【2023年版】【ホテル関連の資格5選】ホテルスタッフにはどんな資格が必要?

ホテルスタッフにおすすめの資格は?

世の中の職業には特定の資格を持っていなければ就くことができないものもありますが、ホテルスタッフの場合、基本的には資格の取得は必須ではありません。

ホテルスタッフの仕事はお客さまに心のこもったおもてなしを提供することなので、資格よりも気配りや観察力などが求められるでしょう。

しかし、ホテルに就職する際には、ほかの多くの企業と同じように書類選考や面接などの採用試験を受けなければいけません。

応募者が多数いるなかでより採用に近づくには、資格を持っていることが有利に働く可能性が高いです。

また、就職後にホテルの業務をこなす上でも資格に向けた勉強は大いに役立ちます。

ホテルスタッフにおすすめの資格としては、入社後の研修などにも利用される「ホテルビジネス実務検定」や、専門知識を証明する「ホテル実務技能認定検定」、レストランの接客技能を測る「レストランサービス技能検定」などがあります。

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ホテルビジネス実務検定

試験の内容と特徴

通称「H検」とも呼ばれる「ホテルビジネス実務検定」は、ホテルスタッフのスキルアップを期待するホテル業界が日本ホテル教育センターに依頼して制定された資格です。

この資格では、宿泊や飲料、宴会といったサービスオペレーションから、総務経理マーケティングなどのマネジメント業務まで、ホテルに関する総合的な実務知識を測ります。

級位は4つに分かれ、接客業務や基礎的な管理業務についての知識を証明する「ベーシックレベル2級・1級」、管理者としての役割と課題の理解度を測る「マネジメントレベル2級・1級」の受験が可能です。

受験資格・難易度・費用

受験資格はとくになく、年齢や性別、学歴、職業を問わず受けることができます。

試験形式は級位にかかわらずマークシート方式なので、公式の問題集などを使い効率的に勉強すれば合格はさほど難しくないでしょう。

2022年度におけるベーシックレベル2級・1級の合格率はそれぞれ78.6%、58.9%、マネジメントレベルは45.6%と発表されています。

受験の際には、ベーシックレベル2級・1級でそれぞれ5,100円、マネジメントレベルで8,200円の受験料が必要です。

マネジメントレベルの受験にベーシックレベルの級位は必要ありません。

ホテルビジネス実務検定試験

2023年度 ホテルビジネス実務検定の試験の概要

試験日 第一回:2023年11月22日(水)
第二回:2024年3月2日(土)
試験地 全国4都市(札幌、東京、大阪、福岡)の公開試験会場
受験資格 受験資格に制限はありません。
試験形式 多肢選択方式(4択問題)、解答はマークシート方式
200問の出題 200点満点
試験科目 <基本事項>
1.ホテルの基礎
<営業業務>
2.宿泊業務
3.料飲業務
4.宴会業務
5.調理業務
6.マーケティング業務
<管理業務>
7.総務・人事業務
8.施設管理業務
9.仕入・購買業務
10.経理・会計業務
合格率 ・ベーシックレベル2級:78.6%
・ベーシックレベル1級:58.9%
・マネジメントレベル:45.6%
※2022年度
受験料 ・ベーシックレベル2級:5,100円(税込)
・ベーシックレベル1級:5,100円(税込)
・マネジメントレベル:8,200円(税込)
詳細情報 財団法人 日本ホテル教育センター

