建設コンサルタントに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

建設コンサルタントに向いている性格・適性

課題解決力のある人

建設コンサルタントにとって最も重要なのは、相手が持っている課題を見つけ出し、それを解決する能力です。

行政や民間企業の担当者が、どうして大金を払ってまで建設コンサルタントに仕事を発注するかといえば、自分たちの抱えている問題や悩みを解決してくれることを期待しているからです。

しかし、自分たちでどれだけ一生懸命考えても解決策が見つからないからこそ、第三者の力を借りるのであって、クライアントが抱える問題は、いずれもそう簡単に答えを導き出せるものではありません。

ときには、問題を解決する以前に、そもそも問題点がどこにあるのかさえわからないケースもあります。

したがって、建設コンサルタントは、冷静かつ客観的に状況を分析し、隠れた課題を見つけ出し、それに対する有効な解決策を編み出すことのできる人が向いています。

日常生活のなかで、論理的にものごとを考えるのが得意な人や、観察力や洞察力に自信のある人は、建設コンサルタントとしての資質があるでしょう。

勉強熱心な人

建設コンサルタントは、就職してからもずっと、学生時代と同じように勉強し続けなければならない職業です。

工事や設計に関することはもちろん、政治にも法律にも経済にも詳しくなければなりませんし、各種資格も取得していかなくてはなりません。

新人や若手のころはもちろん、ベテランになってからも、最新の工法や資材、法改正に対応するため、学び続けることが求められます。

このため、知識が増えるのが楽しい、長時間の勉強もそれほど苦にならないというタイプの人は、建設コンサルタントに向いています。

文系科目のような暗記力も大切ですが、どちらかというと、数学や物理、地学などの理系科目が得意で、計算力に自信のある人のほうが、建設コンサルタントとして活躍しやすいでしょう。

心身ともにタフな人

建設コンサルタントは、かなりのハードワークが求められる仕事です。

報告書や調査資料など、デスクワークの分量は膨大であり、会議や打ち合わせなども頻繁にあります。

工事予定地を視察するために長距離の移動が入ることもよくありますし、泊りがけの出張になるケースもざらです。

残業時間もかさみがちで、とくに納期直前ともなると、睡眠時間さえろくに取れないなか、絶対に締め切りに間に合わせなければならないという強いプレッシャーを受けながら働かなければなりません。

建設コンサルタントは、心身ともにタフな人でないと務まらない職業といえるでしょう。

根性があり、体力的に無理が効くという点においては、スポーツ経験のある人や体育会出身者などは適性があるかもしれません。

建設コンサルタントになるには

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建設コンサルタントに必要なスキル・能力

プレゼンスキル

建設コンサルタントは、あくまでアドバイザーという立場であり、事業を遂行する決定権がありません。

仕事の段階ごとや作業工程ごとなど、細かくクライアントに内容を説明し、承認を得なければなりません。

その際には、難しく専門的になりがちな話を、わかりやすく整理して要点をまとめ、誰にでも伝わるようにする高いプレゼンスキルが求められます。

ときには案件自体がコンペ形式となっているケースもありますので、仕事を獲得するためにも、プレゼンスキルは非常に重要です。

責任感

建設コンサルタントは、一般的な職業にも増して、仕事に対する責任感が非常に重要です。

膨大な仕事と厳しいスケジュールに追われるなかにあっては、「もうこのくらいでいいか」と適当に手を緩めたくなる気持ちも出てくるかもしれません。

しかし、公共工事をはじめ、建設コンサルタントの仕事はいずれも規模が大きく、周辺に住む人々に与える影響力も甚大です。

そうした仕事の重要性と責任の重さを自覚することができれば、どんなに苦しいところでも踏みとどまって、建設コンサルタントとしての仕事を最後までやり遂げられるでしょう。

建設コンサルタントに向いていないのはどんな人?

仕事よりプライベートを優先したい人

建設コンサルタントは、かなり拘束時間の長い職業です。

朝早くに出勤して、終電近くまで働くという日もざらにありますし、忙しくなってくると家に帰る暇さえなく、会社に泊まり込みになることもあります。

このため、あまり無理せずマイペースに働きたい、友人や家族との時間を大切にしたいという人は、建設コンサルタント向きではありません。

仕事にやりがいや達成感を求め、多少のプライベートを犠牲にしてでも、後世に残る大きなことを成し遂げたいという人こそ、建設コンサルタントにふさわしい人材です。

定型の仕事がしたい人

建設コンサルタントは、決まったルーティンワークをこなせばいいというタイプの仕事ではありません。

クライアントの抱える課題はさまざまですので、その都度頭をひねって、臨機応変に違うアプローチをしなければなりません。

いうなれば試行錯誤の繰り返しが建設コンサルタントの仕事であり、単純作業のような定型の仕事がしたい人には不向きです。

頭を使って新しいことを考えるより、同じ作業を繰り返して技術を磨くことに喜びを感じるというタイプの人は、同じ建設関係の職業でも、大工左官、とびなど、職人仕事のほうをおすすめします。