独学で通訳になれる? どんな勉強をすればいい?
通訳を独学で目指す人はいる?
現在、通訳として活躍している人の多くは、通訳を養成するためのスクールで学んでいます。
なぜなら、通訳は語学力だけではなく「聞いたことを瞬時に理解し、訳す」という特別なスキルを要する仕事であるからです。
しかし、独学で通訳になることが100%不可能というわけではありません。
独学で通訳を目指すには、語学力の向上だけでなく、通訳ならではのスキルを高めるための基本的な訓練として、以下のような内容に取り組む必要があります。
シャドーイング
聞いたことを、流れを止めずにそのまま繰り返し言う練習方法です。
リプロダクション
流れてくる音声を聞いて、一定の長さごとに途中で音声を止めながら、聞いたことを繰り返していく練習方法です。
パラフレージング
「言い換え」という意味があり、聞いたことを自分の言葉で言い換えて話す練習方法です。
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独学のメリット
人に教わらず、独学で通訳を目指すのはとても大変なことですが、同時に、スクールに行った場合には得られないメリットもあります。
自分のペースで進められる
スクールに所属した場合、必ず決まった日の決まった時間にスクールで学ぶことになります。
ですが、独学の場合、自分でペースを決めて学ぶことができます。
学校や仕事、家事・育児との両立を希望している人にとっては、大きなメリットでしょう。
お金の節約になる
学校にもよりますが、大手のスクールであれば、入学金や授業料など、数十万円単位でお金がかかります。
独学でそれを学ぶ場合は、それが不要になります。
自己学習の習慣を身に付けることができる
通訳の仕事において、学ぶことに終わりはありません。
独学で通訳になる人は、その過程において、自分にあった学習習慣を自然と身に付けることになります。
これは、長く通訳を続けていくためにとても有利なことなのです。
独学のデメリット
逆に、独学で通訳を目指すことのデメリットもあります。
どうやって勉強したらいいかわからない
通訳として身に付けるべき知識やスキルは多岐に渡ります。
また、他の職業とは異なる、特殊な内容もあります。
スクールでは通訳経験のある講師がカリキュラムに沿って丁寧に教えてくれますが、それをすべて自分で学ぶというのは、想像以上に大変なことです。
人脈が広がらない
スクールに所属していると、講師や同期生との繋がりが仕事につながったり、卒業後スクールを主催している通訳派遣会社に所属して仕事を請け負うなど、卒業後のキャリアに役立つ機会がたくさんあります。
独学で目指す場合は、それはありません。
自分で学び続ける上に、自分で人脈を広げ、仕事を獲得する必要があるのです。