県議会議員の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

県議会議員の仕事とは

県議会議員(都道府議会議員を含む)の主な仕事は、都道府県の予算や条例の制定・改定などを議会で審議し、議決をとることです。

ほかにも、みずから条例の改定案を提出する、県民に経過や結果報告をする、住民の要望を県政に届けるなど、都道府県民が安心して暮らすために尽力しなければいけません。

住民の代表として選挙で選ばれ、税金から議員報酬(給料)が支払われるので当然といえば当然です。

なお、県議会議員になるには、「日本国民で満25歳以上であること。その都道府県議会議員の選挙権を持っている」ことを満たしていれば、学歴に関係なく立候補できます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

県議会議員の業務の内容

議会会期中の業務

県議会議員の業務は議会会期中と閉会中で異なります。

県議会議員は県民の暮らしを豊かにするために県政についての審議や決定などを行うため、議会に出席し以下のような業務に取り組んでいます。

議決

条例の制定や改定、時には廃止についての議決をとるほか、予算決定、決算認定などを議決します。

また、県の将来を左右するような大きな契約を行う際も議会で議決をとります。

選挙と同意

都道府県議会の議長や副議長など、選挙管理委員会委員などの選挙を行います。

また副知事・教育委員など特別な役職につく人を知事が任命または選任する際には議員が同意しなければいけません。

審査・調査

都道府県の仕事が議会で決定したとおりに行われているか、関係者の説明や意見を聞くなどして審査・検査するのも議員の仕事です。

意見書の提出

都道府県民の利益になることについて国会や省庁などに意見書を提出するのも県議会議員の役割です。

請願・陳情(ちんじょう)の審査

議会に提出された請願・陳情の審査も重要な仕事です。

内容が県や県民にとって有益かを判断し、有益であれば県政に反映させるよう努める責任があります。

議会閉会中の業務

県議会は年間平均100日開催されていますが、残りの約260日はヒマなのかというとそうではありません。

有権者を集めたタウンミーティングを開いて意見交換を行い、地元の住民や市議から道路や建物の改修要請があれば現地調査を行います。

他県で県政に関する良い事例があれば視察に出向き、自分の県に反映できるか研究するのも重要な仕事です。

閉会中の活動で見えた課題と対策を次の議会で提案するための準備もこの期間に行うほか、議員有志による勉強会や所属団体の定例会に参加する日もあるでしょう。

これらの活動報告を自身のホームページやブログ、SNSやチラシなどを使って配信するのも実績を周知する上で大事な仕事です。

県議会議員の役割

すべての都道府県は住民のものですので、本来、地方自治体が進むべき道はそこに住む人たちで決めるべきですが、全員が集まって協議をすることは現実的に不可能です。

そのため県民の意見や願いを代弁する県議会議員を選挙で選びます。

つまり県議会議員は住民の代表として、県民のために働くのが役割ということです。

地方分権がよりいっそう期待される時代になっており、各地方自治体の決定権と責任が大きくなりつつあります。

そうした状況において県議会議員の役割もいっそう重要になってきています。

住民の生活を守りつつも豊かにする政策立案、県が行う事業の監視や調査を強化し健全な運営がなされているかなど、議員としての役割をまっとうし住民の利益を守ることがより求められています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

県議会議員の勤務先の種類

県議会議員の主な勤務先は本議会です。

本会議には定例会または臨時会があり、代表質問や一般質問、委員会の審査報告などを行うほか、議案に対しての採決も行われます。

この本会議に出席し、県民の代表として議決をとったり、意見を述べたりすることで議員報酬を得るため、議会に出席するのは最大の責務といっても過言ではないでしょう。

また委員会に所属するのも県議会議員の勤務先といえます。

県が行う業務は複雑かつ幅も広いため、効率よく審査・調査を行うため各都道府県には議員が参加する委員会が設置されています。

委員会の名称や数はさまざまですが福島県議会を例にすると、以下のような委員会があります。

  • 総務委員会
  • 企画環境委員会
  • 福祉公安委員会
  • 商労文教委員会
  • 農林水産委員会
  • 土木委員会

例えば総務委員会であれば、総務部や危機管理部、選挙管理委員会や人事委員会、ほかの常任委員会に属しない事項などを所管し、業務が正しく行われているかの審査・調査します。

県議会議員の仕事の流れ

議案提出と説明

ここでは、県議会議員の仕事の一つである「議案の審議」の流れを紹介します。

まず、議長が開会を宣言し本会議が開かれます。

議案は議員のほか、知事や委員会から提出されるものがあり、提出者が議案の説明を行います。

質疑応答

出席している議員から議案に対する質問や意見が述べられ、提出者側が回答します。

委員会に付託

提出された議案を詳細に調べるため、該当する委員会に審査を託します。

委員会で審査

付託された委員会は関連部局から説明を聞いたり、質疑をしたりして入念に調べ、議案の賛成・反対か委員会としての意見を決定します。

本会議にて報告

議案は再び本会議に戻され、委員会として結果を報告します。

討論・採決

委員会の報告の後、出席議員が賛成または反対の意見を述べ(討論)、十分審議が行われたあと、出席議員に対して賛成か反対か採決をとります。

県議会議員と関連した職業

都道府県議会議員と関連した職業には国会議員と市町村議会議員があります。

名前のとおりですが、国会議員は国に関連した政治を行い、市町村議会議員は各市町村の政治に携わります。

それぞれの職につくには以下の条件をクリアし、選挙に勝つ必要があります。

1)日本国籍を保有していること
2)年齢が基準以上であること
・国会議員の場合、衆議院議員は25歳以上、参議院議員は30歳以上
・県議会議員と市町村議会議員の場合、25歳以上

規模は違いますが、国会議員、都道府県議会議員、市町村議会議員などの政治家は、国民や地域住民がよりよい暮らしを行うために尽力する責任があります。

国会議員の仕事