臨床検査技師が勉強しなければいけないこと(体験談)

国家試験に合格してから

臨床検査技師の国家試験に合格すれば、いよいよ病院や検査センターなどで働きはじめることができますが、そこからも日々の勉強は欠かせません。

科目数が多岐にわたる国家試験をパスするには広く浅い知識が必要でした。

しかし現場に入ると、受け持つ業務内容によっては学校では学習しなかった業務を任されることもあります。

また、現場によって仕事の流れや進め方なども異なるため、国家試験がゴールではなく、先輩の指導を受けながら、新しい気持ちで学んでいく姿勢が大事になってきます。

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自ら学ぶ姿勢をもつことが大切

実務現場では、医療の進歩に伴う新しい検査法や、開発されている最新の分析装置についてなどについて学ぶ機会が多くなります。

ここで大切なのは「自ら学ぶ姿勢」をもつことです。

最初はどう勉強すればよいのか戸惑うかもしれません。

そこで、各都道府県にある「検査技師会」という団体が主催する、さまざまな勉強会に参加することをオススメします。

勉強会では、初心者向けの基礎的な講演会や、数日にわたって実習をしながら教わるセミナーなども開催されており、わかりやすく実践的で役に立つものが多いです。

また、「学術学会」という日頃の研究成果や取り組みを発表する大きな集まりに参加し、聴講したり発表する機会も自分自身を成長させてくれます。

専門職として、常にスキルアップしていくことが大切です。

医療に関する知識を身につけておく

最近は、テレビや雑誌でも健康や病気についての番組や記事が増えています。

インターネットを使えば専門的な情報を簡単に調べることもできるため、一般の人でも医療についての知識を十分持っていることは決して珍しくありません。

あやふやな答えはいけませんが、医療に関わるプロとして、一般の人から何か聞かれた時に「知りません」という返事をするわけにはいかないものです。

メディアでとりあげられている医療に関する事柄は、一通り知っておくと自分の勉強にもなるでしょう。

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コミュニケーションを大切に

今では、病院内でも電子カルテやメールが使われることが多くなりましたが、情報を速やか、かつ正確に伝えるには、できるだけ対面や電話などを使い、確実に「伝わったこと」を確認するのが望ましいです。

若い人のなかには、電話をかけるのも受けるのも苦手な人がいるようです。

だからこそ、仕事をする前に他人と直接話をすること、常日頃からコミュニケーション能力を高めることを大事に考えておいたほうがよいでしょう。

職場では、仕事の知識やスキル以前の問題として「人間関係」が大きな課題になってしまうこともよく見られます。

せっかく臨床検査技師になったのに、コミュニケーションが下手で仕事がうまくできないのはとてももったいないことです。

普段から同年代の人だけでなく、幅広い年代の人と話をする機会を積極的にもつ意識で過ごすとよいでしょう。