動物セラピストとは

動物を使って人の心を癒やす

動物セラピストは、セラピストのなかでも、動物を使ったセラピーを実践し、人々の精神や身体の状態を向上させていく人のことをいいます。

「アニマルセラピスト」と呼ばれることもあります。

動物セラピストが用いる動物は「セラピードッグ」といわれる犬が中心ですが、猫やウサギ、馬、鳥、イルカなどを用いる場合もあります。

こうした動物は人間にとって癒しを与える存在とされており、免疫力の向上やうつ症状の改善にも効果があるといわれています。

動物セラピーを受ける患者さんは動物との交流を通じて、生活の質を向上させたり、感情を整えたり、コミュニケーションをスムーズにとれるようになることを目指していきます。

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動物セラピストの活躍の場

最近では、動物との触れ合いが医療効果を高めることになると証明されており、病院など医療分野で動物セラピーが取り入れられる場面も増えてきています。

そのほか、動物セラピストは福祉や教育現場で活躍する人もおり、子どもから高齢者まで、たとえば精神障害を抱える人のメンタルケアや子どもの情操教育など、さまざまな方面で活躍が期待されています。

とくに、高齢化社会が進む今後は在宅医療・訪問介護の需要が高まることが予想されており、そうした場面で動物セラピストの活躍の場がさらに広がると考えられます。

動物セラピストになるには

動物セラピストとして働くには、「NPO法人日本アニマルセラピー協会」によるアニマルセラピスト資格取得を目指すとよいでしょう。

資格がなくても動物セラピストと名乗ることは可能ですが、この資格を目指して勉強することで、動物セラピストに必要な知識や技術を身につけることができます。

アニマルセラピストの認定は、「初級」「中級」「上級」「師範」の4つのレベルに分かれています。

このうち、「師範」は「上級」の資格取得者のみを対象としたものとなっていますが、上級以下の3種類の資格は、それぞれの認定コースを受講し、試験に合格することで取得が可能です。

認定コースの受講対象となるのは小学生高学年以上(小・中学生はジュニア登録。受講料は半額)となっています。

そして、アニマルセラピストの使命を理解し、福祉事業に関心があり、社会貢献する意欲のある人であれば誰でも受講が可能です。