県議会議員のつらいこと・大変なこと・苦労

県議会議員のつらいこと・大変なこと

都道府県内すべての地域を担当

同じ地方議員である市町村議会議員とは違い、都道府県内すべての地域を担当します。

ある課題に対し政策を掲げたとして、ある一定の地域にだけ有益になってはいけませんし、その逆もまたしかりです。

特に広範囲に影響をおよぼす政策を提言する際は知恵を絞った内容にする必要があります。

場合により集会などを開いて、住民に分かりやすく説明しなければならず大変な労力を必要とします。

大きなプレッシャー

県議会議員は選挙で選ばれた住民の代表です。

それが何を意味するかというと、投票してくれた人たちの期待を背負うということです。

都道府県内の雇用問題や経済活性化、福祉関連に観光誘致など抱える課題は多岐にわたり、専門性も高いでしょう。

しかし議員報酬は税金から支払われますし、それ以上に住民に選ばれた代表として政治に関わることを許されているので、それなりの結果を出さなければいけないプレッシャーは常にあります。

重大な決断の連続

議会では多くの条例や議案に対する採決をとりますが、都道府県の将来、そして住民の暮らしに関わるものばかりです。

自分がある条例に賛成した結果、一定数の人たちが不服に思うことは少なからずあるはずです。

しかし県全体の利益を考えれば強引にでも遂行しなければいけない事案もあり、そうした重大な決断を行う際は県議会議員というより、政治家としての資質が問われます。

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県議会議員の悩み

年収にすると約1,200万円は支給されるため高収入といえますが、国会議員ほど優遇されていないため自費で政治活動を行う県議会議員もいるようです。

議員報酬以外に調査研究などに充てるための政務活動費も支給されますが、月額20万円代~60万円代と自治体によって大きく金額が変わる上に、使用用途は限定的なのですべての政治活動に使えるわけではありません。

そのため自分の議員報酬から足りない分を支出している議員もいます。

加えて次の選挙に立候補する予定であれば選挙資金も必要になり、選挙ごとに平均200万円は必要といわれているほか、別途供託金が60万円が必要です。

都道府県議会議員の任期は4年なので、4年に一度は上記金額が最低限必要な費用となるため、世間一般が思っているほど潤沢なお金を持っているわけではありません

県議会議員を辞める理由で多いものは?

辞めるという意味ではありませんが、県議会議員を退く理由で一番多いのは落選です。

議員になる方法は例外なく選挙に勝つ方法以外ありません。

次期も県議会議員を続けたいのであれば、住民にしっかりアピールできる実績を残し、情報発信するなどの政治活動は必要です。

そのほかに考えられるのは任期満了に伴い立候補しないという理由です。

議員に定年はありませんので、勇退を選択する理由は後進に道を譲るという意図も考えられます。

あまりよい理由ではありませんが、不祥事を起こし辞めるという県議会議員もいます。

報酬が税金で支払われている以上、住民からの厳しい意見も多いでしょうし、そうした議員には議会から辞職勧告が出されるケースもあります。