アクチュアリーへの転職・未経験採用はある?
アクチュアリーへの転職状況は?
アクチュアリーは需要に対して資格取得者(アクチュアリー会の正会員)がまだ多くないだけに、転職市場では比較的優遇されることが多いようです。
とはいえ、アクチュアリー資格試験は、7科目すべてを合格するまでに10年以上かかる人もいるといわれる厳しいもの。
まだ数科目のみしか合格していない研究員や準会員だけれど、「さらなるスキルアップを目指して転職したい」という考えにいたることも十分に考えられます。
その場合、やはり試験に合格している科目数が多ければ多いほど、転職には有利になるようです。
それに加えて年齢も判断材料になることがあり、20代で数科目の合格であればスムーズに話が進みますが、30歳を超えると急激に転職が厳しくなるといった声も挙がっています。
できるだけ早く1次試験の5科目に合格して「準会員」となることが、転職を成功させる大きなポイントともいわれています。
20代で正社員への就職・転職
アクチュアリーへの転職の志望動機で多いものは?
たとえばアクチュアリー候補生として最初に入った企業の規模が小さくできることが限られている場合は「仕事でもっとダイナミックなことがしたい」とより大きな規模の会社を目指すことがあります。
また、アクチュアリーという職種は難関資格ということもあり、年収水準も高いことで知られていますが、今勤めている企業の年収が低いと不満に思った場合、さらなる高収入を目指して転職する人もいます。
いずれにしても、アクチュアリーとしてやって行きたいと考えている人は、仕事内容でも自分の待遇にしても、さらに上を目指すための転職をすることが多いです。
アクチュアリーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
未経験・社会人からアクチュアリーになるには
まったく別の世界から、アクチュアリーを目指すのは楽なことではありません。
業界内でも人材の流動化が進み始めているため、外部からこの世界に入るとなれば、相当な厳しさを覚悟しておく必要があるでしょう。
ただし、まだまだ人材不足であることは確かですし、実際に全く別の業界からアクチュアリーになった人もいます。
数理的能力に自信がある人や、データ分析力や論理的な思考が優れている人は、意欲次第でゼロの状態から目指すことも不可能ではありません。
その場合でも、やはり資格試験への合格が一番の近道といえます。できればどこかの企業などでアクチュアリー業務に多少なりとも関わりつつ、勉強を続けていくと良いです。
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アクチュアリーへの転職に必要な資格・有利な資格
アクチュアリー資格で多くの教科を合格していると有利になることは間違いありませんが、その他で言うと英語力があると重宝されます。
英語力があれば海外の新しい情報をいち早く入手することができますし、少子高齢化が進む日本では保険などの販路は海外へますます広がることが予想され、海外向けの商品開発をすることも増えると思います。
特に、外資系に転職したい場合は英語力が必須となるので、若いうちから勉強しておいた方が良いでしょう。
アクチュアリーへの転職に役立つ職務経験は?
アクチュアリーへの転職は金融機関からの転職が多く、数値などのデータを取り扱うような仕事をもともとしていると有利に働きます。
金融機関すら未経験の場合は、かなりハードルは高くなりますが、数学に対する知識とリスク管理などの実務経験があり、さらに独学でアクチュアリー試験に1科目でも合格している場合はチャンスがあります。
アクチュアリー試験の難易度は高く、他の仕事をしながらの受験はかなり厳しいですが、それでも合格が出来たという実績があると評価されやすくなります。
アクチュアリーへの転職面接で気をつけるべきことは?
アクチュアリーの転職は、経験者でも未経験者でも即戦力が求められます。
数学の知識はもちろんですが、ビジネスマナーがきちんとあるか、アクチュアリー以外の人(ノンアクチュアリー)とも上手くやっていけるコミュニケーション能力があるかなどを面接ではチェックされます。
面接官はアクチュアリー以外の人もいる可能性があるので、さまざまな質問に対して、アクチュアリー以外の人でも分かりやすい回答を心がけることにより、採用してすぐでも社内の人間やお客さまとも問題なくやっていけるということをアピールしましょう。
アクチュアリーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
日系企業の多くは、アクチュアリー候補生として新卒で採用して、自社で育てる風度があります。
なぜなら、アクチュアリー資格をすべて取り終えるのは10年ほどかかるので、若い人を確保した方がコストを抑えることができたり、会社のカラーに染めることができたりすると考えるからです。
そのため、アクチュアリー資格に年齢制限はありませんが、上記のような理由から金融機関に未経験から転職したい場合は20代で挑戦すべきといえます。
しかし、アクチュアリー経験がある人の場合は、30代40代になっても、よりキャリアアップを目指せる環境に転職する人が多いです。
未経験からアクチュアリーの転職での志望動機
もともと理系で数学の勉強をしていた人が、アクチュアリーとは全く関係のない仕事をしていて、「やはり数学の知識を生かした仕事をしたい」という志望動機で、アクチュアリーを目指す人も多いです。
また、社会人経験がある場合は前職の経験で何を生かせるのかということのアピールも大切です。
前職でリスク管理を行なっていたならば、その経験を生かして保険商品の開発をしたい、予算管理など会社運営に携わりたいなど、自分の強みを生かした内容を志望動機に織り交ぜると説得力が増します。