海外の動物園で働くには? 留学して学べる?

海外の動物園で働くまでの道のり

海外の動物園で働くには、日本で動物飼育員を目指すのと同じように、まずは現地の学校へ留学して専門知識を身につけるのが一般的となっています。

海外の飼育員たちも、現地の大学や専門学校で動物の生態などを学んでいることが多いです。

動物園で働くスタッフは、動物飼育員も含めて「zoo keeper(ズー・キーパー)」と呼ばれます。

インターネットなどを使って情報収集をし、求人募集が行われていないかどうかをチェックします。

しかし海外では大々的に飼育員の募集を出さないことがよくあるため、求人情報はメールや電話などを使い、直接動物園に問い合わせるなどの前向きな努力が必要です。

そのほかワーキングホリデー制度を利用して海外の動物園で就業体験をしたり、飼育員のボランティアスタッフが募集されることもあるため、これらを積極的に活用するとよいでしょう。

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海外の動物園で働くための資格

海外の動物園で働くために、何か特別な資格が求められることはほとんどありません。

ただし動物の生態や飼育の知識に加えて、語学力が必須となります。

日本人観光客が多い地域では、ガイドとして日本人の受け入れを積極的に行うことがあるかもしれませんが、やはり外国人スタッフやお客さまと多くコミュニケーションをとる以上、語学力は不可欠です。

海外の動物園で働くための情報収集も現地の言葉で行わなければいけないため、現地の語学力だけはしっかり高めておきましょう。

なお日本の国家資格である「獣医師免許」を持っていたとしても、海外のその土地で働く上で有効な資格としては認められません。

海外で獣医師として仕事をしたい場合は、現地の免許を取得しなければいけないことに注意が必要です。

海外の動物園で働くための留学

海外の動物園で働くためには、現地の学校への留学を考えるとよいでしょう。

動物飼育に関する研究は、欧米のほかはオーストラリアやニュージーランドが進んでおり、学校の数も多いです。

日本にも大規模なものから小さなものまでさまざまな動物園があるように、海外にもたくさんの動物園が存在しているため、どの動物園や地域に興味をもてるか調べていくとよいでしょう。

とくにニュージーランド、オーストラリア、カナダなどは大自然に囲まれた環境で、規模の大きな動物園があるのが特徴です。

たとえば絶滅危機の珍しい動物やアマゾン川などの淡水生物、ナイトサファリで野生さながらの動物に出会えたり、地域の野生動物を保護するなど、日本では見られないような個性的な動物園が多々あります。

飼育員に関する専攻は、基本的には「animal science(アニマル・サイエンス)」といわれる分野です。

専門学校で動物飼育の知識を学ぶ人もいれば、大学に入ってよりアカデミックに生物学について学ぶ人もいます。

また「いきなり海外の学校に長期間通うのは不安だけれど、海外の動物飼育を少しだけ体験してみたい」という人は、日本の専門学校をチェックしておくのもおすすめです。

一部の学校ではカリキュラムの一環として、海外での動物園実習や研修を行なっていて、短期間海外の動物園で働いたり、短期留学で講義を受けられる場合があります。

実際に現地で動物飼育員として働く日本人の先輩の、話を聞けるチャンスにも恵まれるかもしれません。

まずは海外生活や海外の動物園の雰囲気を味わっておきたい人は、こうした学校への進学を考えるのもひとつの方法でしょう。