アートディレクターに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
アートディレクターに向いている性格・適性
人をまとめるのが好きな人
アートディレクターは、たくさんのスタッフをまとめる立場に就きます。
そのため人を巻き込んで行動できる人や、人の上に立てるリーダーシップのある人に向いている仕事です。
アートディレクターは、デザイナーが一生懸命に仕上げてきたデザインに対しても、ときにダメ出しをしなくてはなりません。
こういうとき、人望や統率力があれば、デザイナーを納得させて気持ちよく次の作業に取り組んでもらえるでしょう。
世の中の新しいものに興味を持てる人
アートディレクターは、世界の動向に目を向けて、流行やファッションにも通じていなけらばなりません。
広告業界のことはもちろんですが、それ以外にも、いろいろなものに興味関心をもつ必要があります。
常にアンテナを張って新たな情報をキャッチアップし、幅広い知識を吸収することに喜びを感じる人がこの仕事には向いているといえます。
さまざまな立場の人と接するのが得意な人
ひとつの制作物が入稿し、納品を迎えるまでには、クライアントや代理店のプロデューサーをはじめ、社内のグラフィックデザイナー、コピーライター、カメラマン、イラストレーターなどたくさんの人々が関わります。
それぞれのスタッフが専任のクリエイティブを発揮し、アートディレクターが中心になってまとめ上げていきます。
クライアントの希望を的確に読み取ったり、社内スタッフとスムーズに制作を進めるためには、コミュニケーション能力に長けていることが必須条件だといえるでしょう。
相手の立場や思いをよく理解したうえで、自分の伝えたいことを正しく伝えていける人は、アートディレクターの適性があります。
20代で正社員への就職・転職
アートディレクターに必要なスキル・能力
美的センス、感性
クライアントの意向を汲み、売りたい商品や広めたい情報を魅力的なデザインに落とし込むためには、高いレベルでの美的センスが求められます。
また表現するにあたっての引き出しは多いほうが有利なので、豊かな感性を持ち、新鮮なアイディアを提供できる素質が必要になります。
日ごろからアートや創造物に触れて、感性を育てておくとよいでしょう。
企画力、プレゼンテーション力
アートディレクターは、デザインの実務を中心に手掛けるグラフィックデザイナーと異なり、クライアントとの直接のやりとりが多くなります。
クライアントのニーズをしっかりと聞き出せれば、相手の意向に沿うアイデアを形にしやすくなるでしょう。
また、企画を考えてわかりやすくプレゼンテーションするスキルも必要です。
アートディレクターに向いていないのはどんな人?
アートディレクターは、一般的にグラフィックデザイナーがステップアップしてなることが多い職種です。
しかし、なかには長年グラフィックデザイナーとして働き続け、ベテランデザイナーになっていく人もいます。
アートディレクターの場合、実際に自分の手でデザインをするよりも、デザイナーなどのスタッフをまとめていくマネジメントや管理職的な役割を担うことが増えます。
そのため現場でずっとデザインをやっていたい人は、アートディレクターになるよりもグラフィックデザイナーのままでいるほうが、仕事を楽しめるかもしれません。
また、ビジュアル面の責任を担うアートディレクターではなく、プロジェクト全体の責任者を務める「クリエイティブディレクター」になる道もあります。
広告業界にはいろいろな職種がありますので、自分に最も適した仕事を探していくことが大切です。