セラピストの需要・現状と将来性
セラピストの現状と需要
ここでは、セラピストの現状と需要について、セラピストの大きな種類別に紹介していきます。
ボディ系セラピストの現状と需要
マッサージなどを行うボディ系セラピストは、ニーズも大きく、なろうとする人の数も多いため、巷にあふれています。
そのため供給過多気味と言ってもよいかもしれません。
給与面でも他の職業に比べると安いケースが多いようです。
とはいっても、セラピストは自身の技術とお客さまとのコミュニケーションによって顧客を増やしていきますから、長期展望で取り組んでいけば、固定客がつき安定収入が確保できるようになります。
しかし、これは既存店舗に勤めた場合の話で、技術を習っていきなり開業するといった場合は、ライバル店の多さから思うように運営ができず、店舗を閉めてしまうケースも多いようです。
メンタル系セラピストの現状と需要
気功などを用いる精神系、エネルギー系のセラピストの場合はボディ系セラピストとは異なり、技術を習った後そのまま独立する人が多いようです。
ただ、セラピストとして活動するためには、提供する技術だけでなく自己プロデュース能力に長けている必要があります。
また、ひとつのセラピーだけでは経営が成り立たず、複数のセラピー、施術を提供する場合がほとんどです。
独立するセラピストは数多くいますが、開店休業状態となる場合も多いのが実情です。
心理系セラピストの現状と需要
セラピストの中でも心理系セラピストは、「心理カウンセラー」としての勉強を積めば活躍の場は多くあります。
一例を挙げると、NPO法人、電話やインターネットを使ったカウンセリング会社、独立開業などです。
また、大学や大学院で心理学を専門的に学び、「臨床心理士」や「公認心理師」の資格を取ると、企業や病院、学校などでも働くことができます。
近年は心理学をきっちりと勉強したセラピストが求められる傾向があり、心理系セラピストの需要は比較的多いほうだといわれています。
20代で正社員への就職・転職
セラピストの将来性
「癒し」は多くの人が求めているものであり、人をさまざまな方法で癒す仕事として、セラピストの仕事は今後もなくならないと考えられます。
最近では自宅の一部屋を個人サロンとして開放する形での開業が増えており、どこかのサロンに就職・勤務するばかりでなく、さまざまな働き方が実現できます。
個人の考え方次第で、多様な活躍の可能性がある仕事だといえます。
しかしその反面、未熟な技術のセラピストによるトラブルも後を絶ちません。
また、業界全体として低収入のセラピストが多いことも特徴とされており、セラピストの社会的評価の向上は課題となっています。
そのためには、一人ひとりのセラピストが知識・技術向上のための努力を惜しまないことが求められてきます。
また、たとえ少し厳しい状況下であっても、セラピストの仕事にどれだけやりがいや誇りやを持って自分を磨き続けられるかがポイントとなってくるでしょう。
セラピストの今後の活躍の場
ひとことでセラピストといっても、心理学を専門に学んで精神面からアプローチしていく人から、マッサージなどボディ面中心に施術をする人など、さまざまなタイプのセラピストがいます。
習得した専門知識・技術によっては、一般的なリラクゼーションサロンだけでなく、一般企業や病院といった幅広い場所で働くことも可能になってきます。
また、セラピストは海外でも活躍できる職業です。
ヨーロッパを中心に、海外では日本以上にセラピーが普及している国・地域も多く、セラピストの活躍の場は世界中に広がっています。
働く場所は問わないと考えている人は、世界にも目を向けて、どのようなセラピストを目指していくのか考えてもよいかもしれません。