臨床工学技士の勤務先の種類と仕事内容の違い



臨床工学技士の勤務先・働き方の種類

臨床工学技士の勤務先として最も多いのは、病院やクリニックなどの医療機関です。

比較的規模の大きな病院では、医療機器管理室や手術室、ICU、透析室などで働くほか、透析専門クリニック、循環器専門の病院などで働く人がとくに多くなります。

人工透析は週に数回、数時間かけておこないますが、欠かすと命に関わるため、透析クリニックは全国各地に存在し、多くの臨床工学技士が働いています。

また、数は多くありませんが、一般企業に就職する臨床工学技士もいます。

臨床工学技士の就職する企業は、おもに医療機器一般を扱う総合商社や専門商社、医療機器の製造メーカーなどが中心です。

さらに、臨床工学技士を養成する専門学校などの教育機関で働く人もいます。

教育機関では、おもに講師として新しい臨床工学技士を育てるために貢献します。

臨床工学技士の仕事内容

医療機関で働く臨床工学技士

医療機関で働く臨床工学技士の業務には、「透析業務」「人工心肺業務」「人工呼吸器業務」「心臓カテーテル業務」などがあります。

勤務先の規模により、これらすべての業務を行う場合もあれば、医療機器管理室で機器の管理やメンテナンスのみをおこなう場合もあり、病院により業務は異なります。

また、透析だけを専門に行う病院や、循環器関連の業務を専門とする病院もあります。

透析専門の病院やクリニックでは、患者さんに透析するための針をさす「穿刺(せんし)」や人工透析装置の操作、血液の浄化に重要な水処理システムの管理など、透析業務全般をおこないます。

循環器専門の病院では、手術の際の人工心肺や術後の生命維持装置の操作管理、心臓カテーテル装置の準備、循環補助装置の操作などをおこないます。

医療機器関連企業で働く臨床工学技士

多くの臨床工学技士が医療機関で働くことを選択するなか、一般企業に就職する臨床工学技士はかなり少数派です。

臨床工学技士が企業で働く場合は、営業部や製造開発部などに配属されることが多いようです。

また、大学院を卒業して博士号を取得している場合などは研究職に配属され、工学的な専門知識を活かして新たな医療機器の開発に取り組むことが多いでしょう。

大手の医療機器メーカーのほとんどは海外に本社を置いているため、海外赴任をすることも視野に入れておくほうがいいかもしれません。

営業部で働く場合、医療機関へおもむいて、自社で取り扱う医療機器の営業販売をおこないます。

有名な企業としては、国内企業ではテルモ、ニプロ、海外企業ではメドトロニック、コヴィディエン、ジョンソンエンドジョンソンなどが挙げられます。

教育機関で働く臨床工学技士

臨床工学技士の養成コースがある専門学校や大学などの教育機関に就職して働く臨床工学技士もいます。

教育機関では後進となる臨床工学技士を育てるため、臨床工学技士に必要な分野の専門科目を担当して、授業をおこなったり、実習の監督をおこなうのがおもな業務となります。

ただし、教育者となるためにはその分野の深い知識を修めている必要があるため、専門士・学士程度の学位しか持たない新卒者が採用されることはほとんどありません。

医療機関で3~5年以上の臨床経験を積んだり、大学院を卒業して工学修士以上の学位を取得するなどして、専門知識を深めていることが必要です。

有名な学校としては、杏林大学、北里大学保健衛生専門学院、東京電子専門学校などが挙げられます。