スタイリストになるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校)

スタイリストになるのに学校には通うべき?

スタイリストになるためのルートはいくつも考えられますが、いま第一線で活躍している人の大半は、服飾系の専門学校やスクールを卒業しています。

学校で専門的な知識を学んでから、スタイリスト事務所に入社するか、プロのスタイリストのアシスタントになり、経験を積んで独立といった過程を踏んでいます。

必ずしも学校やスクールに通う必要はありませんが、現場で必要とされる基礎的な知識・スキルを身につけるには、専門学校で学ぶのがもっとも効率的といえます。

また、同じ志を持つ仲間との出会いや、就職のサポート、あるいは一流の講師から最新の業界情報を教えてもらえるなど、学校に通うメリットはさまざまあります。

もし身近にプロのスタイリストがいて、今すぐにでもアシスタントにしてもらえるようならば、わざわざ学校に通わずともスキルを磨くことは可能でしょう。

しかし、スタイリストを目指す人がごまんといるなか、「知識ゼロ」の状態で雇ってもらうのは非常に厳しい状況です。

そのため、やはり学校やスクールで少なからず専門知識を身につけ、そのうえでスタイリスト事務所へ就職したり、プロのアシスタントになったりする、というのが一番の近道になるといえそうです。

スタイリストになるには

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スタイリストになるための専門学校

スタイリストになるための学校として一番に挙げられるのは、服飾系の専門学校です。

服飾系の専門学校には、スタイリスト志望者向けに、「スタイリスト科」や「スタイリストコース」といった名前の学科やコースが置かれていることが多いです。

昼間に開講する学校法人の専門学校の場合は、2年制で月~金曜日の日中に授業が行われることが多いでしょう。

しかし、なかには働く社会人向けに、夜間の時間帯や休日を使って通える民間スクールも存在します。

理論から実践まで、学べる内容は学校・スクールによって大きく異なりますが、一般的にはソーイングやアイロンなどの基礎から学び、実務に役立つスタイリングテクニックを身につけていきます。

研修が充実している学校も多く、実際に現役スタイリストのアシスタントに付いて実務を経験しながら、プロの現場を学んでいくところもあります。

スタイリストになるための大学

スタイリストになるための大学はほとんどありませんが、美術系大学の一部には、ファッションに関連する学科やコースを置いているところがあります。

そのほか、服飾関係の学科を置く短期大学でファッションについて学ぶことも可能です。

全般的には、スタイリスト志望者は専門学校に進学して学ぶ人が多いといわれますが、短大卒や大卒の学歴を手に入れたい場合は、これらの学校に通うことを考えてみるとよいでしょう。

大学であれば、スタイリストだけでなく、アパレル企業やブランドのコーディネーターとして活躍したり、総合職として就職できたりする可能性も広がります。

スタイリストを目指すうえで「この学校に通わなくてはいけない」ということはありませんが、校風や講師の実績、通学する生徒の年代など、複数の学校を比較して選ぶとよいでしょう。

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スタイリストになるための通信講座

通信講座の「コーディネートコース」などを利用して、スタイリングの基本を学ぶことも可能です。

しかし、これらの多くはアパレルショップの販売員の人がプラスの知識を身につけるために受講する程度のレベルで、バリバリとスタイリストで活躍したい場合には、あまりメリットがないかもしれません。

ただし、百貨店などに就職したり個人のホームページなどで集客したりして活躍する「パーソナルスタイリスト」を目指す場合は、通信講座で得る知識を生かしやすいでしょう。

スタイリストの留学

海外でファッションをどう学ぶ?

いま海外で活躍する日本人スタイリストを見ると、日本で積み上げた実績を強みに、海外へ活躍の場を広げていくといった流れが大きいようです。

一方、ほぼ経験のないところから海外のファッションスクールに留学し、現地で最先端のファッションを学び活躍の礎にすることも可能です。

たとえばニューヨークの場合、ファッション専門大学やカレッジなどの教育機関が複数あり、世界中からスタイリストやファッション業界を目指す留学生が集まっています。

フランスなどヨーロッパ各国にもファッション系の学校は存在しますが、ヨーロッパの場合はファッションビジネスよりもデザインを主眼に置いたカリキュラムが多いようです。

また、ファッション関連の専攻数ではニューヨークが圧倒的とされています。

なかには語学力がさほどなくても入学できる学校もありますが、最終的にアメリカで就職を目指す場合は大学への正規留学が勧められており、こういった場合、TOEFLのスコアやポートフォリオ提出が求められることもあります。

もっと短期間で学びたい場合は、ファッション専門大学の「サーティフィケート取得留学」といった制度による1年以内の留学が可能です。

滞在期間中、あるいは留学後に現地企業でインターンシップ(就業体験)ができることもあります。

こういった制度の内容は、留学斡旋(あっせん)会社によっても異なるため、よく確認してから留学を考えるとよいでしょう。

語学力はスタイリストの大きな強みに

いずれ海外で働きたいと考えているのであれば、英語など外国語のスキルを磨いておくことが大切です。

スタイリストはモデルやカメラマンたちと密なコミュニケーションをとりながら仕事を進めるため、自分の考えをわかりやすく伝えたり、相手の要求をきちんと理解したりするためにも語学力は必須です。

たとえセンスがあっても、会話がままならないようであれば致命的だといえます。

なお、外国語のスキルは日本で働く場合でも生かすことができます。

雑誌や広告などに出演するモデルは、外国出身の方も少なくありませんし、語学ができることでそういった仕事を優先的に回してもらえる可能性も高まります。

まずは日本でファッションを学びながら語学力を高め、海外の人と関わる仕事を経験し、海外に飛び出せるチャンスを待つ、といったことも考えられます。

スタイリストと語学は一見結びつかないように思われますが、この先、語学力を持ったスタイリストはさらに活躍の幅が広がっていくでしょう。

スタイリストの学校選びのポイントは?

スタイリストを目指す場合、ファッションやデザインに関する知識を習得できる学校へ進学するのが一番の近道です。

絶対にスタイリストになりたいという人は、「スタイリスト科」や「スタイリストコース」など、スタイリストに特化したコースを設けている学校を選ぶのがおすすめです。

似たような学科が設置されている場合、それぞれの科でどんなことが学べるのか、卒業生がどんなところへ就職しているのか、具体的な違いを確認しておきましょう。

学校の雰囲気を知るためにも、オープンキャンパスにはできるだけ足を運んでください。

専門学校の卒業後、晴れてスタイリストのアシスタントとしてキャリアをスタートさせても、現場の厳しさとのギャップを感じて辞めてしまう人も多い世界です。

カリキュラムに現場での研修を設けている学校を選ぶと、就職したときのギャップは小さくなるでしょう。