女性でも漁師になれる? 体力は問題になる?

女性の漁師は現状、少なく、多くは陸上業務での担い手としての役割が求められています。

しかし、女性だからと言って漁師になれないわけでなく、漁業に魅力を感じ、男性と同じように働く女性漁師も多く活躍しています。

また女性だとしても、育児をしながら漁師として働き続けられますが、不規則な生活になりがちなため、家族の協力を得ることは必須でしょう。

また、体力の面からいえば、女性が漁師として一生働き続けるのは難しいかもしれませんが、陸上業務などさまざまな働き方で漁業に携われます。

この記事では、女性でも漁師になれるか・体力について解説します。

女性の漁師の現状

漁業就業者の数は年々男女共に減少傾向にあり、女性漁業就業者の割合は13%から18%で推移しています。

平成25年の漁業就業者の女性割合は13%と低いものの、漁業に付随する選別・加工などの陸での作業については女性の割合が多く、とくに水産加工場従事者では62%が女性を閉めています。

実際の現場では漁師として魚を獲るよりも、

  • 魚を選別する
  • 魚を打ったり加工したりする

などの陸上業務での担い手としての役割を求められているのがわかります。

女性で漁師を目指すという人はまだ少なく、配偶者や実家が漁業を営んでいるといった家庭環境により、漁業就業者として働くことが多いようです。

漁業はいまだに男の仕事としてのイメージが強くありますし、体力勝負の仕事を考えると、当然のことかもしれません。

しかし、男性と同じように船に乗って働く女性は少なくありませんし、女性だからと言って漁師になれないというわけではありません。

漁業に魅力を感じ、男性と同じように働く女性漁師も多く活躍しています

参考:農林水産省

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女性の漁師の強み・弱み

漁師は、国民の食を守る生産者です。

しかし、消費者として魚を買い、実際に魚を料理する多くは女性です。

女性漁師は、女性ならではの知恵や工夫で魚に付加価値をつけて売ることが可能となるでしょう。

消費者としての視点で加工や販売・流通を考えられることは、女性ならではの強みと言えます。

魚を買い、それを料理し家族に食べさせるという生活のなかで、女性ならではの視点から漁業にたずさわることで、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

漁師は子育てしながら働ける?

女性だとしても、育児をしながら漁師として働き続けることはできます

ただし、朝が早い、または夜遅くに仕事をするなど不規則な生活になりがちなため、家族の協力を得ることは必須です。

また、子育てをしている間は船から降り、

  • 陸上で魚の販売や加工に携わる
  • 営業や広報として働いたりする

などさまざまな働き方ができます。

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漁師は女性が一生働ける仕事?

漁師以外の仕事で漁業に携わる

体力の面からいえば、漁師として女性が一生働き続けるのは難しいかもしれません。

ただし漁師として働くだけではなく、漁業には水産物の加工や販売、流通といったさまざまな仕事が付随するため、そうした仕事を続けながら漁業に携わっていくことは難しいことでありません。

漁師として働き続けるのは難しくても、

  • 自分のライフスタイル
  • 家庭状況
  • 体力

などと相談しながら、さまざまな働き方で漁業に携わっていけるでしょう。

「漁業女子」を政府が後押し

近年、農業では新規就農する人が増え「農業女子」という言葉も生まれつつあります。

こうした影響を受けて、漁業や水産業などで活躍する女性を後押ししようと「漁業女子」をPRしようと政府も動きはじめています

仕事をする上で培った知恵やアイデアを共有し、新たな商品やサービスを社会全体に発信することを目的としています。

今後こうした動きが加速すれば、漁業や水産業でも女性の存在感が高まっていくとともに、女性にとって働きやすい現場がつくられ、漁師を目指す女性も増えていくのではないかと考えられています。

「女性でも漁師になれる? 体力は問題になる? 」のまとめ

女性で漁師を目指すという人はまだ少なく、配偶者や実家が漁業を営んでいるといった家庭環境により、漁業就業者として働くことが多いようです。

体力の面からも、漁師として女性が一生働き続けるのは難しいかもしれません。

しかし、女性ならではの知恵や工夫で魚に付加価値をつけて女性漁師として売ることが可能でしょう。

参考:水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」について