競艇選手(ボートレーサー)の年収はどのくらい? 給料・賞金・手当を解説
一方で、ただし、競艇選手は個々の成績・実力によってランクが4つに分けられており、下のランクと上のランクでは年収が大きく異なります。
しっかりとした実力をつけて活躍を続けない限り、良い収入は得られない厳しい世界です。
ここではボートレーサーの年収について、詳しく解説します。
競艇選手(ボートレーサー)の収入の仕組み
年収は、実力ランクによって格差がある
競艇選手(ボートレーサー)の数は、2020年5月の時点で1607名、うち223名が女性ですが、競艇では、男女に関係なくレースに出場します。
ボートレースの公式HP(2018年時)によると、男平均年収は約1500万円となっています。
ボートレーサーは、成績によって上位からA1、A2、B1、B2の4クラスに分けられています。
クラスが上になるほど、グレードの高いレースに出場でき、レースへの出場回数も多くなって年収も高くなります。
A1ランク(約320人):平均年収3,000万円
A2ランク(約320人):平均年収1,800万円
B1ランク(約700人):平均年収1,100万円
B2ランク(約250人):平均年収 500万円
優勝賞金の金額は?
優勝賞金の最高額は、グランプリ(賞金王決定戦)の1億円です。
ただし、このレースは別格で、レースのグレードや予選か、準優勝戦か、優勝戦かによっても違います。
- GS戦:1600万〜3500万円
- GⅠ戦:450万〜1000万円
- GⅡ戦:400万円
- GⅢ戦:100万円
- 一般戦:64万〜84万円
レースごとに、着順によっても賞金がもらえ、賞金額は順位によって細かく設定されています。
賞金は予選、準優勝戦、優勝戦と進むごとに高くなっていきます。
賞金以外の収入は?
ボートレーサーの収入は、着順によって得られる賞金のほかにもあります。
たとえば、各地で開催されているレースに参加したら日当、宿泊費、開催地までの交通費などがもらえます。
ほかにも、レースに出場することで出走手当、賞金が出ない4着以下でも完走すれば、完走手当がもらえます。
さらに、ナイターレースや、荒天時のレースに対してもそれぞれ手当てが支給されます。
こうした手当てがあることで、ランクが低い選手でも収入を得ることができます。
ただし、実力をつけて上のランクに行かない限り、高収入は望めない厳しい世界であることに変わりはありません。
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競艇選手(ボートレーサー)の平均年収・収入
ボートレーサーはランクによって平均年収には大きな差があり、A1ランクの選手とB2ランクでは、平均年収でも2500万円もの差があります。
B2ランクでも平均年収は約500万円と決して安くはない上、平均在籍年数も28年と長いのが特徴のボートレーサーですが、勝負の世界です。
しっかりとした実力をつけて活躍を続けない限り、良い収入は得られません。
競艇選手(ボートレーサー)のトップ選手の年収
完全に実力の世界であるボートレーサーでは、A1ランクの選手だと年収1億円を超える人もいます。
2019年度では、獲得賞金額1位の石野貴之選手が2億2564万2666円でした。
また、ランキング10位までに入った選手が獲得賞金1億円を超えていました。
2019年の女性の獲得賞金額トップは、大山千広選手の5683万6000円で、男女全体でも約1600名中の30位でした。
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競艇選手(ボートレーサー)の待遇の特徴
競艇選手には、引退選手に対する退職金や年金の給付、負傷した選手に対する休業補償などを行う団体として、日本モーターボート選手会があります。
年金や退職金などの詳しい規定に関しては明かされていませんが、一定の年数をボートレーサーとして活動した選手には、引退時に退職金が支払われ、さらに年金が給付される仕組みが用意されています。
また、ボートレーサーはケガや死亡事故のリスクと常にとなりあわせの職業であり、ボートレーサー本人とその家族に対する補償、救済の役割も担っています。
競艇選手(ボートレーサー)の年収はどのくらい?のまとめ
競艇選手(ボートレーサー)の年収は一般的な職業と比べると非常に高く、年収に惹かれてボートレーサーを目指す人も少なくありません。
ランクが上になるほどグレードの高いレースに出場でき、レースの出場回数も増えるため、収入は高くなりやすい傾向です。
ただし、実力が勝負の世界であるため、この世界で勝ち残っていくのは非常に厳しい一面もあります。