テキスタイルデザイナーのつらいこと、大変なこと、苦労

予算と納期の限界の中で

テキスタイルデザイナーの仕事は、クライアントや社内の企画担当者から「こんな商品に使えるような素材を作って欲しい」と依頼されることから始まります。

製作するものの種類は企業によって異なり、バッグに使える布地であったり、カーペットに使える織物であったり、ワンピースの装飾に使える刺繍用の糸であったりとさまざまです。

しかし、どんな仕事にも共通しているのは予算と納期が厳しく決められているということ。

テキスタイルデザイナーの作る素材がベースとなって商品が作られていくため、もしも最初に提示された条件通りにスケジュールを進めることができなければ、その後に続く商品化の作業が全て遅れてしまいます。

優れたアイディアが浮かばないときや納得のいくデザインに仕上がらないときには「もっと予算があればいいのに」「もっと時間があればいいのに」と思うこともあります。

それでも、与えられた条件の中で最適な答えを見つけ出して商品の制作過程に遅れを出さないことのがプロのテキスタイルデザイナーの絶対的な使命です。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ファストファッションの時代を生き抜く

今の世の中は流行のファッションを安価で手に入れてシーズンごとに買い替えるような「ファストファッション」が若者の間で人気を集めています。

このような商品は海外の工場で大量生産されていることが多く、デザインや縫製の仕上がりに関しても手間暇や予算をかけずに効率重視で進めていることが多いのが現状です。

豊富な知識と芸術的なセンスが生み出すオリジナリティの溢れるデザインや、高い技術がなければ実現することができない色味や生地を追求したいという思いのあるテキスタイルデザイナーにとっては、厳しい時代に突入するといっても過言ではないでしょう。

手間とお金と時間をかけて丁寧に作り上げたファッションならではの価値を世の中に発信していけるような逞しいテキスタイルデザイナーが、これからの時代には求められています。