ホテルビジネス実務検定 受験者数

ホテルビジネス実務検定受験者数_令4

ホテルビジネス実務検定 認定率

ホテルビジネス実務検定認定率_令4

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ホテル実務技能認定試験

試験の内容と特徴

「ホテル実務技能認定試験」は、ホテルスタッフとして働く際に必要な専門知識を証明する民間資格です。

宿泊や飲料部門の基本的な業務に関する能力を測る「初級」と、経営管理に関する知識や能力を測定する「上級」の2つの級位があり、スキルに応じて受験できます。

多肢選択式の試験となっており、初級の試験では基本的な英会話の知識も問われます。

受験資格・難易度・費用

年齢や性別、経験などの受験資格はとくにありませんが、団体受験のみを受け付けており、個人では受験することができません。

専門学校や民間スクール、企業などの団体で受験を申請する必要があります。

初級・上級ともに60%以上の正解率で合格となり、合格率は例年80%前後です。

試験の対策には、公式のテキストや問題集を使うのがおすすめです。

ネット上で無料の模擬検定を受験することもできるため、余裕を持って対策をすれば十分に合格可能な試験だといえるでしょう。

受験料は初級で6,500円、上級では7,100円となっています。

ホテル実務能力認定委員会

ホテル実務能力認定検定試験の概要

試験日 ◆団体試験のみ
自由設定 ※試験日の2週間前までに団体受験申し込みを行う
試験目的 接遇・料飲・宿泊等、ホテル業における専門分野知識および語学力を認定します。
認定基準 <上級>
ホテル業界の歴史および関連業界(旅行・観光)の動向を理解している。
料飲・宿泊の業務およびサービスに関する実務内容を理解し、接客技能を有する。
ホテル業務に関連する多方面の知識(食品衛生、安全衛生、施設管理など)を有する。
<初級>
ホテルスタッフとしての身だしなみ、言葉遣い、接客マナー、職場のマナー、英会話などの基本的知識を有する。料飲・宿泊の業務およびサービスに関する基本的内容を理解している。
試験内容 <内容>
ホテルスタッフに必要な知識を級別の出題範囲に従って出題
<形式>
多肢選択式(一部記述解答形式の場合あり)
※電卓(四則計算程度のレベル)の持込を許可します。
<問題数>
・上級:小設問90問程度 /上級料飲科目:50問程度 / 上級宿泊科目:50問程度
・初級:小設問70問程度 / 初級料飲科目:40問程度 / 初級宿泊科目:40問程度
※一部大問形式あり
<時間>
上級:90分 /上級料飲科目:50分 / 上級宿泊科目:50分
初級:60分 / 初級料飲科目:35分 / 初級宿泊科目:35分
合格基準 初級・上級とも60%以上の得点率
受験料 ・上級:7,100円(税込)
・上級料飲科目:4,200円(税込)
・上級宿泊科目:4,200円(税込)
・初級:6,500円(税込)
・初級料飲科目:3,800円(税込)
・初級宿泊科目:3,800円(税込)
合格率 65.4%(令和4年度)
詳細情報 ホテル実務能力認定委員会 ホテル実務技能認定検定

レストランサービス技能検定

試験の内容と特徴

「レストランサービス技能検定」は、飲料サービスの接客スキルを測ることを目的とした国家検定試験です。

レストランで働くウェイターやウェイトレス、ホテルのマネージャーなどを対象として実施され、合格すると「レストランサービス技能士」の業号が与えられます。

級位は3級から1級までの3つに分かれており、レストランサービスや食品衛生などの知識を測る筆記試験に加え、接客マナーやテーブルサービスのスキルを見る実技試験が課されます。

受験資格・難易度・費用

原則として3級の試験には1年以上の実務経験が必要ですが、大学や専門学校、高校にて飲料サービスに関する学科を修了していれば受験資格が与えられます。

2級の受験には3年以上の実務経験もしくは大学で飲料サービスに関する学科を修了していることが求められ、1級の受験には11年以上の実務経験が必要となります。

受験資格は級位によって異なり、規定も多岐に渡るため、必ず公式の試験要項を確認してください。

合格率は3級で55%前後、2級で40%ほど、1級では35%前後と、級位が上がるにつれて難しくなります。

学科試験の受験には級位を問わず6,500円、実技試験の受験には3級で10,000円2級では13,000円1級では23,500円が必要となります。

日本ホテル・レストランサービス技能協会