アニメが好きな人に向いている仕事の種類(15選)
ひと昔前までは「子どもが見るもの」というイメージがありましたが、今では老若男女に愛されるコンテンツになっています。
アニメの制作プロダクションやスタジオも続々と誕生し、アニメーターを目指すための専門学校も全国各地にあります。
「アニメに携わる仕事がしたい」と夢見る若者も多く、人気のある業界のひとつです。
ここでは、アニメが大好きな人に向いている仕事について紹介します。
アニメの映像制作をする仕事
アニメの仕事と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、アニメの映像制作をする仕事ではないでしょうか。
アニメが人気コンテンツである日本には、さまざまな制作プロダクションやスタジオがあり、専門の技術を持つスペシャリストが働いています。
たとえば、絵コンテに従い、アニメーションの基となるキャラクターや背景の絵を細かく描くのは「アニメーター」です。
アニメ作品に出てくる登場人物のデザインをするのは「キャラクターデザイナー」です。
漫画や小説が原作の場合、原作の雰囲気を壊さないようにキャラクターのデザインを作り上げることが求められます。
最近ではCG技術を使ってアニメを制作することが多く、「CGデザイナー」も欠かせない存在となっています。
このようなキャラクターデザインや作画、CGをもとにして実際に映像を作り上げていくのは、「映像クリエイター」です。
どの仕事も、映像的なセンスと画力が欠かせません。
美大や専門学校出身の人が多く活躍しており、専門性の高い仕事であることは間違いないでしょう。
アニメーターとは、アニメ制作会社や制作プロダクションにおいて、アニメーションの基となる1枚1枚の絵を描く人のことです。 動画の基本となる原画を描く「原画マン」と、原画と原画の間の細かなコマの絵を描く「動画マン」に分かれています。 最近ではソーシャルゲームやスマートフォンアプリでも、アニメーターが活躍する例が増えています。 しかし、業界全体としては人件費が安い海外に作画の仕事を任せる流れが加速し、国内のアニメーターの待遇改善が望まれています。 キャラクターデザイナーは、ゲームやアニメ作品などに登場する人物をデザインする仕事です。 オリジナルのキャラクターを作成したり、原作の世界観をもとに衣装や髪型などの外見をデザインしたりします。 美術系大学やアニメデザイン専門学校などで、基礎的な知識と技術を身につけ、ゲーム会社、アニメプロダクションなどへ就職するのが、一般的なルートです。 最近では関連グッズのデザインや企業広告のキャラクターデザインなど、キャラクターデザイナーの仕事の幅は広がりを見せています。 CGデザイナーの仕事は、コンピュータで専用のソフトを用い、画面上に2次元(平面)または3次元(立体)のグラフィックスを作成することです。 3次元CGの技術の進歩とともに、映画やゲーム、アニメーションはもちろんのこと、建築や車、機械の設計などにまでCGの活用機会が広がっています。 幅広い業界で需要が高まっている職業で、比較的よい待遇で採用されるケースも増えています。 映像クリエイターとは、映像制作のスペシャリストです。 テレビのコマーシャルや映画、ゲームやアニメ、アーティストのミュージックビデオやゲームなど、さまざまな映像作品を制作していきます。 映像クリエイターは、見る人を魅了する映像を創造するセンスや感性、最新の映像機器を使いこなすテクニックなどが求められます。 オリジナリティある映像コンテンツが求められる現代社会において、多様な活躍が期待されている職業です。アニメーター
キャラクターデザイナー
CGデザイナー
映像クリエイター
アニメの楽曲や音声を制作する仕事
アニメを制作するためには、映像だけではなく音も必要です。
キャラクターの台詞、ナレーション、BGM、そしてオープニングテーマやエンディングテーマ。
名作と呼ばれるアニメは、映像のよさはもちろんのこと、こうした音による演出が成功していることが多いのです。
このようなアニメの楽曲や音声を制作する仕事はたくさんあります。
