書道の教員になるには? 必要な資格は?

書道の教員になるためには、校種によって方法が若干異なります。

この記事では、小学校、中学校、高校の教員になるために必要な資格などを解説していきます。

書道の教員になるまでの道のり

小学校で書道の指導をするには

小学生に書道を教えたい場合は、教育学部で書道を専門に学び、小学校教員の免許の取得を目指すのがよいでしょう。

小学生への指導を希望する場合、書道を専門としていなくても「書写」の指導に携わることになります。

書写は国語の領域に含まれ、毛筆と硬筆とで構成されています。

書写の目的は手本を見ながら文字を正しく整えて書くことであるため、芸術系の流派で書道に携わってきた人にとっては少し物足りないと感じるかもしれません。

さらに文字を美しく書くためには正しい姿勢を保つことが必要不可欠であるため、低学年の児童には難しいこともあり、文字の書き方だけではなく、書道を通して正しい姿勢や集中力を養わせるという観点から指導にあたる必要があるといえます。

また小学校の教員は書道のみならず、音楽や体育などすべての科目の指導を行わなければなりません。

担任としての日々の業務や各種行事の運営など、その業務内容は多岐にわたるため、書写の指導だけを行うことは難しいのが現状です。

中学校で書道の教員になるには

中学校で書道の指導にあたる場合は中学国語一種免許が必要です。

中学国語一種免許は教育学部の国語専攻、文学部の国文学専攻などで取得が可能です。

小学校同様、中学校でも書道の時間は「書写」と呼ばれ、国語の領域に含まれています。

そのため中学校においては、国語科の教員が書道の指導にあたります。

小学校教員と同様、多忙を極める教員の業務内において、書写指導の占める割合が極めて低いことはあらかじめ知っておくことが必要です。

高校で書道の教員になるには

高校で書道の指導にあたる場合は、「書道」の免許取得が必要です。

書道の教員免許を取得できる大学は限られており、高校国語一種免許とは異なるため、学校選択には注意が必要です。

書道は小中学校では国語教育の一環でしたが、高校からは美術や音楽と並ぶ芸術科の領域に含まれるようになります。

教員的な要素が前面に出る小中学校の教員に比べ、高校の書道の教員は芸術家としての要素も出てくると考えていいでしょう。

指導の内容も文字を正しく美しく書くことに加え、書の歴史や楷書以外の書体なども含まれるため、それまでの経験を生かせる場面が多いといえます。

ただ高校では書道の授業は選択制であることがほとんどで、すべての生徒が履修するわけではありません。

そのため授業は少人数制であったり、数クラス合同での授業となったりすることが多いようです。

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書道の教員の資格・難易度

書道教室で指導する場合は、特別な免許を取る必要はありませんが、学校で書道を教える場合は教員免許が必要です。

教員免許によって教える範囲が異なり、小中学校では国語、高校では芸術の授業の一環として指導することになります。

小学校の場合は小学校の教員免許、中学の場合は「中学国語」、高校の場合は「高校書道」の教員免許が必要です。

高校書道の採用は少ないので、ほとんどの人が高校国語も併せて取得しています。

大学の非常勤講師などでは教員免許が不要の場合がありますが、教授の流派の繋がりでなれることがほとんどで、流派に所属し人脈を作ることも大切です。

書道の教員になるには? 必要な資格は?

書道の教員になるための学校の種類

学校現場で書道の指導をする場合は、他の科目と同様に教員免許を取得する必要があります。

どの学校で教えるかによって必要な免許が異なるので、まずはどの年齢層に指導したいのかを明確にしておきましょう。

参考:文部科学省 中学校教員・高等学校教員(国語・書道)の免許資格を取得することのできる大学

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「書道の教員になるには?」のまとめ

校種によって教える範囲や内容に違いがあることがあり、必要な免許も異なることがわかりました。

自分がどの年齢の子どもたちにどういったことを教えたいのか明確にしておくことが大切です。