書道教室を開くには
書道教室を開くためにはどのような手順を踏む必要があるのでしょうか?
ここでは、書道教室を開くために必要な資格や準備するものなどについて解説していきます。
書道教室を開くには
書道教室を開くために必須となる資格や免許はありませんので、誰でも書道教室を開くことができます。
ただし教室を経営としてとらえ運営していく上で必要なのは、人に教えられるだけの書道の技術と意志があるかどうか、そして集客できるかどうかにかかっていると言ってもよいでしょう。
書道教室を開いただけですぐに生徒が集まるわけではありませんし、集まっても書道を教える力量がなければ、生徒は離れてしまいます。
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流派に所属し師範の免許を取得
多くの書道教室の先生は、どこかの流派に所属して、その流派の「師範」の免許を取得してから教室を開きます。
生徒はその流派の書道を習い、その中で級や段を上げていくという形になります。
ただし、こうした資格は必ずしも必要ではなく、あくまで書道教室を開き生徒を指導するだけのスキルがあるということの証明です。
師範資格がないまま書道教室を開いたからと言って罰せられることはありません。
同業他社を調査する
書道教室は、生徒を受け入れられる空間であれば、どこでも教室を開けます。
自宅をはじめ、公民館など公共のスペースを借りて書道を教えることもできますが、近隣の同業他社や書道人口をしっかり調べなければ集客できません。
また、教室を開くにあたっては小さな子どもが通いやすいよう学校の近くにする、社会人向けに駅の近くに場所を設けるなど、どの年齢を対象にするかによっても変わります。
同業他社と比較し、自分はどのような人を対象に教えたいのか、どの地域の人々にアプローチしたいのかなどしっかりと考え下調べをすることが重要です。
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書道教室開業の相談会に参加する
書道の流派や団体に所属している場合、書道教室の開業をサポートしてくれるところも少なくありません。
また大手の書道教室では生徒への指導者を探していることも少なくなく、経験を重ねた講師の独立を積極的に支援しているところもあります。
このように流派や団体から支援を受けられる場合は、開業に当たっても資金面や資材面で優遇してくれたり、開業してからも生徒の集客や経験に応じた研修会など充実したサポートを受けられたりする場合もあります。
一人で書道教室を始めるのが不安な場合は、こうした流派や団体の開業相談会に参加するのもひとつの方法です。
書道教室を開くために準備するもの
教室を開く場所
生徒の人数が少ない場合は自宅の一部屋を開放するだけでも十分指導できます。
自宅スペースがない場合は、公民館や地域の人々が集まるセンター等の貸室を利用するとよいでしょう。
こうした場所はあらかじめ机やいすなどが用意されていることが多いため、備品を用意しなくて済むというメリットがあります。
書道道具
書道を教えるためには、最低限机と添削用具が必要です。
基本スタイルは和机に正座ですが、近年は足腰が弱いお年寄り向けに椅子に座ったスタイルで書道を教える人もいます。
お手本となる字を書いたり見本を見せたりするには、黒板やホワイトボードなどがあると便利です。
また添削をするには自身で使用する筆や朱液が必要です。
さらに半紙や硯、筆などは教室で用意する場合と生徒に持参させる場合があります。
集客ツール
生徒を集めるためにチラシやホームページを作成したり、教室の看板を作ったりする人が多いようです。
一旦生徒が集まり始めるとクチコミから集客できることもありますが、それまでは地道な営業活動が欠かせません。
「書道教室を開くためには」のまとめ
書道教室を開くには、資格や免許は特に必要なく誰でも開くことができますが、集客のためには地道が営業活動が必要だといえます。
また、どのような書道教室にしたいかを整理して、アプローチの仕方を考えることも大切です。