エステティシャンのつらいこと・大変なこと・苦労
エステティシャンのつらいこと・大変なこと
立ち仕事で体力勝負
エステティシャンの仕事は体力を要する面もあります。
マッサージをするとなればまさに全身運動です。
施術中は立ちっぱなしになることも多く、1日の仕事が終わると足腰がパンパンに張ってしまう日も少なくありません。
また、店の大掃除をしたり器具を動かしたりといった力仕事がある時も、自分たちだけでやらなければなりません。
エステティシャンに華やかで美しいイメージを抱く人は多いですが、意外と体力勝負の仕事だということを知っておきましょう。
女性中心の職場環境
エステサロンは、一般的に女性中心の職場です。
エステサロンに限らず「女性が多い職場」であることには、良い面・悪い面の両方があります。
女性同士お互いの気持ちが理解しやすく、プライベートの相談もしやすいという面がある一方、男性がいない分だけどうしても閉鎖的な雰囲気になってしまうということがあり、中には女性ばかりの職場環境にストレスを感じてしまう人もいるようです。
エステティシャンのノルマは大変?
エステティシャンの仕事は、しばしば「ノルマがある」「ノルマがあるため大変」といわれます。
実際、現場でノルマがあるのかというと、エステサロンなどによって事情が異なります。
とくに大手エステサロンはノルマが厳しいといわれていて、ノルマの達成率が給料に響くというところもあるようです。
そのため、どうしても積極的に商品やサービスの勧誘・セールスをしていかなくてはならなりません。
具体的には、化粧品や美容アイテムなどの売り上げなどの物品ノルマ、お客さまの次の予約をとったり、契約を延長してもらったりする契約ノルマがあります。
とはいえ、お客さまに「勧誘ばかり」と思われてしまっては、エステティシャンとして信頼してもらえません。
ノルマのことを念頭に置きつつ、あくまでお客さまに満足していただけるトークや接客をすることが、エステティシャンの腕の見せ所だといえます。
なかにはまったくノルマがないサロンもあるようですが、どのような職場で働く場合でも、できるだけ多くのお客さまに利用していただき、お店の利益を上げていく努力は求められます。
ノルマ達成のつらさ
ひとくちにノルマといっても、そのノルマを達成するのがどの程度難しいのかによって、「つらい」と感じるかどうかは変わってくるといえるでしょう。
また、ノルマをクリアできなかった場合に給料が引かれてしまうといったペナルティがあるのか、それともあくまで目標のような位置づけで、達成できない場合も特にお咎めなしなのかといった店舗の考え方によっても、ノルマに対する意識は異なるはずです。
ノルマはたいてい月単位で設定されますが、エステサロンによっては、1日ごとにノルマが課せられることもあり、そうしたサロンでは日常的に強い緊張感を持って働かなくてはならないかもしれません。
ときには自分で化粧品などを買ったり、友人を紹介したりしてノルマを達成するために苦労しているエステティシャンや職場もあるようです。
働きたいと考えている職場が、どのようなノルマ設定になっているのか、それに耐えられそうかどうかは、事前によく調べて考えておいたほうがよいでしょう。
ノルマ達成によって高収入が得られる場合も
ノルマというと、どうしてもネガティブなイメージを持たれやすいですが、ただつらい、厳しいだけのものではありません。
店舗によっては個々のノルマ達成率によって、ボーナスやインセンティブとして収入に還元される場合があります。
完全歩合制の店舗であれば、売上がそのまま給料に関係してきますし、ノルマを大きくクリアすることで給料を大幅にアップさせられる可能性もあります。
「たくさん稼ぎたい」と考えるエステティシャンのなかには、あえてノルマがある店舗を探し、ボーナスやインセンティブを狙って働いている人もいるようです。
厳しくつらいというイメージがあるノルマですが、言い換えればエステティシャンのモチベーションをアップさせられるものでもあるのです。
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エステティシャンの悩み
足腰の痛みに悩まされる
エステティシャンの仕事は重労働です。
マッサージでは自分の体をフルに使って施術し、立ちっぱなしになる時間も多いため、1日終わると足も腰もパンパンになります。
新人のうちは腕が筋肉痛になったりすることもありますが、長く仕事を続けていけば少しずつ上達し、上手な力の入れ具合もわかってきます。
