【2023年版】パターンメーキング技術検定試験とは? 難易度・合格率はどれくらい?

パタンナーになるには資格取得は必須ではありませんが、持っていれば有利になることもあります。

では、その資格にはどのようなものがあるのだろうかと疑問に思う人もいるでしょう。

本記事では、パタンナーの資格試験の詳細、難易度や合格率などを紹介します。

パターンメーキング技術検定試験とは?

パターンメーキングとは、デザイナーが描いたデザイン画から実際に型紙を起こすことです。

パターンメーキング技術検定試験は、その知識やスキルを認定する民間の試験で、「日本ファッション教育振興協会」が主催しています。

パタンナーを目指す人や、現在パタンナーとして働いている人たちを対象とし、キャリアアップに役立たせるのはもちろん、自分のスキルを確認するためにも非常に有効な検定です。

パタンナーになるには? 必要な資格はある?

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パターンメーキング技術検定試験の対象

パターンメーキング技術検定試験は、3級から1級までの3つのレベルがあり、それぞれ経験によって対象を推奨しています。

3級

パターンメーキング技術検定試験の一番やさしいレベルです。

パタンナーを目指す学生や、ファッション・アパレル業界を目指す学生であれば職種を問わず必要とされる内容で、専門学校などで1年から2年程度知識やスキルを身に付けた人が対象です。

2級

パタンナーを目指す学生や、新人のパタンナーに必要な知識・スキルを問われ、3級よりも高度で専門的な内容となります。

専門学校等で3年以上服飾について学んだり、実際にパタンナーとしての経験があったりする人が対象です。

1級

パタンナーについての知識やスキルを既に習得し、パタンナーとして既に活躍をしている人を対象としています。

アパレルメーカー等で実務を5年以上経験した程度のレベルといわれています。

パターンメーキング技術検定試験の内容

パターンメーキング技術検定試験は、筆記試験と技術試験の2種類が行われます。

3級

筆記試験は、マークシート方式で100問出題されます。

ファッション・アパレルに関する知識やパターンメーキングに関する知識など基礎的な問題です。

実技試験は、フラットパターンメーキングかドレーピングのどちらかを選び、与えられたテーマに基づいてパターンを完成させます。

テーマで多いものはブラウスです。

2級

筆記試験はマークシート方式で100問出題されます。

幅広い分野から出題されます。以下は一例です。

  • パターンメーキング
  • グレーディング
  • マーキング
  • CADや仕様書などの書類に関するもの
  • 素材やサンプルチェック

実技試験はフラットパターンメーキングかドレーピングのどちらかを選び、与えられたテーマに基づいてパターンを完成させます。

テーマで多いものはジャケットです。

1級

1級は実技試験のみが行われます。

与えられたテーマとデザイン・素材などの条件から自分の好きな方法でパターンをつくり、シーチング・工業用パターン・縫製仕様書をつくります

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パターンメーキング技術検定試験の合格率

合格基準

2級・3級の場合は筆記試験・実技試験ともに、60%で合格とみなされます。

筆記試験・実技試験の両方に合格して「級合格」、筆記試験・実技試験どちらかのみ合格した場合は「科目合格」となります。

合格率

2020年の試験では、2級の合格率が59%、3級の合格率が82%と発表されています。

令和5年度 パターンメイキング技能検定の概要

試験日 ・2級/筆記試験:2023年7月1日(土)
・2級/実技試験:2023年9月9日(土)
・3級/筆記・実技試験:2023年12月9日(土)
出願期間 ・2級/2023年4月12日(水)~5月11日(木)
・3級/2023年9月14日(木)~10月13日(金)
試験地 本協会が設定する試験会場、または教育機関(専門学校・大学等)で受験できます。 受験を希望する都市に、その実施回に試験会場が設定されない場合は、他の会場で受験していただくことになります。 また、2級実技の実施都市は、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡です。
受験資格 受験資格に制限はありません。合格した級に関係なく、希望する級を受験できます。
対象レベル

2級

PM3級取得者を主な対象とし、パターンメーカーを目指す学生やファッション業界における新人パターンメーカーに必要とされる、さらに高度なパターンメーキング技術と知識を問う内容です。ファッション(服飾)専門学校などで3年間、ファッション造形知識・技術、工業用パターンメーキングやグレーディングに関する専門的な教育を履修した程度の方が対象です。

3級

検定への入門段階として、パターンメーカーを目指す学生だけではなく、ファッション業界におけるクリエイターを目指す方であれば職種を問わず必要とされる内容です。ファッション(服飾)専門学校などで2年間、ファッション造形知識・技術とパターンメーキングに関する教育を履修した程度の方が対象です。

試験科目

筆記試験

<2級>
理論 マークシート方式100問
アパレル企業におけるパターンメーキング、グレーディング、マーキングさらにアパレルCADや縫製仕様書などの書類関係、素材とパターン、サンプルチェックまでのパターンメーカーとして必要な知識に関する出題です。
製図
実技試験の補助的な内容として1/2の縮尺パターン、あるいは実寸パターンを使用して行います。ファーストパターンメーキング、工業用パターンメーキング、グレーディングなどが出題されます。

<3級>
理論 マークシート方式100問
ファッション業界、特にアパレル企業に関する知識やパターンメーキングの用語、基本寸法などのファッション業界で活躍するための基礎的な知識に関する出題です。

実技試験

<試験方法>
受験案内に実際の試験課題に類似したデザインを記載します。ボディは各会場が用意しますが、パターン用紙、シーチング、原型、その他の用具は受験者が持参します。使用可能原型や用具など詳細は受験案内で確認できます。

<2級>
フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかの方法を選び、出題テーマに基づくパターンを完成させます。ジャケットが主に出題されています。
<3級>
フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかの方法を選び、出題テーマに基づくパターンを完成させます。ブラウスが主に出題されています。

受験料 ・筆記試験:2級 13,500円(税込) / 3級12,500円(税込)
[筆記試験免除受験者の場合2級・3級ともに7,500円(税込)]
詳細情報 一般財団法人 日本ファッション教育振興協会

パタンナーの資格試験のまとめ

「日本ファッション教育振興協会」が主催する「パターンメーキング技術検定試験」。

パタンナーとして働くうえで必ず受けなければならないものではありませんが、受けるとなればそれなりの準備と対策が必要です。

広い出題範囲、実技などの出題に備えて専門知識を蓄えましょう。