アイリストとネイリストの違い

アイリストとネイリストの仕事内容の違い

アイリストもネイリストも美容にかかわる職業で、若い女性を中心に人気があります。

アイリストは、目元美容の専門家で、お客さまの理想とする美しい目元になるようにまつ毛エクステ、まつ毛パーマの施術を行います。

ネイリストは爪を美しくする専門家で、ネイルケアやカラーリング、ネイルアート施術を通じ、お客さまの手元を綺麗に華やかにします。

アイリストもネイリストもお客さまのニーズを掴むため、カウンセリングを大切にします。

ネイリストに比べて、アイリストはデザインの提案力がより一層求められる仕事だといえるでしょう。

爪は目元ほど個人差が少ないうえ、ある程度「OLさん向け」「イベント向け」「派手好きな方向け」といったサンプルネイルがあり、細部をお客さまの要望にあわせ変えていきます。

一方、目元は人によって「二重」「一重」「奥二重」と違ううえ、同じ二重でも幅などは個人により違います。

アイリストはお客さまの「切れ長にみせたい」「ぱっちりみせたい」という要望にあわせて、付ける毛のカール、太さ、付ける位置や量を変えていく必要があります。

アイリストはネイリストと比較し、よりお客さまそれぞれに合った目元のデザインを追求していく、オーダーメイドスタイルの提案力が求められてきます。

ネイリストの仕事

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アイリストとネイリストのなる方法・資格の違い

ネイリストになるために必要な資格や学歴はありません。

そのため、美容専門学校・ネイルスクールに通学するほか、通信教育・独学などでもネイルの技術を学ぶことができます。

中には未経験者を採用するネイルサロンもあり、アシスタント・見習いとして勤務しながら、ネイル技術を習得していく人もいます。

一方、アイリストになるには、美容師免許が必要と定められています。

美容師免許取得には厚生労働大臣指定の養成学校の必要課程を修了し、受験資格を得て、国家試験に合格する必要があります。

美容師養成施設は通学制と通信制があり、通学の場合は2年以上、通信では3年以上学ばなくてはなりません。

最近では最初からアイリストを目指し、美容専門学校に入学し、美容師免許を取得する人もいますが、美容師としてサロン勤務を経て、転職でアイリストになったという人が圧倒的に多いです。

アイリストとネイリストの資格・必要なスキルの違い

必要な資格の違い

ネイリストにはディプロマとして技術を示すための「JNECネイリスト技能検定」などの民間資格はありますが、なるための必須資格はありません。

そのため技術や経験があれば、ネイリストとして活躍することが可能です。

一方、アイリストになるためには、「美容師免許」が必要です。

美容師免許試験は筆記と実技からなり、筆記試験については、専門学校の授業をきちんと受け、過去問で対策しておけば十分に合格できる内容です。

筆記試験に合格しても実技試験で落ちる人もいて、実技に関しては日頃の反復練習が合格の決め手になります。

全体の合格率については、平成28年度8月が56.0%、平成28年度2月が89.1%と高いため、授業で真面目に学び、繰り返し実技を練習しておけば、合格できる難易度といえるでしょう。

必要なスキルの違い

ネイリストもアイリストも「爪」や「目」という細部の施術になるため、繊細な手の動き、高い集中力が求められます。

さらにネイリストの場合、お客さまとの会話を行いながらの施術になるため、高いコミュニケーションスキルが必要です。

ネイル施術だけでなく、ネイリストとの談笑を通じ、リフレッシュすることを楽しみにするお客さまも多く、リピート客獲得には技術力に加え、コミュニケーション能力が重要視されます。

一方、アイリストは静かな環境で、お客さまは仰向けになり、目を閉じた状態で施術をうけます。

なかには寝てしまうお客さまもいて、施術中にアイリストと会話をすることはほとんどありません。

そのため、アイリストはネイリストほどにはコミュニケーションスキルは求められないことが多いでしょう。

その分、お客さまがアイリストやアイラッシュサロンを選ぶとき、技術力や提案力が重要視される傾向にあります。

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アイリストとネイリストの学校・学費の違い

ネイリストは、必要な資格もなく、卒業しなくてはいけない学校もありません。

そのため、独学で学ぶほか、未経験でサロンに就職し、見習いとして現場で技術を習得する人もいます。

しかし、即戦力を重視し、専門学校やネイルスクールを卒業した人のみ採用するサロンも多く、就職の門戸を広げたり、効率的に知識技術を学んだりする目的で、ネイルの専門学校やネイルスクールに通う人も多いです。

このような学校・スクールで平日昼間にフルに通学するコースの場合、学費は年間100万円程度かかります。

一方、週1回、夜間などのコースの場合、学費は年間50万円程度、通信の場合は10万円程度が相場です。

一方、アイリストは美容師免許が必要なため、厚生労働大臣指定の養成学校の必要過程を修了しなくてはなりません。

美容師養成施設は通学制と通信制があり、通学の場合は2年以上、通信では3年以上学ぶ必要があります。

通学の場合、学校によっては夕方から授業が始まる夜間過程もあり、昼間の学費が200万円~300万円に対し、夜間は150万円~200万円と少し安くなっています。

通信教育の場合、学費は80万円程度が相場です。

アイリストとネイリストの給料・待遇の違い

アイリストもネイリストもサロンで正社員として働くほか、アルバイト、派遣社員など雇用体系は様々です。

またどちらの職業も独立開業して自分のサロンをもつことも、フリーランスとして柔軟に働くことも可能です。

正社員として勤務をする場合、傾向としてアイリストのほうがネイリストに比べ、初任給は高くなります。

正社員のアイリストとして勤務する場合、初任給は18万円~20万円程度が相場です。

一方、正社員のネイリストとして勤務する場合、初任給は15万円程度です。

この背景にはアイリストには美容師免許が必要であること、慢性的にアイリストが不足していることがあげられます。

待遇については、どちらの職業も勤務先のサロンにより異なるため、就職する際は歩合給、ボーナスの有無、福利厚生などを確認するようにしましょう。

アイリストとネイリストはどっちがおすすめ?

アイリストもネイリストも細やかな作業が苦にならず、地道な作業をコツコツとできる人に向いています。

そのうえで、ネイリストはアイリストに比べて、お客さまを接客するという側面が強いため、コミュニケーション能力に自信がある人に向いている職業です。

一方、アイリストはコミュニケーション能力よりも、技術力・提案力が重要視される傾向があるため、論理的説明や分析力に長けている人に向いている職業といえそうです。

また、目元美容は流行のメイク方法、人気タレント・モデルのメイクに強い影響をうけるため、美容全般に興味・関心がある人は、アイリストがおすすめです。

アイリストになれば美容師免許を取得しているため、ヘアメイクやヘアスタイルなど、ほかの美容分野の知識も生かしながら、お客さまの理想にあう目元の提案ができるでしょう。