哲学者の1日のスケジュール・生活スタイル

哲学者の業務スケジュール

規則正しい生活

‎「純粋理性批判」「コペルニクス的転回」で知られる哲学者カントは、生涯を独身で通し、極めて規則正しい生活をしていたことで知られています。

早朝に起き、午前中は仕事に専念し、帰宅後は必ず決められた時間に散歩に出かけたといいます。

夕方には人々を集め会食という形で1日に1度の食事をとり、食事中は哲学や学問の話をすることを厳禁とし、終始世間話に花を咲かせることで頭を休めたようです。

このように規則正しい生活をすることは必須ではありませんが、生活のリズムを整え、思考する時間をコントロールすることが、哲学者には必要です。

論文執筆がメイン

哲学者の本分は自身の研究成果を論文として発表することです。

執筆は、疲労がなく集中しやすい午前のうちに取り組む人が大半です。

関連する資料整理や読書は午後にゆっくりと行うなど、毎日を決まったリズムで過ごすことを心がけている人が多いです。

会話やSNSを楽しむ

哲学者は他者との会話を重要視しており、一日の中で意識してコミュニケーションの時間を取ります。

一見休憩しているように見えますが、会話にちりばめられた思考の材料をキャッチすることは怠りません。

またブログやSNSなどで自身の考えをざっくばらんに発信し、読者の反応を見て研究の参考にすることも少なくありません。

研究活動が孤独なものである一方、なるべく他者の中に身を置く時間を取ろうという姿勢を持つ哲学者は多いようです。

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大学で働く哲学者の1日

8:45 出勤
講義前には研究室に立ち寄り、講義に必要な資料を用意します。
9:00 講義
大教室で、1時限目の講義を行います。
一般教養では哲学に興味を持ってもらえるよう、説明や資料に工夫します。
10:40 査読
空き時間は研究室に戻り、査読を行います。
12:00 昼食
12:30 研究
自身の研究に関する論文を読んだり、執筆をしたりします。
14:00 準備
次の講義に使う資料の準備を行います。
14:40 講義
小教室で哲学科のゼミ生に講義を行う場合は、より深い内容の説明をします。
16:20 研究室で指導
研究室を訪れた学生の指導を行います。
17:30 教授会
教授会に参加し、議題について話し合います。

大学教授の場合は、学校の運営についても仕事をしなくてはなりません。

19:00 帰宅
会議終了後、急ぎの仕事がなければ早めに帰宅します。

講義のない哲学者の1日

10:00 出勤
授業のない日は比較的自由に時間を使えるため、遅めに出勤します。
10:15 資料整理
研究テーマに関するデータの分析や、調査のために収集した資料の整理をします。

ときには学生に手伝ってもらうこともあります。

12:00 昼食
12:40 論文執筆
講義のある日はまとまった時間がとれないため、講義のない曜日や夏季休暇などの長期休暇に集中して論文を執筆することが多いです。
17:30 資料集め
執筆に必要なデータや論文を、図書館やインターネットなどで探します。
20:00 帰宅
決められた退勤時間はないため、切りのよいところで研究を終えて帰宅します。