サッカー選手のつらいこと・大変なこと・苦労

サッカー選手のつらいこと・大変なこと

新卒で入団した選手は3年でダメなら戦力外通告

プロスポーツですから厳しい競争の世界なのは当然ですが、サッカー選手は3年で芽が出なければ戦力外を通告される可能性が高いです。

高校や大学を卒業してJリーグのクラブに入団した選手は、「C契約」を結びます。

C契約とは若手育成枠のようなもので、3年間に限りチームの選手保有人数の上限である25人にカウントされずに在籍することができます。

C契約の選手も、もちろんトップチームの試合に出られますし、規定の出場時間をクリアすれば通常は「A契約」に昇格可能です。

一方で、C契約は在籍4年目以降の選手と結ぶことはできないため、3年間で芽が出なければ戦力外となる可能性が高いです。

毎年、Jリーグでは30人前後の若い選手が戦力外通告をされています。

プロは実力の世界とはいえ、3年間で一定の結果を残さなければいけないのは、なかなか大変なことです。

サポーターからのプレッシャーが厳しい

現在、サッカーは日本で最も人気と注目度の高いスポーツの一つです。

Jリーグのチームには多くの熱いサポーターがおり、声援を送ってくれる一方で、結果が出なければ痛烈なブーイングを浴びることもあります。

チームが連敗しているときなどは、試合後にサポーターに挨拶をするときにも厳しい言葉が飛んでくることはしょっちゅうです。

実力が認められて日本代表に選ばれれば、日本中のサッカーファンからさらに厳しい批評の目が向けられます。

注目されて多くのファンやサポーターに応援されることはやりがいにもなりますが、結果が出ないときにはプレッシャーとなることも覚悟しなければいけません。

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サッカー選手の悩み・よくある怪我

サッカーは相手選手と激しく接触する機会が多く、運動量も多いため、怪我の多いスポーツです。

一般にサッカー選手の怪我で多いのは、じん帯の怪我や肉離れ、骨折などです。

とくにじん帯の怪我は、程度によってはサッカー人生に大きな影響を与えることもあります。

現在、解説者として活躍する元日本代表の小倉隆史さんもじん帯の怪我に泣かされた選手の一人でした。

若手時代には将来の日本のエースストライカーとして大きな注目を集めていましたが、右足後十字じん帯断裂という大怪我によってパフォーマンスが落ち、期待に応えられませんでした。

「天才」と呼ばれる小野伸二選手も、若手時代に追った左膝じん帯断裂という大怪我がなければ、さらにすごい選手になっていたのではないかといわれています。

サッカー選手を辞める理由で多いものは?

サッカー選手を辞める理由は、大きく分けて2つあります。

年齢による体力の衰えや大きな怪我などによって自ら引退を決断するかたちか、チームから戦力外と見なされて契約満了となるかたちです。

チームの主力選手として長く活躍し、自ら引退を決断して引退試合が開催されるような引き際となればベストですが、それはごく一部の選手です。

多くの選手はチームから戦力外通告を受けることになりますから、若くして人生の大きな選択を迫られる選手も多くいます。

サッカーの場合、チームから戦力外を通告されても、まだ現役を続けたい場合には他競技にくらべて選択肢は多くあります。

単純にJリーグには56ものチームがありますし、アジアのリーグなどに挑戦することもできますから、新天地を見つけられる可能性は高いです。