有名なのは「声優」です。
アニメのキャラクターに命を吹き込む存在ともいえる声優は、老若男女さまざまなキャリアを持つ人たちが活躍しています。
同様に、映像に合わせてナレーションを行う「ナレーター」も、声のプロとして欠かせない存在です。
アニメの映像の背景に流れるサウンドを作曲するのは、「サウンドクリエイター」の仕事になります。
さらに、オープニングテーマやエンディングテーマでは「ミュージシャン」や「歌手」が、アニメの世界観にピッタリの曲を披露すします。
令和の大ヒット作といわれる「鬼滅の刃」でも、アニメの主題歌が話題となり、子どもから大人まで誰もが一度は聞いたことがあるほどの流行歌となりました。
アニメの音楽制作を支える人たちの仕事は、音楽のブームを生み出す仕事でもあるのです。
声優とは、アニメーション作品や外国映画の登場人物などに、声を吹き込む人のことです。 女優や俳優が全身を使いながら役柄に合う演技をするのに対し、声優は自分の「声」を使って、作品にふさわしいキャラクターを演じていきます。 活躍の場はアニメや海外映画のほか、ドキュメンタリーの吹き替えやゲーム、テレビ・ラジオのナレーションなど多岐にわたります。 ナレーターとは、テレビ番組やDVDコンテンツ、ラジオ局などで映像に合わせてナレーションをする専門職のことです。 ナレーターになるための資格は特になく、オーディションを通じて仕事を探す人も多いようです。 人気のナレーターになると、テレビ番組にも引っ張りだこになり、収入も多くなりますが、仕事が獲得できなければ収入は厳しくなります。 実力主義の世界であることは間違いありません。 サウンドクリエイターとは、ゲーム音楽やアニメ、映画などのサウンドを作る人のことです。 「作曲家」や「サウンドディレクター」と同じような意味で使われることもあります。 この仕事をするうえで必須の資格はありませんが、作曲能力をはじめ、DTM(DAW)ソフトを使いこなす力が必要です。 専門学校や音楽大学を出て、ゲーム関連企業、音楽・アニメ・映像・コンテンツなどの制作会社へ就職する人が多くなっています。 ミュージシャンとは、楽器を演奏したり歌を歌ったりする人で、特にクラシックではなくて大衆音楽の演奏家のことをこう呼びます。 音楽のジャンルは幅広く、アニメの主題歌やエンディングテーマの作曲や作詞を手がけているミュージシャンもいます。 アニメの世界観をよく理解した上で楽曲を制作し、歌の表現やミュージックビデオにも反映させていくことが大切です。 歌手とは、曲に合わせて歌を歌い、さまざまな感情や思いを表現する音楽家のことです。 歌手といっても、クラシック音楽の世界で活躍する人もいれば、ロックやポップスなどの大衆音楽を得意とする人もおり、活躍の仕方もさまざまです。 近年では、水樹奈々さんやLiSAさんのようにアニメソングを歌う「アニソン歌手」として不動の人気を誇る人もいます。 声優が歌手として主題歌を歌うこともあり、この二つの職業の境界線は曖昧になっています。声優
ナレーター
サウンドクリエイター
ミュージシャン
歌手
20代で正社員への就職・転職
アニメをゼロから企画する仕事
アニメの仕事というと映像や音楽を制作する仕事が有名ですが、アニメをゼロから企画する仕事もあります。
テレビ局で番組の企画や予算配分などを決める「テレビプロデューサー」や、番組制作の担当者である「テレビディレクター」です。
彼らはテレビ局の社員としてさまざまな権限を持っています。
アニメを放送する場合、放送時間やターゲットとなる視聴者層の絞り込み、具体的な放送内容などを決めることになります。
この際に、実際の放送内容は「脚本家」が執筆するのが一般的です。
どの脚本家を抜擢するかはプロデューサーが決めることが多く、相性がよければ何度も同じチームで作品を作ることもあります。
テレビではなく、劇場版のアニメを制作する場合は、「映画監督」が作品の企画を出すことがあります。
客層をしっかりと定めて魅力的な内容にするためには、豊富なアイデアや優れたセンスを持っていることが求められるでしょう。
