舞妓のつらいこと・大変なこと・苦労

舞妓のつらいこと・大変なこと

修行の道は甘くない

舞妓は「芸妓見習い」という修行中の身分で、お客さまの前で披露する芸事を一通り身につけるために、生活のほとんどを稽古に充てています。

客は決して安いとはいえないお花代(料金)を支払って舞妓や芸妓をお座敷に呼ぶため、その対価に見合ったパフォーマンスができないような半人前では、お座敷に上がることができません。

そのため舞妓は一日でも早く客の前に立てるよう、日々厳しい稽古に耐えています。

当然、芸事の習得にはそれまでの経験やセンスによって個人差があり、思うように上達せず不甲斐ない思いをすることもあるでしょうし、師匠や先輩から厳しい指導を受けることもあるかもしれません。

そのような状況でも途中で投げ出すことなく諦めずに努力し続けなければ、客の前で芸事を披露する機会は訪れないのです。

共同生活での苦労

舞妓は皆、置屋と呼ばれる事務所兼下宿所に住み込んで生活します。

女将さんを始め、他の舞妓との共同生活になるため、自分勝手な行動は許されません。

また食事や清掃などはたいていの場合当番制であるため、自分の割り当てられた役割を責任を持ってこなさなければ、周囲に迷惑をかけてしまいます。

舞妓や芸妓の世界は上下関係がはっきりしており、自分より目上の人に対して礼節を持って接するのは当たり前ですし、自分のことだけではなく後輩の面倒をきちんと見て、育てていくことも要求されます。

このような集団生活は慣れるまで苦労するかもしれません。

舞妓の悩み

舞妓は一般的な同年代のほとんどが高校生や大学生として過ごす期間を芸事に捧げています。

おしゃれや恋愛に興味を持ち始め、青春を謳歌する年代に親元を離れて、生活のほとんどを稽古に充てなくてはなりません。

同年代が映画やショッピングなどを楽しんだり、部活やアルバイトに精を出したりしている中、一人前の舞妓としてお座敷に立つために厳しい指導をうけています。

芸の道を志す以上、舞妓は一般の高校生や大学生のほとんどが当たり前に楽しんでいる娯楽を諦めなければなりません。

恋愛はご法度ですし、決して休日も多いとはいえず、何より、置屋に拠点を置いている以上、日々の生活のすべてが修行の一部です。

たとえ舞妓と言えど、中身は普通の年頃の女の子ですから、寂しさや羨ましさが脳裏をよぎることもあるでしょう。

舞妓を辞める理由で多いものは?

舞妓さんになってから辞める人はほとんどいないといわれています。

舞妓になる前に「仕込み」と呼ばれる修業の段階で、自分に合わない、修業に耐えられないと辞める人が多いようです。

どのような理由であれ、それ相応の覚悟を持ってこの世界に入った舞妓がほとんどで、修業に耐え舞妓としてデビューし、その後は芸妓としてや舞などの師匠として活躍する人がほとんどです。

日々の厳しい修行の中に楽しさや喜びを見出し、努力する姿こそ舞妓が人々に美しさを感じさせるゆえんであるといえるでしょう。