ペットセラピストの仕事内容・なるには
ペットセラピストとは?
ペットセラピストは、さまざまなセラピーによって人の心身を癒すセラピストのなかでも、動物を使ったセラピーを実践し、人々の精神や身体の状態を向上させていく人のことをいいます。
「動物セラピスト」や「アニマルセラピスト」と呼ばれることもあります。
ペットセラピストが用いる動物は「セラピードッグ」といわれる犬が中心ですが、猫やウサギ、馬、鳥、イルカなどを用いる場合もあります。
こうした動物は人間にとって癒しを与える存在とされており、免疫力の向上やうつ症状の改善にも効果があるといわれています。
動物セラピーを受ける患者さんは動物との交流を通じて、生活の質を向上させたり、感情を整えたり、コミュニケーションをスムーズにとれるようになることを目指していきます。
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ペットセラピストになるには
アニマルセラピスト認定資格の取得がおすすめ
ペットセラピストは、アロマやマッサージなどの施術を行う一般的なセラピストと同様、働くうえで絶対に必要な資格はありません。
ただし、ペットセラピーに関する専門的な知識・技術を身につけておくほうがよいため、「NPO法人日本アニマルセラピー協会」による「アニマルセラピスト認定資格」の取得を目指すとよいでしょう。
資格がなくても「ペットセラピスト」と名乗ることは可能ですが、この資格を目指して勉強することで、ペットセラピストに必要な知識や技術を一から身につけることができます。
アニマルセラピスト認定資格の詳細
アニマルセラピスト認定資格は、アニマルセラピスト資格取得講座を履修し、認定試験に合格するなどの条件を満たすことで取得できます。
履修内容は「ベーシック」「プログレス」「アドバンス」の3種に分かれ、すべての受講を終える必要があります。
また、レポート提出や実習も行われます。
学び方は、スクーリングも含めて最短で3ヵ月間の短期で取得が目指せる「インテンシブコース」、通学が難しい人向けの「通信コース」、そして履修内容の科目を段階的に学べる「通信・単科」コースの3種類があり、自分に合うものを選ぶことが可能です。
アニマルセラピー協会ではアニマルセラピストの説明会も実施していますので、興味がある人は参加してみると、資格についてより深く理解することができるでしょう。
ペットセラピストの就職先・活躍の場
ペットセラピーは、医療・福祉・教育などの場を中心に取り入れられる場面が増えつつあるようです。
しかし、まだ一般的にはそこまで普及しているわけではなく、ペットセラピストとしての仕事のみで生計を立てていくことは難しいかもしれません。
これからペットセラピストを目指していきたい人は、まずはセラピストとしてリフレクソロジーや心理カウンセリングなど幅広い知識・技術を身につけ、プラスアルファの強みとしてペットセラピーを習得するとよいかもしれません。
あるいは、他に別の仕事を持ちながら、アニマルセラピー認定資格を取り、地道に活動できる場を探していくのもよいでしょう。
職業としてではなく、地域のボランティア団体等でペットセラピーができる人が求められることもあります。
ペットセラピストは、まだまだ「これから」といえる職業ではありますが、その分いろいろな可能性を秘めているといえるでしょう。