動物飼育員の働き方の種類・雇用形態

動物飼育員の雇用形態

動物飼育員の雇用形態は、大きく以下の3つに分けることができます。

・正社員
・派遣社員
・アルバイト・パート

動物飼育員は一般的に欠員が出たときに募集がかかるため、採用人数が少ないのが特徴です。

そのため正社員として就職することは狭き門で、多くの人が希望する働き方といえます。

通常は正社員かアルバイト・パートという働き方ですが、派遣社員として募集されている場合もあるので、より多くの選択肢を持ちたい人はチェックしてみるとよいでしょう。

またアルバイト・パートは、上記の雇用形態の中で1番募集が多く、比較的採用されやすいのが特徴です。

未経験から始めることができるため、まずはアルバイトで経験を積んでから、正規社員を目指す人も多くいます。

ここからは、それぞれの働き方について、仕事内容やメリット・デメリットなどを詳しく見ていきましょう。

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正社員の動物飼育員

正社員の動物飼育員の仕事内容は。担当する動物の世話をすることがメインです。

給餌や排泄物の掃除などを中心に、動物たちの観察や体調管理、調査・研究、繁殖活動のサポートを行いながら、動物たちがストレスなく過ごせる環境を整えます。

さらに来場するお客さまが動物たちの生態や環境について知るための、ガイドツアーやショーを開催したり、イベントを企画・運営することも仕事です。

この働き方のメリットは、正社員として働ける分、収入面や福利厚生で安定しているという点があげられます。

とくに公立の動物飼育員は、地方公務員として採用されるので、民間よりも安定した生活が見込めるでしょう。

民間の動物園や水族館で飼育員をしている人も、公立の動物飼育員に転職を希望することも多いようです。

デメリットは、一般的に動物飼育員は少ない人数で回さなければいけないため、365日世話が必要な動物たちのために、休みもシフト制で取ることです。

連続して長期間休みを取ることは難しい場合があります。

平均的な給料の額は地方の動物園で12万円〜15万円、東京都の動物園施設でも17万円程度です。

年収は200万円〜300万円ほどと、ハードな仕事に対して給与水準は低めとなっています。

派遣の動物飼育員

数は少ないですが、施設によっては派遣の動物飼育員を求めている場合もあります。

動物飼育員は正社員の募集が少なため、派遣という働き方を視野に入れてみるのもよいでしょう。

派遣の仕事内容は、正社員と同じように動物たちの世話を中心に、餌やり、清掃、健康管理などを行います。

メリットは勤務日数や勤務時間の希望を出すことができるため、自由な働き方を目指せることです。

デメリットは、時給制であり、一般的に正社員よりも給与が低いことです。

また、数ヵ月単位の契約更新となるため、そのたびに「次の契約はあるだろうか…」と不安を感じてしまうかもしれません。

給料は施設や地域によっても異なりますが、時給900円前後が相場です。

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アルバイト・パートの動物飼育員

未経験者が動物園で働きたい場合は、まずアルバイト・パートとして現場に入り、経験を積む選択肢もよいでしょう。

正社員の採用では即戦力になる人が求められる傾向にあり、動物飼育の専門知識や業務経験のある人が、優先的に採用されやすくなるためです。

なかには産休や育休中の飼育員の欠員を補うために「臨時職員」が募集されている場合もあります。

臨時職員は期間限定の雇用となりますが、業務内容が評価された場合、正社員として就職できる可能性もあるため、求人情報はこまめにチェックしてみましょう。

アルバイト・パートの仕事内容は、動物たちの給餌や掃除、展示の準備などが中心です。

正社員の通常業務の補佐的な仕事を任されることが多いため、いずれ正社員を目指すにあたって必要な業務経験を積めるのはメリットです。

実際、アルバイトの大半が、その後、本格的に正社員を目指しており、働きぶりがよかったり、職場の経営状態がよければ、そのまま正社員として登用されることがあります。

デメリットとしては、アルバイト・パートといえども、繁忙期となる土日は休みづらいこと、また時給制となるので正社員よりも一般的に給与が低くなることです。

給料は時給制が基本で、勤務先の地域によっても異なりますが、時給800円〜1,000円前後が一般的となっています。