独学・未経験でエステティシャンを目指すには?
未経験からでもスタートしやすい
エステティシャンは、未経験からも比較的スタートしやすい職業です。
専門知識や技術がまったくない人でも、やる気さえあればエステティシャンとして働くことができます。
アルバイトからのスタートになることが多いですが、社内で研修を受けたり実務を通じてスキルを身につけたりしていけば、正社員へとステップアップすることも可能です。
「専門学校に通うお金や時間はないけれど、エステティシャンになりたい」という場合には、未経験者を受け入れてくれるサロンを見つけ、応募するとよいでしょう。
ただし、スクールで学んだ人に比べて、第一線で施術できるようになるまでには時間がかかる可能性もあるため、その覚悟は必要です。
20代で正社員への就職・転職
エステティシャンとして必要な知識
エステティシャンの理論
エステティシャンはお客さまの肌に直接触れる仕事のため、人間の身体や肌の構造と機能についての正しい知識を備えることは不可欠といえます。
皮膚学や生理解剖学・栄養学・化粧品学・大脳生理学・心理学など知識の習得は、エステティシャンとしての基礎の基礎になる非常に重要なものといえます。
確立された理論を体系的に学ぶことが望ましいですが、新しい研究結果も次々に出てくるため、継続的な勉強が欠かせません。
エステティシャンの技術
「フェイシャル」「ボディエステ」「ワックス脱毛」「リンパドレナージュ」といった、エステティシャン特有の技術を身につけます。
現場では、手技のみならず専門の機器や用具を使って施術を行うこともあるため、そうした器具の扱い方も学びます。
いくら知識を身につけても実践できなければお客さまに満足いただくことはできないため、実技面に力を入れているところは多いようです。
エステティシャンとしてより知識を深めるために、「アロマセラピー」や「タラソセラピー」など、より専門的な分野の技術を勉強する人もいるようです。
エステティシャンの接客マナー・カウンセリングスキル
エステティシャンとして忘れてはならないのが接客に関するスキルを高めていくことです。
エステティシャンはサービス業あり、施術そのものはもちろん、カウンセリングやコミュニケーションを通して、より深い満足と感動を与えることが求められます。
エステティシャンとしての立ち振る舞い・お客さまへの接し方・上手なカウンセリングの方法などは、つねに試行錯誤し、向上させていく努力が大事だといえるでしょう。
未経験からエステティシャンになる方法
エステサロンの研修を受ける
エステサロンでは、入社後に研修が用意されているところがほとんどです。
研修制度の整っているサロンであれば、未経験者であっても入社後に十分な知識と技術を身につけられますが、学校やスクールのように時間をかけて丁寧に教えてもらえるわけではなく、限られた時間の中で最低限必要な知識と技術を学ぶこともあります。
すでに専門学校やスクールで学んでいる場合でも、エステサロンによって施術内容やサービスは異なるため、店舗独自の研修を受けてデビューするという流れが基本となっています。
専門学校やスクールで学ぶ
一人前のエステティシャンとして活躍したいと考える場合には、専門学校やスクールで基礎的な知識や技術を学ぶことが必要です。
専門学校やスクール卒業生の場合は、即戦力のエステティシャンとして扱われることが多く、採用もされやすいからです。
しかし、近年はエステ関連の専門学校・スクールの数は非常に増え、その受講期間やカリキュラムもさまざまなため、各スクールの特色を見極めて、自分に合うところを選ぶことが大切です。
学校のホームページやパンフレットをチェックし、教育方針・学校の歴史・講師の内容・就職のサポート制度などがしっかりしているかどうかなどを判断材料にするとよいでしょう。
エステ関連の資格を取得する
未経験からスタートする場合でも、エステ関連の資格を取得していればエステティシャンとして一定レベルの知識や技術を有していることを証明できます。
日本エステティシャン協会などの「認定エステティシャン」になることができれば、実務未経験であっても優遇されることが多いです。
しかしながら、エステティシャンの資格は、特定のスクールで決められた時間以上の勉強をするか、実務経験がなければ受験資格が得られないものが多く、独学で資格をとりエステティシャンを目指すという道は厳しいものとなっています。
20代で正社員への就職・転職
独学から独立開業は非常に厳しい
特別な資格や学歴がなくてもエステティシャンになることはできますが、エステの現場は独学だけで通用する世界ではありません。
たとえ独学で美容の知識は身につけられても、いざ現場に出れば高い技術レベルや接客スキルが求められるため、机上の勉強だけではなかなか極めることができないのが実情です。
そのため、独学で勉強したとしても、エステサロンに就職して実務経験を積むことは一流エステティシャンを目指す道として十分考えられますが、独学のみでいきなり独立し、サロンを経営するのはまず無理だといえます。
いま、エステサロンの数は増加傾向にあり、エステティシャンの求人募集も多く出されています。
エステティシャンになるための可能性は広がっているといえるため、自分にとってベストな方法を考えていきましょう。