料理研究家のやりがい・楽しさ・魅力
料理研究家のやりがい・楽しさ
世界でひとつだけのレシピ
料理のレシピは、多くの努力と研究を重ねた上で作り上げるものであり、レシピ開発は発明ともいえます。
どんな食材を使うか、どの分量で調味料を配合するか、火加減はどうするのかなど、レシピに記された細やかな指示がなければ、まったく同じ料理を再現することはできないのです。
定番メニューであるカレーライスでも、意外な食材を使ったり調味料の配合を変えたりすることで、違う味わいに変身させられることがあります。
料理には正解がないぶん、アイデアや可能性を無限に試すことができ、自分だけのレシピをつくることができるのが、最も面白いところであるといえるでしょう。
ブームの火付け役に
料理研究家が努力を積み重ねて考え出した調理方法や、苦労して見つけ出した食材が、世間で大きな注目を集めることがあります。
近年では、料理初心者でも簡単にできる時短料理や、有名料理店の味を再現できるレシピ、おひとりさま向けの料理が人気を集めています。
また、一昔前までは一般的にはあまり食べられていなかった「タピオカ」「バスクチーズケーキ」「ヴィーガン料理」も、今ではすっかり世の中に浸透しました。
料理研究家がテレビや本で紹介することは、世の中に大きな影響を及ぼすもので、食のブームの火付け役となり、たくさんの人からの反響があることもあります。
食卓に届ける笑顔
世界中のどんな人も、食事をとらなければ生きていくことはできません。
「食」というのは、人間の体を支える大切な栄養源であり、同時に心の栄養にもなっています。
家族や友人と囲む食卓には自然と笑顔があふれるものですし、料理の美味しさに心を癒やされたことがある人も多いでしょう。
多くの料理研究家は、自分が生み出す料理が、どこかの食卓で誰かの心や体を元気にしてくれることを心から祈っています。
レシピを紹介したあとに、「美味しかった」「家族が喜んで食べてくれた」「我が家の定番の料理になった」という感謝の声を聞くと、大きなやりがいを感じます。
20代で正社員への就職・転職
料理研究家の魅力
「好き」を仕事にする幸せ
料理研究家に共通しているのが、「料理が好きでたまらない」ということです。
食材を選ぶ楽しみ、調理方法を工夫するときの面白さ、うまくいったときの感動、そして自分の料理で誰かに喜んでもらえたときの達成感など、調理における全ての過程で幸せを感じます。
料理が好きな人にとっては、試行錯誤しながら自分のアイデアを形にしていくことは、最高に幸せなことです。
おいしさを極める楽しさ
料理研究家という職業に就いていると、自然と同業者との付き合いが増えるものです。
料理研究家や料理人もちろんのこと、料理番組の関係者やグルメ本を出版する編集者、食品メーカーの社員など、さまざまな人と知り合うようになるのです。
そうすると自然に「おいしいもの」の情報が耳に入ってくるようになります。
新鮮な食材を揃えているスーパー、珍しい食材が手に入る地方の市場、絶品料理が食べられる有名レストランなど、おいしいものを愛する料理研究家にとっては嬉しい情報ばかりです。
勉強のために食べ歩く機会も多いため、仕事と趣味の両方を同時に実現させられるというのは魅力のひとつといってよいでしょう。
華々しい活躍
料理研究家のなかには、いくつものテレビ番組に出演したり、何十冊もの料理本を出版したりする人もいます。
講演を行ったり、料理教室を開いたりしてたくさんのファンを集めている人も少なくありません。
タレントのように人気があるような料理研究家は、独立して自分の会社を作って高い収入を得ていることもあります。
料理研究家は人気商売という一面もあるため、人気が出ればこのような華々しい活躍をすることも夢ではありません。