。

卒業生の活躍状況を調べることによって、その学校がどのような分野に強い学校か知ることができるでしょう。

また、スクールの中には通訳派遣会社が実施しているものも多くあります。

その場合、卒業後その派遣会社に登録して通訳デビュー、となることも多くあります。

そのため、母体となる会社のカラーや専門性が自分に合うのか、という点についても、有効な判断材料となります。