料理研究家の1日のスケジュール・生活スタイル

料理研究家の業務スケジュール

事前の準備が大切

撮影がある場合は、前夜から準備が始まります。

撮影の際に使用する食材は鮮度が重要なので、本番ギリギリになってから買い出しをすることが多く、前日の夜にようやく全ての食材が揃うことも珍しくありません。

レシピを見ながら必要なものが揃っているかどうかをチェックし、同時に、鍋や温度計などの調理器具や食器等の必要なものを準備します。

多忙な時期は残業も多い

料理研究家は、レシピがなかなか浮かばないときには朝から晩までキッチンにこもって試作することもありますし、料理の撮影の前には徹夜で用意することもあります。

とくにテレビ番組や雑誌の取材がある場合は、一度の撮影でいくつもの料理を作って撮影しなければなりません。

限られた時間のなかで効率よく進めるために、前日のうちに買い物をして下ごしらえを終わらせておいたり、使用する食器やテーブルコーディネートを考えたりという準備もつきものです。

また、レシピを作る際には、手順がわかりやすく伝わるように、何度も何度も文章を書き直しながら料理を試作することもあります。

料理研究家の場合、自宅のキッチンを使って仕事をしている人も多く、どうしても残業がしやすい環境にあるということから、つい長時間労働になってしまうという人も少なくありません。

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料理番組を撮影する料理研究家の1日

9:00 スタジオ入り
料理の撮影はとても時間がかかるものなので、朝から晩まで丸一日拘束されるケースも珍しくありません。

持参する食材や調理器具、食器などを合わせるとかなりの大荷物になるため、自家用車やタクシーを使って仕事場に向かいます。

9:30 荷物の搬入・打ち合わせ
スタジオに到着したらテレビスタッフに挨拶して、その日使用するキッチンスタジオに荷物を運び込みます。

簡単な打ち合わせをして撮影の段取りを確認します。

10:00 下ごしらえ
撮影がスムーズにいくようにたくさんの食材の下ごしらえを行います。

米を炊いておいたり野菜を洗って切っておいたり、火を通しておいたり、調味料の分量を量っておいたりします。

12:00 休憩
下ごしらえが終わったらいったん昼食休憩をはさむことが多いのですが、準備に追われてほとんど休めないということもあります。
13:30 リハーサル
準備が整ったら、リハーサルを行います。

料理番組の成功のためには、段取りが欠かせません。

たとえば、鍋で煮物を煮込んでいる間に他の食材に下味をつけたり電子レンジで別の料理を完成させたりとテンポよく作業を行うことで、撮影時間も短縮でき視聴者が飽きない番組構成になります。

上手くいかなかったところは、再度やりなおし手順を確認します。

16:00 本番
撮影がスタートします。

基本的には司会者が番組を仕切ってくれますが、作業と作業の合間には、レシピのアピールポイントや失敗しないコツを話してトークを盛り上げる必要があります。

無事に料理ができあがり、試食して感想を言ってようやく撮影が終了です。

17:00 撮影終了・片付け
後片付けはスタッフが手伝ってくれることもありますが、持ち込んだ調理道具や食材などは自分で片付けをしなくてはなりません。

撮影スタッフと次回の撮影について打ち合わせ、問題がなければ帰宅します。

18:30 帰宅

料理研究家の生活

仕事とプライベートの線引きの難しさ

料理研究家の多くは、仕事とプライベートを線引きすることの難しさを感じています。

料理研究家の主な仕事は「新しいレシピを考える」ことです。

これは仕事の時間だけではなく、自宅で食事をしているときや友達と外食しているとき、家族のために食事を作っているときなど、私生活のなかで急にアイディアが浮かぶことも多いのです。

良いアイディアが浮かばないときは、休日でも一日中考え事をしていることもあるので、とにかく料理のことを考え続ける生活になることは覚悟したほうがよいでしょう。

おいしいものを求める毎日

料理の勉強のためには、とにかくおいしいものを食べることが大切です。

他の料理研究家がテレビの料理番組や雑誌の料理コーナーで紹介していた料理を作って食べてみることもあります。

また、老舗の料亭や新しくできたレストラン、地方にある絶品料理の店など、有名な飲食店にはどんどん出かけその味を確かめます。

おいしい料理を作るためには、舌が肥えていることや、食材を扱うためのたくさんの知恵やアイディアを持っていることが何よりの武器になるのです。

ただし、このような仕事をしているとどうしても食事の機会が増えるので、普段の生活のなかで体重や体調をしっかり管理する能力も大切です。