漁師の1日のスケジュールと流れを解説 朝起きるのは何時?
船での作業や夜勤もあるため、柔軟で体力勝負の生活が求められます。
この記事では、漁師の1日のスケジュール・生活スタイルについて解説します。
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漁師の業務スケジュール
天気予報が決める一日
漁師の一日は、天気予報のチェックから始まります。
漁師は天候や海況に左右され、これが収入にも直結します。
船の上での安全を確保するためには、降水確率や雷の予報・風の向きや強さなどの気象情報が大切です。
安全を確保するためには慎重な計画が必要であり、天気の変動に柔軟に対応することが求められます。
また、雨や雷が続くような悪天候では漁に出ることが難しくなります。
この期間は仕掛けの作成や船のメンテナンス、または休息などに充てています。
しかし、漁師は収穫高が収入に直結するため、休むことで生計に影響が及ぶこともあります。
このような天候による不安定さが、漁師の生活や仕事の特徴となっています。
漁師の仕事は自然の営みと密接に関わり、その一瞬一瞬の気象条件が収入や生活に大きな影響を与えているのです。
先が読めない面白さ
漁師の仕事は確かに予測がつかない自然相手のものであり、日々が驚きと発見の連続です。
収入も大きく変動するため、大漁の時には予期せぬ高収入を得ることができる反面、ほとんど獲れない日もあるなど不確実性があります。
この不確実性が、漁師の生活において冒険心や挑戦を促し、毎日を充実させる要素ともなっています。
遠洋漁業の漁師は世界各地の海を旅し、数ヶ月から1年にわたる航海を経験します。
外国の港での補給や休息は新しい文化や経験を得る機会となり、陸の上では得られないさまざまな経験を積むことができます。
これが、漁師の生活において不安定な要素を補完し、面白みや感動を提供しているのです。
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沿岸漁業で働く漁師の1日
漁師の中でもとくに多いのが、沿岸部を中心に日帰りで漁をする「沿岸漁業」の漁師です。
世間一般の人に比べるとずいぶん早い時間に仕事が終わるように思えますが、夕食や就寝も圧倒的に早い時間帯になり、漁師の生活のリズムは独特なものになっています。
遠洋漁業で働く漁師の1日
大型船で南太平洋やインド洋、大西洋など、日本から遠く離れた漁場へ行く漁です。
マグロやイカなどが主で、一度日本を出ると1カ月~1年以上も帰国しないことがあります。
そのため、船内での生活が非常に長いという特徴があります。
班に分かれて作業を行ったり、数日サイクルで当番にあたるなど、分業している船もあります。
基地や補給地では、交代で観光や買い物に行くことも可能です。
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漁業休業期の自宅待機中
漁師は天候によって仕事の実施が難しい場合があるため、悪天候の日には休息するという柔軟な働き方が一般的です。
これにより、漁業者は季節や気象条件に合わせて働き方を調整し、仕事と休息をうまく組み合わせることができます。
また冬は寒冷な地域では氷が海を覆うこともあり、漁に出ることが難しくなるため、この時期を休養期間として船のメンテナンスや他の生計を立てる活動に時間を割くことがあります。
「漁師の1日のスケジュール・生活スタイル」のまとめ
漁師の働き方や仕事の内容は多岐にわたり、漁業の種類や方法、地域、季節によって異なります。
共通しているのは、漁師が仕事を単なる生計手段だけでなく、生活の一部となっているという点です。
漁師の生活は自然相手であるため厳しい一方で、その中には充実感と満足感を見出すことができる瞬間があるといえるでしょう。