ピアニストの求人状況・募集状況
ピアニストの就職先にはどんなところがある?
人気ピアニストであればコンサートやCD販売の収入だけで生活できますが、そのレベルに達するまではそれ以外の収入が必要であるケースも多々あります。
その場合、フリーランスとして演奏活動している人もいますが、何かしらの企業や団体に就職し、スタッフとしてピアノを演奏するという方法もあります。
企業に所属してピアニストとして活動する場合、次のような就職先が考えられます。
・派遣会社へ登録する
・ピアノ講師として働く
・レスランやバーで演奏する
・伴奏ピアニストとして働く
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ピアニストの求人の状況
派遣会社へ登録する場合
ピアニストの求人状況は、働き方によって大きく異なります。
まず、派遣会社に登録する方法があります。
結婚式や各種イベントに、生演奏を派遣する会社などでは、ピアニストを募集していることがあります。
スキルの高さはもちろん、音大在学中もしくは卒業の要件が付いていることもあります。
通常はオーディションを受け、採用となります。
中には、専門のレッスンを受けなければいけないところもあるので、有料・無料などの情報を事前に調べましょう。
これらの仕事は、多くが単発で、つねに需要があるという保証はありません。
他の仕事とかけもちしながら、依頼に応じて動くパターンが多いでしょう。
ピアノ講師として働く場合
音楽教室のピアノ講師は、わりと募集の多い仕事です。
有名な音楽教室など、母体が大きな団体の場合、音大を出ていることが条件であることも多いようです。
あるいは、個人で教室を開くのも一つの方法です。
しかし、給与からマージンが引かれない分、生徒集めからすべて一人でこなさなければいけないので、大変な面もあるでしょう。
インターネットなどで、ピアノ教師を検索できるサービスに登録することもできます。
今は、少子化や受験ブームにより、ピアノを習う子どもが一時期より減っているようですが、その分大人になってから趣味としてピアノを習いたいというニーズも出てきています。
レスランやバーで演奏する場合
ピアノの生演奏をしているレストランやバーで演奏するという方法もあります。
一般的には、その店のアルバイトスタッフとして働くか、期間を区切ってフリーランスとして契約する場合もあります。
飲食店でのピアノの生演奏は人気のあるアトラクションでもあり、ある程度の安定したニーズがあります。
仕事は基本的に夜のみ、中には週末のみの場合もあるため、音大生のアルバイトとしても人気がある仕事です。
伴奏ピアニストとして働く場合
バレエ団や歌劇団では、伴奏として演奏するピアニストを雇用していることもあります。
伴奏ピアニストとして採用された場合、練習などを含め、団員として活動にほぼすべて参加することになります。
所属する団体によっては忙しいこともあり、自身の演奏活動や学業との両立が難しいケースもあります。
ピアニストの就職先の選び方
ピアニストとしての働き方を考える際には、考慮すべきポイントがいくつかあります。
・時間的な拘束
・報酬額
・仕事の頻度
・安定性
専属として働く場合、安定性は高いですが、本来自分が力を入れたかった活動や学業に影響が出る可能性があります。
一方、あまり忙しくない仕事を選んだ場合、生活するのに十分な収入を得られない可能性もあります。
希望する生活スタイルや将来に向けてのビジョン、確保したい練習時間などを含め、総合的に判断して選択することが大切です。
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ピアニストの志望動機・面接
面接の際には、ピアノにかける思いやどのようなピアニストになりたいのか、得意分野などを聞かれることが多いようです。
また、その仕事以外にどの程度自由な時間が必要なのかといったことも双方の条件として大切なポイントですから、具体的に答えられるよう考えておくことが必要です。
中にはその場で演奏を求められることもあるため、すぐに対応できるよう準備しておくと良いでしょう。
就職先はどのように探したらいい?
就職先の探し方も、働き方によって様々です。
例えばピアニストの派遣会社では、定期的にオーディションを行っていることが多いです。
そのようなオーディションに参加し、合格すればその会社に登録されることになります。
合格後はプロフィールや希望条件などを登録し、仕事の依頼連絡を待ちます。
ピアノ講師は、比較的安定的に求人がある仕事のひとつです。
希望する音楽教室の募集要項を確認し、必要書類をそろえて応募します。
個人でレッスンを提供する場合は、環境を整えた上で生徒を募集する形になります。
最近では比較的準備も少なく始めやすいオンラインレッスン講師なども人気がです。
レストランやバーでの演奏の場合、アルバイト募集サイトや求人雑誌、大学に求人情報が出ていることもあります。
中にはこういった一般募集は行わず、知人や旧スタッフの紹介で雇用している場合があります。
気になるお店がある場合、直接交渉してみるというのも一つの手です。
伴奏ピアニストは欠員が生じたときのみ、団体の公式サイトなどで募集があるようです。
タイミングが大変限られますので、こまめにチェックしておくことがポイントです。