テレビプロデューサーとは、番組制作の責任者であり、すべての決定権を持つ人のことです。 仕事内容は、番組の企画会議への出席、制作予算の管理、出演者のキャスティングなど多岐にわたります。 自分が身につけてきた番組制作の知識や感性を仕事に反映でき、高収入も目指せる職業です。 その一方で視聴率がシビアに問われる実力勝負の仕事であり、体力や精神力も求められます。 テレビディレクターは、番組の制作現場における責任者です。 番組作りのはじめから終わりまでの全てを指揮して、自分のイメージ通りに番組を作りあげていきます。 スタッフに細かく指示を出しながら番組作りを進め、ドラマの場合には俳優への演技指導もディレクターが中心となって行います。 番組作りの全てを指揮して、自分のイメージ通りに番組を作りあげていくのがディレクターの使命です。 脚本家とは、映画やテレビドラマ、アニメ、ゲームなどの脚本を書く人のことで、「シナリオライター」と呼ばれることもあります。 脚本を考える際には、まずストーリーや登場人物を設定し、そこにセリフや心理描写、登場人物の動きなどを加えます。 監督やプロデューサーなど各方面の関係者と打ち合わせをしながら、作品のコンセプトに沿った脚本を仕上げることが大切です。 最近では、テレビの多チャンネル化やインターネットでの配信などによって活躍の場は広がっています。 映画監督とは、映画を撮影する上で決定権と責任を持っている人のことです。 ストーリー作りからキャスティング、脚本家との打ち合わせや演技指導など、あらゆることに指示を出します。 かつては長い修行期間が必要とされていましたが、近年は撮影機材の低価格化やインターネットの普及により、自主制作の映画をプロデュースしやすくなっています。 若者が挑戦しやすい環境になりつつあるといえるでしょう。テレビプロデューサー
テレビディレクター
脚本家
映画監督
アニメの宣伝や取材をする仕事
この他には、アニメの宣伝や取材をする仕事があります。
たとえば、「広告代理店社員」は、アニメとコラボレーションした商品やタイアップ企画などを考える機会が多くあります。
アニメの認知度の高さやキャラクターの好感度を上手に活用することで、さまざまな企業の商品をアピールするのです。
また、日本ではアニメの専門雑誌も出版されており、「編集者」としてこうした雑誌の制作に携わることもできます。
特集の内容を決めたり、取材や打ち合わせを通してアニメの関係者と会えるので、アニメが好きな人であればやりがいも大きいでしょう。
ただし、こうした職業の場合は、どの部署に配属されるかによって担当できる仕事の内容が大きく異なります。
必ずしもアニメに関われるとは限らない、ということは理解しておく必要があります。
広告代理店社員とは、広告を出したい広告掲載主(クライアント)から依頼を受けて、広告の企画・制作を行う企業に勤める人のことをいいます。 社員の仕事は、営業、マーケティング、クリエイティブ、経理、人事、広報など多岐にわたります。 実際に広告の企画や制作を手掛けるクリエイティブ職は、CMプランナー、アートディレクター、コピーライターなどの専門職に分かれて仕事をしています。 編集者とは、書籍や雑誌をつくるための企画や編集に携わる人のことです。 書籍には小説や漫画、エッセイ、ノンフィクション、ビジネス書など多様なものがあります。 雑誌で取り扱うジャンルも料理、スポーツ、ファッション、カルチャーなどさまざまです。 アニメが好きな人であれば、アニメ雑誌の編集に携わる仕事に就くという選択肢があります。広告代理店社員
編集者
この記事のまとめ
近年では、日本のアニメがさまざまな言語に翻訳され、世界中に広がっています。
アニメは日本が誇る大事なカルチャーといっても過言ではないでしょう。
グローバル化が進むこれからの時代に、ますますの発展が期待される業界です。
アニメへの愛情とクリエイティブな情熱がある人は、ぜひ飛び込んでみてください。
30秒でわかる!転職サービス診断
-
20代・第二新卒・既卒の転職支援サービス:Re就活エージェント(PR)
-
未経験OK! IT・Web業界に特化:マイナビITエージェント(PR)