テキスタイルデザイナーの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
メーカーで働くテキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーは、アパレルメーカーやインテリアメーカー、繊維メーカーや素材メーカーなどで社員として働いています。
企業によって勤務スケジュールは異なりますが、基本的には一般的なサラリーマンと同じように平日の朝から夕方まで働くことになります。
接客業のように世間の休日に合わせて働く必要がないので、暦通りに休みを取りたい人にとっては比較的働きやすい環境といえるでしょう。
勤務スケジュールとしては、朝8時半頃に出社して朝会やメールチェックなどを済ませて作業に入り、昼頃に一時間ほどの食事休憩を取り、夕方18時頃に退勤するという流れになります。
ここではアパレルメーカーでレディースファッションの生地作りを担当しているテキスタイルデザイナーの一日を見てみましょう。
20代で正社員への就職・転職
コミュニケーションが重要な仕事
テキスタイルデザイナーの一日は、朝出勤してメールをチェックすることからスタートします。
プロジェクトが進行しているときには企画や営業などの担当者から進捗状況を尋ねるメールや変更点を周知するメールが入っていることがあるので、必ずこれをチェックしてから仕事に取り掛かります。
作り上げようとしている商品のイメージをスタッフ全員が確実に共有する必要があるので、社内社外を問わず打ち合わせや報告の会議が多いのが仕事の特徴です。
美的なセンスだけではなく、コミュニケーションが重要な仕事といってもよいでしょう。
繁忙期には残業をすることも
こうした仕事の合間を縫って、企画書やデザインのラフスケッチを描いたり染織工芸や織物の工房に足を運んで素材を集めたりして見本を作成し、想像通りの仕上がりかどうかをチェックしながらデザインを形にしていきます。
勤務スケジュールは基本的に朝8時半頃から夕方19時までとなりますが、納期前になると大変忙しくなります。
順調に作業が進んでいるときは定時で帰れることもありますが、オーダーに沿うデザインが思いつかないときや見本の仕上げ中にトラブルが起きたとき、納期が迫っているときには深夜残業も当たり前の世界になります。
テキスタイルデザイナーの仕事であるテキスタイル(生地)作りは特に全てのデザインの作業のベースとなるため、もしもこの作業が遅れてしまえば、その先にある生産ラインの全てに支障が出てしまうのです。
ときには土日や祝日にも出勤したり、深夜残業をしたりすることもあるので、ある程度の体力は必要とされるようです。
20代で正社員への就職・転職
海外出張をすることも
テキスタイル(生地)を仕上げるために必要な打ち合わせが非常に多く、自社の企画部や生産部の社員とのミーティングは頻繁に行われます。
また、見本を製作するために、取引先の生地問屋や縫製工場に出向くこともあります。
取引先が遠方の場合は泊りがけの出張となることも珍しくありません。
また、手掛けている仕事の内容によっては理想の織物や染色の技術を求めて海外まで出張することもあります。