パタンナーは在宅・フリーランスでも働ける?
パタンナーになるにあたって、フリーランスや在宅勤務で活躍できるのかが気になる人も多いでしょう。
本記事では、フリーランスや在宅勤務のパタンナーの働き方、フリーランスとして活動するために必要なことなどを紹介します。
在宅のパタンナー
フリーランスが中心
パタンナーは、在宅で仕事をすることも可能です。
在宅勤務の場合、そのほとんどの人はフリーランスで会社など特定の組織には属さず、個人事業主として仕事を請け負っていくスタイルをとっています。
在宅のパタンナーになるための資格などはとくにありません。
しかし、専門性の高い職種であることから、経験の浅い人がいきなり独立しても成功するのは難しく、ある程度の経験を積んでからフリーランスになるのが一般的なルートです。
在宅での働き方
在宅のパタンナーは、アパレルメーカーの「外注パタンナー」として仕事をしています。
給料は報酬として「1件あたりいくら」という形で得ることになるため、単価の高い仕事をたくさんすることで収入は増加します。
大手企業の案件は単価が高めですが、最近は安価に発注できる海外の工場にパターン製作の依頼を回すケースも増えているため、外注パタンナーは厳しい状況にあるといわれます。
一部の実力あるパタンナーを除いて、1つの企業の仕事だけで食べていくことは大変かもしれませんが、外注パタンナーを随時募集している中小のアパレルメーカーも多くあるため、積極的に仕事を探すとよいでしょう。
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在宅で働くメリット
パタンナーとして在宅で働く場合のメリットは、所属している会社の仕事しかできないなどの制限がないことだといえます。
複数のアパレルメーカーと取引を行いさまざまな案件に挑戦することができるため、スキルアップを図るにはうってつけといえるでしょう。
また勤務時間に縛りがないため、クライアントとのコミュニケーションをきちんとして納期さえ守れば、自由な時間に仕事ができ自分のペースで仕事を進めやすいことも、メリットのひとつだといえます。
在宅で働くデメリット
一方、最大のデメリットは、案件がなければ収入がゼロになってしまうという点でしょう。
また、パタンナーとしての業務以外に、営業や経理などの雑務もしなくてはならないため、そういったところに時間を使う必要が出てきます。
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フリーランスのパタンナー
フリーランスのパタンナーになるには?
最初からフリーランスのパタンナーになるのはまず不可能です。
経験がものをいう世界でアパレルメーカーなどで経験を積まず、人脈もない人にパターン製作の仕事が来ることはありません。
専門学校などでパターンの勉強をし、就職先で経験と人脈を構築してキャリアアップした上で、独立してフリーのパタンナーになる可能性が増えてくるでしょう。
より安全な独立を目指すなら、フリーランスになろうとしている先輩パタンナーについていくという形もおすすめです。
フリーランスのパタンナーの給料・待遇
フリーランスになると、依頼された仕事ごとに報酬が支払われる仕組みになるので、いわば完全歩合給です。
1件あたり安いものだと数千円、高いもので10万円前後という単価でパターン製作を引き受けることになります。
独立直後は会社員時代よりも年収が下がる人が大半ですが、そこから頭角を現して活躍しているパタンナーは、フリーランスになってからのほうが高収入であることも少なくありません。
フリーランスで働くメリット
フリーランスになるということは自分の生活に合わせた働き方ができるので、プライベートを充実させたいと思っている人にはとても魅力的です。
また、優秀な人だと仕事がどんどん入ってくるので、より単価の高い仕事を選んでバリバリこなせば収入もアップします。
フリーランスで働くデメリット
一方で、仕事が来ないフリーランスのパタンナーの生活は厳しいものになります。
フリーランスになってから仕事が来るかどうかは技術力だけでなく、人脈やその人の人望も深く関係しているため、フリーで活躍できるだけの技術力と人間力が備わっているか、それをしっかりと判断してから独立するべきでしょう。
家庭や育児と両立しながら働くフリーランスのパタンナー
フリーランスのパタンナーの中には妊娠・出産を経て、自宅でパターン製作を引き受けている人もいます。
女性の場合、どうしても妊娠・出産で一度仕事から離れることが多いのですが、技術さえあればフリーランスで活躍することも充分可能です。
ネット上にはこうした女性パタンナーの人たちが個性を発揮した型紙を販売したり、型紙製作を請け負ったりしているサイトも多くあります。
フリーランス・在宅としてのパタンナーのまとめ
フリーランスのパタンナーとして活躍するには、まずは学校に通ったり就職したりしてスキルと経験、人脈を身につける必要があります。
企業に勤務する場合と仕事内容に大きな変化はありませんが、営業から経理などの事務処理まですべて自分でしなければならないので全体的な仕事量は増加するでしょう。
フリーランスになれば仕事量やスケジュールの調整がしやすくなる一方で、仕事がなければ収入が途絶えてしまうというデメリットもあります。
また、妊娠・出産などで現場から1度離れることになったとしても、技術が確かであれば在宅やフリーランスでも十分活躍可能です。