編集者になったきっかけ(体験談)

「好き」が原点にある

編集者になったきっかけとしてよく聞くのは、「本づくりに携わりたい」と考えていたからというものです。

小説や漫画などを担当する編集者であれば、憧れの作家のもとで仕事をしたいと考えた人もいるでしょう。

また、学生時代にふと始めた出版社もしくは編集プロダクションのアルバイトが思いのほか楽しくて、そのまま社員になったという人もいるでしょう。

編集者になった人の多くは、案外そんな単純な理由からです。

本が好き。漫画が好き。小説が好き。ラーメンが好きだから、自分でラーメン雑誌を作りたい。もちろんこんな理由で入ったのだから、実際の現場の雰囲気や業務量はその時点では計りかねます。

そこで実際働いてみて、苦痛にしか感じなくなった人や、ギャップを感じた人というのは1年も経たないうちにやめていきます。

編集プロダクションに入る人のきっかけ

上記で紹介したきっかけのほとんどは出版社に当てはまります。しかし、出版社と編集プロダクションのどちらで働くかによっても、きっかけは異なってくるでしょう。

まず、編集プロダクションの編集者の人たちはどんなきっかけで働いているのでしょうか。

もちろん先に挙げたような理由もありますが、なかには今まで出版社で働いていたが、もっと物作りの最前線で働きたいと思ったという人も大勢います。

とくに雑誌に関していえば、出版社が自分たちで手掛ける部位は少ししかありません。ページの多くは編集プロダクションに委託しているからです。

そのため、熱心な人は出版社から編集プロダクションに移るケースもあります。

そうした編集者は新しい現場でとても歓迎されるでしょう。なぜなら、その編集者が過去に勤めていた出版社とツテができるからです。

案件の受注に飢えている編集プロダクションならなおさらです。

このように編集者になったきっかけというのは、さまざまな理由が考えられます。

しかし、ここでいうような「きっかけ」というのは、あくまでも仕事をはじめるきっかけにすぎません。

実際そこで働き続けることができるかどうかは、その人が編集業務に携わり、そこでやりがいを感じることができるかによります。

熱意を持って仕事に取り組む気持ちさえあれば、きっかけに大きくこだわる必要はありません。