ピアニストの手の特徴・理想の手のかたちは?

手はピアニストの命

ピアニストにとって、ピアノを演奏するための手は何よりも大切なパーツです。

手が思うように動かなくなければ、思った通りのピアノ演奏をすることはできません。

そのため、ピアニストは他のなによりも、手のケアに心をくだいているのです。

また、ピアノを弾くのに適した手の形というものもあります。

その形でなければピアニストになれないというわけではありませんが、その特徴を持った手であれば、ピアニストを目指す上で有利になります。

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ピアニストに向いている手

一般的に、次のような特徴のある手は、ピアニストに向いている手と言われています。

・大きな手
・指の長さが均一
・指と指の間が大きく開く

手が大きければ、指が届く範囲が広がります。

特にリストやショパン、ラフマニノフなどの作品を弾きこなすには、手が大きくないと難しいかもしれません。

手が大きいこと、指が長いということは、それだけでピアノを弾く上で他の人よりも有利なポイントなのです。

また、手が大きいだけでなく、指が広く開くことも大変重要です。

これは手指の柔軟性による部分も大きく、日々のストレッチを続けることでより広く開く、しなやかな指を手に入れることも可能です。

手が小さい人はどうする?

それでは、手が小さい人はピアニストとして成功することができないのでしょうか。

決してそんなことはありません。

そもそも、日本人などアジア人は、他の人種に比べて体が小さい傾向にあります。

手も例外ではありません。

しかし、日本人や他のアジア人にも、優れたピアニストはたくさんいます。

手が小さめでも、指の柔軟さやテクニックでカバーできる部分はたくさんあります。

たとえば、ショパンの手はヨーロッパの男性にしては小さかったようですが、名ピアニストとしても知られています。

ショパンは小指が長く、指の長さのバランスがよかったのですが、さらに指の柔らかさやテクニックが加わり、小さな手でも素晴らしい演奏ができたといわれています。

つまり、手が小さな人でも、しっかりと練習して技術を身につけることで、手の大きな人にも負けなような素晴らしい演奏をすることが可能なのです。

ただし、ピアノは西洋人の手のサイズを基準に作られ、発展してきた楽器ですので、体の小さな東洋人には体格の面でハンディキャップがあります。

とくに、日本人の女性は手の小さな人が多く、無理して練習を重ねて手を傷めてしまう人もいます。

そのような結果にならないよう、焦って成果を求めるのではなく、手のコンディションに合わせて無理のない練習を重ねていくことが大切です。

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ピアニストの手の病気・腱鞘炎

ピアニストが悩まされる手の病気として最も一般的なのが、腱鞘炎(けんしょうえん)です。

毎日の練習していると、手や指にかかる負担は相当に強くなっていきます。

その結果、手の腱鞘を痛めてしまい、炎症のため思うように動かすことができなくなってしまうのです。

腱鞘炎になってしまうと、症状が改善されるまで手を休ませる必要があります。

そうすると、練習に遅れが出てしまうリスクもあります。

あるいは、練習のしすぎで手の筋肉や関節を痛めてしまうということもあります。

これらの症状は、最悪の場合ピアニストとして活動ができなくなるリスクすらあります。

毎日練習を継続することは大変重要なことですが、コンディションに合わせ、無理のない練習を心がけることも、同じくらい大切なことなのです。

例えば、長時間ピアノを弾きすぎたことによる手の痛みであれば、練習の間に適度な休憩をはさむことが有効です。

ピアノ奏法によって痛みがでるようであれば、手に負担のかからない奏法がないか、指導者に相談してみることをおすすめします。

常に手に気を使って生活する

プロのピアニストの場合、手には常に気を払って生活しているということです。

重いものを持たない、手を酷使する趣味を持たないなど、気をつけているポイントは人それぞれです。

中には、本番前には料理や縫い物など、手を怪我する可能性があることは家事も含め一切しないという人すらいるようです。

日常生活の中でいつの間にかできているような小さな切り傷や水ぶくれ、ささくれといった小さな変化でさえ、気になってしまうと演奏に影響を与えます。

実際に鍵盤(けんばん)を叩く手をしっかりケアし、常に万全の状態に整えておくことも、プロのピアニストとして大切なことなのです。