舞妓の1日のスケジュール 勤務時間や休日の生活も紹介

舞妓の業務スケジュール

置屋での特殊な生活

舞妓の華やかな姿は誰もがすぐにイメージできますが、舞妓の実生活については一般の人にはあまり想像がつかないかもしれません。

舞妓は「置屋」と呼ばれる事務所兼下宿所に女将の管理の下で生活しています。

舞妓は置屋での共同生活を通して、芸妓として身を立てていく上で必要なことを女将や先輩から学んでいきます。

置屋での生活には代々受け継がれてきた厳しい規律があり、特殊な生活を強いられます。

舞妓にとって生活のすべてが修行であるといえ、華やかな姿の裏にはこうした厳しさがあることを知っておくべきでしょう。

営業活動も大切な業務

舞妓はお座敷に呼んでもらうために、茶屋や料理屋への挨拶回りを毎日行っています。

茶屋や料理屋は舞妓にとってのステージです。

そこに呼ばれて始めて、お座敷でお客さんに芸を披露する機会に恵まれるのです。

そのため、以前に呼んでもらったお店への挨拶回りは舞妓にとって欠かせない営業活動であるといえます。

また新規のお店にも顔を出し、今後お呼びがかかるようにご挨拶をします。

こうして自身の活動エリアに馴染みを作ることも舞妓の大切な仕事の一つです。

経験年数により異なる舞妓の生活

新入りの舞妓は挨拶回りやお座敷よりも稽古の時間がメインです。

稽古では、舞や茶道、お座敷でのマナーなどを身につけていきます。

日常生活の中でも、食事の手伝いをしたり、洗濯や掃除をしたり、女将さんや先輩から京ことばや身のこなし方を教わります。

さらに、先輩の身支度の準備をしながら、化粧や衣装の扱い方を覚えたり、お座敷へ向かう先輩の荷物持ちをしたりすることも大切な修業です。

先輩がお座敷に出ると、お座敷から戻るのを玄関で待ち、荷物や衣装の後片付けをするなど生活のすべてが修業ともいえるでしょう。

基本的には舞妓として一人前になるには5年ほど修行をするといわれています。

稽古や経験を重ねるにつれて馴染みも増え、お座敷に出る回数が徐々に増えていきます。

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舞妓の1日

8:00 起床
起きたらすぐに髪のセット、化粧、着物の着付けなどの身支度を整えます。
8:30 朝食
置屋に所属している人たちが集まって朝食をとり、それぞれのスケジュールを確認します。
9:30 稽古へ向かう
お座敷で披露するための唄や踊りなどを習い、腕を磨きます。
12:00 昼食
置屋に戻り昼食をとり、その後は休憩します。
13:00 あいさつ回り
お茶屋さんへあいさつ回りをし、お座敷に呼んでもらえるよう顔を覚えてもらうことも仕事の1つです。
15:00 帰宅
置屋に戻り、自主練習をします。
17:30 お座敷の準備
身なりを整え、お座敷に出かける準備をします。
18:30 お座敷へ
お座敷にでて、客の前で唄や踊りを披露します。
お酌等でコミュニケーションをとり、お客さまに楽しいひと時を過ごしてもらえるよう努力します。
1:30 帰宅
すべてのお座敷が終わり、置屋に帰宅します。
2:00 就寝
身支度をとり、ようやく就寝です。

舞妓の勤務時間・休日

舞妓の勤務時間

舞妓の1日は長い

舞妓は決められた勤務時間はありません。

修業中の身であるため、一日の生活のすべてが勤務時間ともいえます。

基本的には、朝8時ごろに起床、午前中はその日の宴席で披露する演目に応じ、師匠や先生から稽古をつけてもらいます。

新人の舞妓は、起床後の着物の着付け、日本髪のセット、化粧が上手にできず、時間もかかるため、その分起床時間も早くなるようです。

稽古の長さは日によって異なりますが、午前中いっぱい、または午後までかかるものもあります。

お座敷は18時ごろからはじまるので、午後は比較的余裕があり、この間に休憩を取ることが多くなっています。

舞妓は毎晩数軒のお座敷をはしごします。

一軒2時間程度であるため、当然置屋への帰宅は23時~翌1時ごろと遅くなります。

そのため、睡眠時間は5~6時間とれればいい方であると考えられています。

イレギュラーな仕事も

舞妓は、ときには宴席以外の場で仕事を依頼されることもあります。

日本文化に関する講師の依頼や、観光PR活動等、国内外を問わず仕事が舞い込むため、イレギュラーな対応を求められることも多くあります。

舞妓の休日

休みは月に2日程度しかありません。

舞妓の公休日は、第2・第4日曜の月に2日とされています。

その他、毎年行われる「をどりの公演」のあと5~6日、夏に3~4日、年末年始に10日ほどの休みがあります。

まとまった休みをとれるのは年に数回しかなく、自分の時間がもてない厳しい生活を送らなければならないことを覚悟しておく必要があります。

舞妓の残業時間

舞妓は修業の身という扱いであるため、勤務時間・残業時間という考え方はありません。

そのため残業をしたとしても残業代は発生しません。

労働に関する法律でも、置屋で修業をしているという見解から、労働者として扱われていないのが現状です。

ただし、文化的な存在として舞妓を育成しているのは京都のみとされ、未成年でも遅い時間の勤務やお酒の提供ができるのは京都の舞妓だけとされています。

その他の地域では、お座敷に出るには18歳以上(高校生は不可)でなければならないと定められています。

舞妓は忙しい? 激務?

舞妓の1日は非常に長いと考える人もいるでしょう。

ただし、稽古が終わりお座敷に出るまでの午後は比較的自由な時間とされています。

同じ置屋にいる舞妓同士で外食をしたり、テレビを見たり、本を読んだり勉強をしたりなどして過ごすことができます。

お座敷に備えて仮眠をとる舞妓も少なくないようです。

わずかな自由時間をいかに過ごすかで、忙しさは変わってくるといえそうです。

舞妓の休日の過ごし方

ほかの同年代と同様に過ごせる

舞妓といえど、休日は同年代のほかの女子と同じように過ごすことができます。

洋服を買いに行ったり、映画を見たり、まとまった休みは旅行に行くこともできます。

この間はもちろん髪をとき、普段着で街中に繰り出すことができます。

休みの日も稽古を欠かさない

休日でも稽古を欠かさないという人も非常に多くいます。

とくに新人のうちは、早く一人前になるために置屋で先輩の舞妓に見てもらったり、京ことばやしぐさなどを教えてもらったりして過ごす人が多いようです。