ヨガインストラクターの認定団体の種類
認定校の具体的なカリキュラムは、学校によって違い、講習だけのところもあれば、レポートや試験があるところなどさまざまです。
この記事では、ヨガインストラクターの認定団体の種類について解説します。
国内と海外の認定団体がある
ヨガインストラクターの認定団体には、国内の団体と海外の団体がいくつかあります。
それぞれ指定された養成講座を受講し、認定試験に合格すると、各団体が認定するヨガインストラクターの資格が取得できます。
これらの認定資格は、就職・転職や仕事をするうえで必須というわけではありませんが、自分のスキルを客観的に証明するための材料になります。
また、ヨガインストラクターの求人によっては、こうした資格を持っていることを応募条件にすることもあります。
認定団体を探す際には、有名な団体を中心に、養成講座で学べる内容や資格の詳細をチェックしてみるとよいでしょう。
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国内の認定団体
- 全日本ヨガ協会「AJYAライセンス」
- 日本ヨガインストラクター協会「JYIAライセンス」
- ジャパンヨガカレッジ「J-YOGA認定インストラクター」
全日本ヨガ協会
日本で有名なヨガインストラクターの認定団体のひとつが、「一般社団法人 全日本ヨガ協会」です。
全日本ヨガ協会の認定資格は、「AJYAライセンス」と呼ばれており、協会の認定校で養成講座を修了すると「AJYAライセンス」の認定試験を受けられます。
AJYAライセンスは、
- 3級(マスター)
- 2級(アドバンス)
- 1級(シニア)
の3段階になっています。
3級を取得すると認定スクールや教室でインストラクターができるようになり、2級で認定教室を、1級で認定校を開業できます。
受験資格は20歳以上で、試験内容は3級と2級が倫理試験と実技試験、1級が倫理試験と実技試験、それに面接です。
日本ヨガインストラクター協会
「一般社団法人 日本ヨガインストラクター協会」の認定資格は、「JYIAライセンス」と呼ばれています。
協会の認定スクールで養成プログラムを修了すると、「JYIAライセンス」の認定試験を受けられます。
JYIAライセンスは、
- 3級(マスター)
- 2級(アドバンス)
- 1級(シニア)
の3段階になっています。
3級を取得すると認定スクールや教室でインストラクターができ、より上級になるとJYIAの認定校として開業も目指せます。
資格試験の受験資格は20歳以上で、1級はJYIA2級取得者のみ受験できます。
試験内容は
- 3級と2級が学科・実技試験・面談
- 1級が実技試験と面談
です。
ジャパンヨガカレッジ
ジャパンヨガカレッジ認定のヨガインストラクターは、「J-YOGA認定インストラクター」と呼ばれます。
ヨガインストラクター養成講座を修了すると、J-YOGA認定インストラクター資格が認定されます。
初級コース・上級コースに分かれており、
- 初級コースが10時間で42,000円
- 上級コースが10時間で84,000円
となっており、初級コースでは基本ポーズの取得を中心に、上級コースではポーズのバリエーション取得に焦点を当てた授業が行われます。
ほかにも、さらにポーズを取得していくためのポーズ級認定などの制度も設けられています。
海外の認定団体
全米ヨガアライアンス協会
世界で最も有名なヨガインストラクターの認定団体として、米国の「全米ヨガアライアンス協会」があります。
この協会では、質の高いヨガインストラクターや指導者を養成するため、インストラクター養成カリキュラムの基準を定めています。
そして、その養成カリキュラムを修了したインストラクターに対して認定資格を与えています。
現在、日本のヨガインストラクターの9割が、この全米ヨガアライアンスの認定資格を持っているといわれています。
世界初の国際ライセンスとしても名が知られているため、日本でヨガインストラクターとして働くためには、ぜひ取得しておきたい資格といえます。
全米ヨガアライアンスの認定インストラクター(RYT)になるには
全米ヨガアライアンスの認定インストラクター(RYT)になるためには、協会の認定スクールでトレーニングを受ける必要があり、修了後、協会に申請することで認定されます。
なお、全米ヨガアライアンス協会が認定する資格は、「全米ヨガアライアンス認定200時間(RYT200)」や「全米ヨガアライアンス認定500時間(RYT500)」など、いくつかの種類に分かれています。
この認定資格は、世界70カ国以上で通用します。
全米ヨガアライアンスのカリキュラム基準
全米ヨガアライアンスの定めるインストラクター養成カリキュラムの基準は、
- 200時間以上のトレーニング受講を経る
- 最低2年間の指導と1,000時間以上の指導経験をもつ
- カリキュラムの各最低時間数は、実践技術が100時間、指導技術25時間、解剖学20時間、哲学30時間、練習10時間を満たしていること
です。
日本にも、全米ヨガアライアンスの認定を受けたヨガインストラクター養成スクールがたくさんあります。
認定校では「RYS(Registered Yoga School)」の文字が書かれているため、そのポイントに注意して探してみてください。
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認定校選びのポイントは?
全米ヨガアライアンスの定める基準は、あくまで、トレーニングの最低時間数を示したものです。
認定校の具体的なカリキュラムは、学校によって違います。
講習を受けるだけで修了するところもあれば、より知識・技術を定着される目的でレポートや試験が課されるところもあります。
クラスの雰囲気や指導法、指導者も学校によって違います。
認定校を探す際には、事前に学校見学をしたり、学校のスタッフに疑問点などを質問したりしてからじっくり選ぶことをおすすめします。
ヨガインストラクターの認定団体の種類のまとめ
ヨガインストラクターの認定団体として、国内、海外にそれぞれ団体があり、認定試験に合格するとインストラクターの資格を取得できます。
世界で最も有名なヨガインストラクターの認定団体として、米国の「全米ヨガアライアンス協会」があります。
この協会では、質の高いヨガインストラクターや指導者を養成するため、インストラクター養成カリキュラムの基準を定めており、世界70カ国以上で通用します。