哲学の研究に向いている人とは? 性格や特徴を解説

哲学者に向いている性格・適性

当たり前を当たり前と思わない心

たとえば「私はなぜここにいるのか」「愛とは何なのか」といったような、誰も気に留めないような事象に疑問を持ち、深く思考できること哲学者として大切な資質であるといえます。

このような事象は「当たり前だ」「考えても意味がない」と切り捨ててしまえばそれまでです。

しかし、それを良いとせず、探究し続けることで新たな概念が生まれるのです。

このように生まれた考えが後世には常識と言われるようになることもあり、その偉業を成し遂げることが、哲学者の醍醐味の一つです。

周囲に流されない

他者とは異なるものの見方ができるかどうかが哲学者にとって大切になってきますが、これは時として周囲から孤立する原因にもなります。

また、あるものごとについて、自分以外の全員がAであると考える中、たった一人でBであると主張しなければならない場面も出てきます。

このような状況でも、自分の哲学を貫こうとする強い信念のある人こそ哲学者に向いているといえるでしょう。

あらゆる角度から物事を見る

哲学者として、新たな世界観を構築するには、新たなものの見方が必要不可欠です。

一つの物事に対して何通りもの見方ができることは、哲学者のみならず研究者に共通する適性であるといえます。

もちろん信念を持って研究にあたることはいうまでもありませんが、結論に至るまでの過程で行き詰ることは少なくありません。

その時に自分の思考を見直し、違う角度から再考し、時には改める勇気も必要です。

とくに研究対象を深く探究する哲学においては、多角的な視点があって初めて研究が成り立つといっても過言ではありません。

理想を持ち続ける

哲学者が考える新しいものの見方は、人間として生きていく上で指標となったり、助けとなったりするものです。

したがって、哲学者は常に自分なりの理想を思い描いていることが大切です。

その理想と現実との矛盾に悩みながら、思考を止めない強さを持ち合わせていることが重要であるといえるでしょう。

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哲学者に必要なスキル・能力

哲学者は物事を深く考えようとする姿勢がなければ務まりません。

さらにそれを継続させることが必要です。

考えた先に広がる新しい世界観を追い求め続けなければならない仕事のため、その過程で行き詰ることも当然ありえます。

周囲の理解が得られないことがあっても、可能性を信じて考え続ける探求心が哲学者に最も求められます。

哲学者に向いていないのはどんな人?

意外に思われるかもしれませんが、哲学者は語学が堪能な人が非常に多い職業です。

なかには研究を続ける一方、語学教師を務めるほどもいるほどです。

その理由は著名な哲学書や論文を原書で読む必要性があるためです。

翻訳されたものでは、どうしてもそこに翻訳者の解釈が含まれてしまうことが避けられません。

哲学者は書いてある内容をそのまま取り込むべく、原書で読むという人が大半で英語はもちろん、フランス語やドイツ語などの文献にあたることも多々あります。

語学が苦手という人は、こうした面で苦労することもあるでしょう。