女性のアイリストのキャリアパス・結婚後の生活
女性のアイリストの現状
まつげエクステやまつ毛パーマは、目元の美容に敏感な若い女性たちに人気の施術です。
それらの人気が高まるにつれて、アイリストという職業も10代、20代の若い女性にとって憧れの職業のひとつとなりました。
最近、都心などでは、メンズまつ毛エクステサービスを提供する専門店などがあります。
まつ毛エクステが女性だけのものだった時代から、男性も利用するものへとなりつつあります。
それに伴い、男性でもアイリストを目指す人は増えてきています。
新しい顧客層の開拓にもつながるため、男性アイリストの需要は今後高まっていくということが予想されます。
しかし、現状、アイリストは女性が99%を占める職業といわれています。
そのため求人を出すサロンも、暗黙的に女性限定で採用活動をしているところも多いです。
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女性のアイリストの強み・弱み
女性のアイリストの強み
一般企業であれば、就職や昇格の際に女性であることが不利になることも珍しくありません。
アイリストはほぼ女性という現状のため、性別を理由に差別をされることがなく、自分の実力で勝負していけます。
さらに、まつ毛エクステやまつ毛パーマを楽しむお客さまのほとんどどが女性です。
アイリストの施術では、肌に直接触れることになるため男性アイリストの施術に抵抗を示すお客さまもいますが、女性アイリストであれば同性のため、その心配はないでしょう。
さらに、同じ女性としてお客さまのコンプレックス、メイクの悩みに共感をもてるため、親しみやすく、よりお客さまの気持ちに沿ったカウンセリング・提案がしやすいです。
女性のアイリストの弱み
大半のアイリストの勤務先となるアイラッシュサロンは、小規模なところも多いです。
そこで働くアイリストは、ほぼ女性であるため、勤務先によっては女性特有の人間関係の難しさがあることもあります。
派閥や陰口などもあり、女性ゆえにその人間関係に疲れてしまい、仕事がつらく感じてしまうこともあるでしょう。
また、アイリストは職業柄、腰痛・肩こりなどを抱えやすくなります。
一般的に女性は男性に比べ、肉体的に強いとはいえないため、仕事を続ける上での弱点になることもあります。
とはいえ、現状、アイリストの99%は女性が占めるため、性別が大きく不利に働くことはありません。
アイリストの結婚後の働き方・雇用形態
女性アイリストの結婚後の働き方・雇用形態はさまざまです。
正社員として勤務しながら、ばりばり働き、店長クラスまで昇格し、幹部になる人もいます。
また、結婚を機にパート・アルバイトなどの雇用形態に切り替える人もいます。
サロンにもよりますが、パート・アルバイトであれば、「週2日のみOK」「1日4時間のみOK」というところもあります。
正社員であれば、夜のシフトや土日出勤などもありますが、アルバイト・パートであれば、比較的自分のライフスタイルに合わせて働くことが可能となります。
また転勤族の配偶者をもつアイリストのなかには、派遣社員としてパート・アルバイトより効率的に稼ぐ人もいます。
さらに企業に属せず、面貸し・業務委託などのフリーランスとして働くアイリストもいます。
また、独立が比較的容易とされる仕事であることから、自分のサロンをオープンさせる人もいます。
アイリストは慢性的な人材不足に加え、幅広い働き方があるため、自分にあった働き方が選びやすいという利点があります。
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アイリストは子育てしながら働ける?
出産前の状況
アイリストは前屈みで施術を行うため、妊娠し、お腹が大きくなると苦しくなり、仕事を辞める人もいます。
サロンによっては当日飛び込みのヘルプ業務のみ、サロン内雑務内のみなど、無理のない範囲で働く体制がとられるところもあります。
出産後の状況
子持ちアイリストは保育園の送迎、子どもの急な病気による休みなどが発生しがちです。
そのため、経営者の方針、サロンのスタッフ状況によっては、子持ちアイリストの採用を見送ったり、働きにくい雰囲気を感じたりするサロンもあります。
一方で、短時間勤務を導入し、働きやすい環境をつくることで、技術あるアイリストを確保する動きもあります。
複数店舗を展開するサロンであれば、子持ちアイリストを複数店舗にばらして配置することで、急なシフト変更にも対応しやすくしています。
またスケジュールの融通がききやすい自宅サロンを開業したり、面貸しで働いたりする子持ちアイリストもいます。
最近は働きたくても保育園に入れないという社会問題もあり、仕事復帰が難しいケースもあります。
妊娠中に離職してしまうと、保育園のハードルはさらに上がります。
出産後にも働きたいという人は、子どもの預け先、働き方をよく検討しておきましょう。
アイリストは女性が一生働ける仕事?
一般企業であれば、結婚・育児によりキャリアを中断してしまうと、その後、第一線には戻りにくいという現状があります。
ただしアイリストは即戦力を重視する業界のため、一度離職しても復職がしやすいといえます。
一方、一生アイリストとして働きたいのであれば、早い段階から独立・開業や、フリーランスを視野にいれたキャリアプランをしっかり考える必要があります。
サロン勤務の場合は、定年があるケースがほとんどですが、独立して自分のサロンを持ったり、フリーランスとして働いたりする場合には定年はありません。
老眼や体力の衰えなど、アイリストとして働き続けるうえで課題はあるものの、やる気や周囲の理解があれば、何歳になっても活躍することができるでしょう。