とはいえ、体力が必要な仕事であることは間違いなく、足腰の不調を抱えるエステティシャンは少なくありません。
常に美しくいなければならない
美を追求するエステティシャンは、人を美しくするばかりでなく、自分自身の美にも気を配らなければなりません。
もしエステティシャンが太ってしまったり、肌がボロボロになったりすれば、お客さまに合わせる顔がありません。
エステティシャンの仕事は忙しいため、慢性的な睡眠不足や疲労にも悩まされがちですが、そういった中でも工夫をしながら、いつでも美しくいなければならないのです。
友人と休日が合わない
他のサービス業と同様、エステティシャンも世間一般が休みとなる土日に働くことが多い仕事です。
そのためエステティシャンの休みは平日が基本となり、友人や家族とスケジュールが合わないという悩みを抱える人も多くいます。
エステティシャンの職業病は? 腰痛・手荒れ・腱鞘炎にも注意
エステティシャンと腰痛
多くのエステティシャンが抱える悩みのひとつが、腰痛です。
エステティシャンは、立ち仕事が基本となります。
フェイシャルエステでは椅子に座って施術をすることもありますが、ボディエステなどたいていの時間は立って施術を行います。
1日中似たような姿勢で立っていると足腰への負担は相当なものとなります。
またマッサージなどの施術の際は、中腰になって行うこともあるため、足腰を痛めてしまうというエステティシャンは多いようです。
腰痛を避けるためには、日頃から運動をして筋力をつけたり、予約の合間に少しでもストレッチをしたりするなどの工夫が必要です。
エステティシャンは施術の際に、腰で踏ん張りをきかせることもあるため、腰痛がひどいと仕事に支障が出ることも少なくありません。
日頃から痛みや違和感を覚えたら早めに対処するなど、注意しておく必要があるでしょう。
エステティシャンの手荒れ
エステティシャンは自分の手を使って直接お客さまに施術をするため、手は常に清潔にしていなければなりません。
そのため、1日に何回、何十回と手を洗うことになりどうしても手が荒れやすくなってしまいます。
また、お客さまの施術に使ったタオルや美容器具など洗い物をすることも多く、毎回、石鹸や殺菌剤などを利用していると、あっという間に手荒れがひどくなってしまいます。
手荒れがひどい手では、お客さまの肌に触れたときに不快感を与えてしまいますし、見た目もよくありません。
エステティシャンたちは、こまめにハンドクリームを塗る、油分が失われやすい熱いお湯は使わないようにするなどの対策をして、手荒れを少しでも防ぐようにしているようです。
手荒れがひどくなると施術にも影響が出るため、痛みが出た場合は早めに治療するなどの対策も必要です。
エステティシャンと腱鞘炎
エステティシャンがボディマッサージをする場合、お客さまの身体に負荷をかけるため、エステティシャンの手や腕にはかなりの負担がかかってきます。
エステティシャンはときに90分や120分という長い時間かけてお客さまをマッサージすることもあるため、思っている以上に体力を消耗し、手や腕にも大きな負担が掛かってしまいます。
慣れてくれば力の入れ具合がうまくわかるようになりますが、どうしても腱鞘炎になりやすく、自分でアイシングをしたりマッサージをしたりしながら防いでいる人が多いようです。
一度腱鞘炎になってしまうと治るまでは時間がかかるため、少しでも違和感を覚えたら、早めに病院に行くなどして対策をとる人が多いようです。
20代で正社員への就職・転職
エステティシャンを辞める理由で多いものは?
エステの知名度が上がるにつれ、エステサロンの数もどんどん増えています。
エステのサービスが多様化しエステに対する敷居が低くなっている一方、すべてのエステサロンがスタッフにとって働きやすい職場環境や魅力的な待遇を整えているかというと、そうではないのが現状で、職場環境を理由に辞めていくエステティシャンも多いのが現状です。
エステサロンを運営する会社の規模や特徴はまちまちです。
大手エステ会社の場合、給料や待遇面は安定している傾向にありますが、中小のエステサロンでも、好待遇でスタッフの定着率が良いところもありますし、むしろ大手よりアットホームな小さなサロンのほうが働きやすさを感じる人もいるでしょう。
こういった会社の特徴や雰囲気は、規模だけで語れるものではありません。
近年はエステサロンの数が急増しているだけに、エステティシャンを目指す人は「どのサロンで働くか?」をしっかりと見極めて、規模にとらわれず自分に合ったサロンを選んでいくべきでしょう。