スポーツ選手のメンタルトレーナーの仕事内容
スポーツ選手のメンタルトレーナーの仕事とは
スポーツ選手をメンタル面からサポート
メンタルトレーニングは、もはやスポーツ界には欠かせないものとなっています。
スポーツ選手のメンタルトレーナーは、選手やチーム、指導者が抱えている悩みや課題に寄り添い、問題を解決するために力を尽くします。
これは、スポーツの知識やスキルを持つ「スポーツトレーナー」とは全く異なるものです。
「スポーツトレーナー」が、おもにフィジカル(身体)面においてのサポートを行うのに対し、メンタルトレーナーはメンタル面の強化に関連するサポートをします。
日本のメンタルトレーニングの遅れ
メンタルトレーニングは、スポーツだけでなくビジネスや教育などさまざまな場面で導入され始めています。
しかし、日本は世界と比べると、メンタルトレーニングの導入に遅れをとっています。
もともと日本では、精神的な問題は気合や根性論で語られることが多く、メンタルトレーニングに対する大幅な誤解や根強い偏見があります。
また、近年はインターネットや書籍などで急速にメンタルトレーニングが広まったため、誤った知識や見よう見まねで行っている人も多いのが現状です。
専門家の指導のもと、正しい知識とスキルを獲得している人はごくわずかで、「メンタルトレーナー」という明確な基準や資格がありません。
今後、スポーツ選手やアスリートがメンタルトレーニングを利用するにつれて、こうした問題は解決していくことでしょう。
20代で正社員への就職・転職
スポーツ選手のメンタルトレーナーの業務の内容
心理学を利用したケア
メンタルトレーニングには、心理学の要素は欠かすことはできません。
スポーツ選手に対し「ただ言うことを聞かせる」「指示通りにやらせる」という指導法では反発を招き、さらなる悪循環を生みかねません。
選手一人一人の気持ちや心の状態を把握しながら、本人の意思に寄り添い、尊重していくことで、ケアをしていきます。
また、スポーツトレーナーやマネージャーなどと連携し、具体的な対応策を考えていきます。
アドバイス
メンタルトレーナーは、選手に声をかけ具体的なアドバイスを行います。
アドバイスは的確に行わなければ、相手を勇気づけるだけでなく、傷つけてしまうこともあります。
できるだけポジティブで前向きな言葉をかけ、選手のやる気を引き出し、モチベーションをアップさせることが重要です。
メンタルトレーニング
メンタル面を強くするには、選手一人一人が抱える問題やそれぞれの目標に応じて、トレーニングを行わなくてはなりません。
選手に寄り添い、適切なトレーニング方法を見極めることが大切です。
スポーツ選手のメンタルトレーナーの役割
スポーツ選手のメンタルトレーナーの役割は、自分の知識や経験に基づき、選手の心のケアを行いながら、ベストパフォーマンスができるようにサポートしていくことです。
その為には、選手一人一人をよく観察し、その人の心理状態や考えかたなどをよく見極めなくてはなりません。
また、スポーツ選手を先進面からサポートするだけでなく、チーム全体や指導者に対してケアを行うことも少なくありません。
20代で正社員への就職・転職
スポーツ選手のメンタルトレーナーの勤務先の種類
活躍の場は、主にプロチームや企業チーム、オリンピック等に出場するようなトップアスリートが活躍する企業やチームです。
地域のクラブ、さらには学校のクラブ活動などで活躍する人も少なくありません。
近年では個々の選手のケアだけでなく、チーム全体のパフォーマンスの向上まで担当して、チーム作りに深く関わっていくのが大半です。