編集者の仕事で大切にしていること(体験談)
編集者にとって仕事をするうえで大切にしていることは、以下が基本です。
1.仕事に関わる人とのコミュニケーション
編集者が仕事をする際には、必ず人との関わりが発生します。職場では同僚、上司、部下と接しなければなりませんし、編集プロダクションのスタッフや、外部のライターやカメラマンとの付き合いもあります。
しかし、社外コミュニケーションよりも、社内コミュニケーションの方が難しいときもあります。
簡単にいえば、ウマの合わない同僚たちと一緒に働かなければならなくなるときだってあるでしょう。しかし、それをいちいち言動に出していたら、仕事はできません。
本は、人と人が協力するからこそ完成させられるものです。いい仕事をするためには、どうしてもコミュニケーションが必要です。
2.自分で考えたオリジナル企画を携帯しておく
編集者たる以上、オリジナルの企画はつねに数十個は持っているべきだと思います。
簡単なメモ用紙に殴り書きして、こんな企画をやったらおもしろいと思う程度でも、最初は大丈夫です。
もし会議などで企画案を出してくれと言われれば、それを文章に具現化すればいいのです。
自分の企画が認められれば、当然うれしいですし、やりがいにも繋がります。逆に、「こんな企画は駄目だよ」と破棄されたり、けなれても臆病にならないでください。
大切なのは、つねに「こんな企画を持っています」という姿勢を保つことです。それができる編集者と、できない編集者では、だいぶ差がついてきます。
3.物事に対して、追及心を常に持ち、プロファイルする
たとえば、自宅の最寄り駅近くにみすぼらしい外観のラーメン屋があります。
味はとくに美味しくもなければまずくもない。これといった特徴があるわけでもない、普通のラーメンです。
しかし、なぜかいつも客で賑わっている。行列ができるときさえある。
そんな様子を目にしたならば、「なんでだろうな?」で終わるのではなく、「そのラーメン屋がいつ開店したのか」「店主はどんな人なのか」「何時になると人で賑わうのか」などを調べてみましょう。
このような物の見方が、編集者には求められます。
そうしていくと、面白い話が浮上してきて、もしかしたらいつか企画に使える材料になるかもしれません。
4.身体を大切にして、常に体調を整えておく
ハードワークといわれる編集者ですが、やはり資本、つまり身体は大切にしなければなりません。
つねにコンディションを整えておかなければ、長期間の取材にも対応できませんし、長時間働くなどもってのほかです。
身体を壊して退職せざるを得なくなる、なんてことになったら本末転倒です。
編集者にとって多少の差異こそありますが、基本はみんなこれらを仕事の基本として業務に励んでいます。