専属スタイリストの仕事内容・なるには
専属スタイリストの種類・仕事内容
スタイリストのなかには「専属スタイリスト」と呼ばれる人たちがいます。
スタイリストの仕事で「専属」という言葉を使う場合、実はいくつかの種類に分けられます。
モデルやタレント専属のスタイリスト
ひとつは、テレビ、雑誌、広告などに出演するタレントやモデル個人に付く専属スタイリストです。
撮影現場では、一人のタレントやモデルに対して毎回異なるスタイリストが担当することもありますが、たとえば「モデルAさんの撮影がある場合には、必ずスタイリストBさんが担当する」といったケースがあります。
この場合、スタイリストBさんは「Aさんの専属スタイリスト」と呼ばれます。
特定のテレビ局や雑誌社の専属スタイリスト
ほかにも、テレビ局や雑誌編集部の「専属スタイリスト」として活躍する人もいます。
この場合は、基本的に一つの番組や雑誌に出演するタレントやモデルのコーディネートをトータルで手がけることになります。
芸能人の専属スタイリストになることを夢見る人は多いですが、その実現は簡単ではありません。
アシスタント時代に顔を売って気に入られる必要もありますし、センスや実力も必要です。
また、地方ロケがある際は芸能人と一緒に出かけたり、現地での生活をともにしたりするほど深く関わることになるため、家族のような深い信頼関係を築けるかどうか、といったところもポイントになります。
アシスタントの専属スタイリスト
「専属スタイリスト」という言葉には、「フリーで活躍する特定のスタイリストに付いて働く」といった意味合いもあります。
つまり、「専属アシスタントとして働く」といった意味となり、専属の間は師匠の仕事だけをやることになります。
また、特定のスタイリスト事務所の専属スタイリスト(アシスタント含む)となる人もいます。
フリーランスや開業した場合以外は、基本的にこういった意味での専属となっている人が多いです。
一般の人々の専属になるスタイリストも
最近では「パーソナルスタイリスト」といって、一般の人々にスタイリストがファッションコーディネートするサービスも登場しています。
欧米では一般人に専属スタイリストが付くことが決して珍しくないのですが、日本においても徐々にこういったサービスが浸透し始めています。
「自分に似合う服がイマイチわからない」「パーティーに参加するからコーディネートしてほしい」など、私たちも普段、さまざまなファッションの疑問を抱えています。
この先ますますスタイリストの存在が身近になるとともに、一般の人々に専属スタイリストを付けるビジネスが、さらに活性化していくものと考えられます。
20代で正社員への就職・転職
専属スタイリストになるには?
どのような形の専属スタイリストになるにせよ、まずはスタイリストになるための一般的なルートをたどる必要があるでしょう。
スタイリストになるために決まった道はありませんが、多くの人は服飾系の専門学校に進学してファッションの基礎知識を学んでいるようです。
専門学校を卒業した後、スタイリスト事務所に入社してアシスタントからスタートするか、フリーランスで働くスタイリストの専属アシスタントとして経験を積むというのがおもな方法です。
ただし、事務所の求人広告の数は比較的少なく、フリースタイリストのアシスタントになる場合も大々的に募集しているわけではありません。
専門学校のツテを頼るのでなければ、事務所のホームページを調べて問い合わせたり、有名スタイリストに直接アポイントをとったりするなど、積極的な姿勢が必要となります。
また、事務所のほかにも、スタイリストを自社で抱えるアパレルメーカーや百貨店、結構式場などに就職して活躍するスタイリストもいます。