女性のピアニストのキャリアパス・結婚後の生活

女性のピアニストの現状

日本では、「ピアノは女の子の習い事」という考え方を持つご家庭もあります。

実際、音大に通う学生も女性の方が多い学校もあります。

ピアニストとして国内外で活躍する人材にも、女性はたくさんいます。

そういう意味では、女性ピアニストの現状はそこまで厳しいということはないでしょう。

しかし一方で、女性ピアニストには、女性ならではの強みや弱みといった特徴があります。

女性のピアニストの強み・弱み

女性ピアニストの強み

一般的に、女性ピアニストには次のような強みがあると言われています。

・女性ならではの感性・表現力
・集中力と継続力
・「華がある」と好まれる

多くの有名男性ピアニストが弾いた曲を、女性らしい感性で解釈し演奏することで、観客の感動を誘うことができます。

ドレス、髪型など、装いの点で女性ピアニストは演奏会に華やぎをそえます。

この「華」は、演奏会やコンサート、あるいは飲食店での演奏など、幅広い場において求められているポイントでもあります。

女性ピアニストの弱み

対して、女性ピアニストだけの弱みというものもあります。

例えば、次のようなポイントです。

・結婚や出産など、ライフイベントによってキャリアが中断されるリスクがある
・手が小さいなど、身体的なハンデがある

ピアニストにとって、手の大きさは大変重要です。

手が大きければそれだけ楽にピアノを弾くことができますし、レバートリーの幅も広がります。

そのため、一般的には手の大きな男性の方が有利と言われることもあります。

しかし、手の大きさは技巧や表現力でカバーすることもできます。

自分の手の特徴を受け入れ、自分だけの表現を見つけることができれば、手の小さな女性でも魅力ある演奏をすることは十分に可能です。

また、結婚や出産、介護などのライフイベントが生じた際、家族の都合に合わせてキャリアを中断するという決断を求められることがあります。

売れっ子ピアニストの場合、日本中、あるいは世界中で演奏の機会があります。

そういった幅広い活動を続けるためには、家族の理解と協力が必要となります。

ピアニストの結婚後の働き方・雇用形態

ピアニストの活躍の場は、一つの場所に限られないこともよくあります。

依頼があれば、日本中どこでも、場合によっては海外でも演奏会に出演する必要があります。

また、世界的な評価を得るためには、海外の有名コンクールに出場するということも必要です。

しかし、結婚後、旦那さんとなる人の職業や社会的立場によっては、独身時代のように積極的に飛び回るということが難しくなることもあります。

そのため、結婚と同時に演奏会やコンクールの参加を減らすというピアニストもいます。

あるいは演奏の仕事を減らして、ピアノの先生を始めるなど、大幅なキャリアチェンジをする人も多いようです。

ピアニストは子育てしながら働ける?

国内外を飛び回りながらの演奏の仕事は、出産後は限りなく制限するピアニストが多くなります。

そのかわり、ピアノ講師として働き始めたり、決まった飲食店に就職して演奏するなど、拠点を決めて働くという方法があります。

あるいは、フリーランスの演奏者として、依頼があった場合のみ活動するという方法もあります。

その場合は、自分や子どもの都合に合わせて受注を調整することもできるため、子育て中も比較的働きやすいと言えます。

演奏者として世界で活躍するのなかなか難しいケースも多いですが、自分らしい働き方を調整しながら、子育てと仕事を両立しているピアニストもたくさんいます。

ピアニストは女性が一生働ける仕事?

ピアニストには、様々な働き方があります。

国内外を飛び回って演奏するだけでなく、ピアノ講師として働いたり、スタジオピアニストや飲食店での生演奏など、拠点を決めて働くこともできます。

子どもが小さいうちはパートタイムのピアノ講師や飲食店でのアルバイトを中心に活動を続け、子育てがある程度落ち着いたら演奏活動を再開する、という働き方もあります。

あるいは、家族の協力を得ることができれば、子どもを育てながらでも世界中で演奏を続けているピアニストもいます。

自分や家族の都合、あるいは希望する働き方・家族のあり方をしっかりと話し合い、その上で実現可能な方法を見つけて働き続けているピアニストはたくさんいます。

そういう意味では、ピアニストは女性が一生働き続けられる仕事ということができるでしょう。