歯科助手の勤務時間・休日
歯科助手の勤務時間
一般的な歯科医院では、朝9時に診療がスタートし、夜7時ごろに終了します。
このような歯科医院の場合は、着替えや院内の掃除など準備をおこなうために、診療開始時間の30分〜1時間前に出勤し、午後の診療で最後の患者さんが終われば、30分程度で片付け、会計の確認、翌日の準備をおこないます。
途中、昼食休憩を2時間程度はさむため、勤務時間(実働時間)は1日8時間です。
しかし、診療時間プラス準備や片付けの1時間程度を含めると、歯科助手の拘束時間は11時間程度となるので、拘束時間は長い職業といえます。
昔と比べると、患者さんも夜遅くまで働いている人や共働きの人も増えており、従来のように18時や19時で診療を終えてしまうと歯科医院に通えない人も増えてきました。
そういったニーズに答えるために、歯科医院でも診療時間を工夫するようになってきています。
最近は、土日に診察する歯科医院や、朝早くから夜遅くまで診察するような歯科医院も増えてきました。
こういった長時間診療に対応した歯科医院では、正社員は8時間勤務とし、足りない時間はアルバイトやパートを雇って人材の確保をしています。
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歯科助手の休日
歯科助手の休日は、歯科医院の休診日となります。
ほとんどの歯科医院が水曜日か木曜日の午後と、日曜日、祝日が休診となっています。
土曜日は、午後が休診になっている歯科医院もあれば、平日と同じように開院しているところもあります。
しかし、最近は24時間体制の歯科医院や土日祝日でも診療をおこなっている歯科医院も増えています。
また、大型の総合病院や大学病院では救急センターを設けているところもあります。
このような歯科医院・病院では、勤務時間や休日が固定されておらず、シフト制になる場合もあります。
土日勤務の場合は、休日出勤手当が支給される場合もあるなど、歯科医院によって条件が異なるので、求人に応募する際には、診療時間や勤務体系をしっかり調べてから応募しましょう。
歯科助手の残業時間
歯科助手は診療時間内の勤務となるため、残業は基本的にありません。
ただし、月のはじめは「セレプト(診療報酬明細書)作成」の業務があり、毎月10日までに提出する必要があります。
締め切りに間に合わせるため、診療時間後に業務をおこなうこともあります。
また、診療受付時間ぎりぎりに来院した患者さんが多い場合は、診療が終わるまで残業となる場合があります。
ただし、パートやアルバイトとして勤務している人は、シフト通りの時間で退社できるケースが多いです。
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歯科助手は忙しい? 激務?
未経験から目指すことができ、比較的柔軟なシフトで働ける歯科助手は、ライフワークバランスを重視する人に人気の高い職業です。
一方で、歯科助手は忙しい仕事だともいわれます。
個人が経営している医院には最低限のスタッフしかいないことも多く、電話応対などの雑務が発生したときは手の空いている人が担当します。
しかし、患者さんの数が多いと歯科医師や歯科衛生士は治療を優先するため、ほとんどの雑務を歯科助手が担うことになります。
受付や会計、治療のサポート以外にも、院内の清掃や片付け、カルテの整理、備品の補充など、歯科助手の業務内容は多岐にわたります。
休日出勤をするパターンはほとんどないですが、勤務時間内の多忙さを感じやすい職業だといえます。
歯科助手の休日の過ごし方
歯科助手の休日は、日曜・祝日と平日1日となることが多いです。
土曜日は出勤の可能性があるものの日曜日には休めるので、家族や友人との時間も取りやすいでしょう。
一般事務とは異なり、普段は連休がないものの、月1度は必ず土日に休みが取れるなど、連休の取得を推奨している医院もあります。
休日の過ごし方は人によって異なりますが、未経験から歯科助手になった場合は、休みの日に専門用語を覚えたり、治療に関する知識を勉強したりする人もいます。