ビルメンテナンスの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
日勤か宿直かで勤務が変わる
ビルメンテナンスとして働く人は、日勤だけをする人もいれば、24時間拘束の宿直を含めた勤務をする人もおり、現場によって働く時間帯や仕事の流れは変わってくるといえます。
ただし、トラブルが発生しない限り、毎日の過ごし方はある程度決まっており、残業もあまりありません。
一人がまったく休みなく働き続けるのではなく、複数のスタッフが交代で休みをとりながらの勤務となります。
宿直勤務の例
24時間拘束の宿直勤務の場合、基本的には「宿直→明け→公休」の繰り返しで勤務します。
たとえば、宿直の日は1日目の朝出勤し、前日から勤務しているスタッフと引継ぎを行い、業務がスタートします。
その後、間に休憩や仮眠を挟みながら、2日目の朝まで勤務するのが一般的です。
2日目は「明け」となり、仕事が終われば実質休み、3日目は「公休」といわれる定められた休日となります。
会社によって多少の違いはあるようですが、宿直を繰り返す勤務の場合はたいていこのようなパターンです。
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日勤の1日
宿直の仕事内容
宿直の場合、日勤とは異なり夜間は監視と電話対応が主な仕事となります。
各種機器や空調、消防設備などの監視を行いますが、基本的には異常が発生するとアラームなどで知らせてくれるため、椅子に座ってモニターを監視するのが主な仕事です。
電話対応は、夜間の問い合わせなどに対応します。
電球がきれた、機器の調子が悪いなどクレームがあれば、フロアやテナント名、故障の個所などを聞き取り、翌日の日勤者に引き継いで対応してもらいます。
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宿直の1日
ビルメンテナンスの休日
ビルメンテナンスの休日は、勤務体系が宿直を含むケースと、日勤のみのケースとで変わってきます。
宿直がある現場では、「宿直→明け→公休」と、3日に1日は休みとなることが多いようです。
必ず土日に休めるわけではありませんが、明けの日も勤務終了後は休みと考えると、年間の休日数はかなり多めとなることが特徴です。
日勤のみの場合は、月曜日~金曜日の平日に働き、土日は休みとなるケースが多いようです。
なお、ビルは世間の夏休み期間中や正月休み期間中も稼働しているため、ビルメンテンナンスはスタッフ全員が一斉に休むのではなく、交代で休みをとるのが一般的です。
ビルメンテナンスの残業時間
ビルメンテナンスは、残業があまりない職種です。
トラブルの対処や業者の立ち合いなど、イレギュラーな対応が必要な場合以外は、基本的に定時で帰宅することができます。
ただし、慢性的に人手不足である現場や、少ない人数で現場を回している場合などは、残業が発生することもあります。
ビルメンテナンスに夜勤はある?
ビルメンテナンスは、宿直勤務があり夜勤も発生します。
ただし、夜間に検査や点検をすることはほとんどなく、基本的には巡回や監視、トラブル対応などであるため、問題がなければ待機時間となり、体力的にそれほど厳しい仕事ではありません。
もちろん交代で休憩や仮眠をとることもできます。
ビルメンテナンスは忙しい? 激務?
ビルメンテナンスの仕事の忙しさは、現場によるところが大きいです。
病院など人の命に係わる現場では、非常に忙しく気を張り詰めて仕事をしなければならないことも多いです。
一方、オフィスビルなどトラブルが少ない現場であれば、比較的ゆったりと働くことができます。
宿直勤務にさえ慣れてしまえば、さほど激務と感じる人は少ないようですが、現場の忙しさや仕事の量はあらかじめしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
ビルメンテナンスの休日の過ごし方
ビルメンテナンスの仕事は、宿直をはさむと休日が多くなるため、自分の趣味を楽しんだり家族と過ごしたりなどして過ごす人が多いようです。
24時間365日勤務があるため、連休をとるのは難しい面もありますが、シフトを調整しながら旅行に出かける人もいます。
日勤の仕事内容
日勤の場合は、基本的に毎日行われる「日常点検」か、月に1度など定期的に点検を行う「月次点検」を担当します。
担当作業が終了すれば、トラブルがない限りは待機となります。