ピアニストになるための学校と学費

ピアニストになるための大学

ピアニストになるための王道コースは、ピアノを学べる大学に進学することです。

大学では、ピアノの奏法や音楽理論、ソルフェージュ、楽曲研究など、さまざまなことを学べます。

一流の指導者から教えを受けることができるので、確実に技術的なレベルがあがります。

また、同じような志を持つ多くの仲間と知り合えるので、刺激を受けながら互いに高め合うこともできます。

ピアノを学べる大学には、音大や芸大の音楽専攻コースなどが主流です。

その他、お茶の水女子大や桐朋学園大学など、一部の総合大学にも音楽専攻コースが設定されていることがあり、音大などと同等の学びを得ることができます。

専門的にピアノを学べる、代表的な国公立大学には次の大学などがあります。

・東京芸術大学
・お茶の水女子大学
・愛知県立芸術大学
・京都市立芸術大学
・沖縄県立芸術大学

もちろん、私立大学でもピアノを学ぶことができます。

私立大学の場合、次のような大学があります。

・東京音楽大学
・桐朋学園大学
・国立音楽大学
・武蔵野音楽大学
・名古屋音楽大学
・大阪芸術大学

ピアニストになるには

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ピアニストになるための専門学校

ピアノは大学以外でも学ぶことができます。

専門学校では、大学とは異なる内容を教えているケースもよくあります。

例えば、クラシックだけでなく、ジャズやポピュラーのピアノについて専門的に学ぶことができる学校もあります。

その分野の専門家やトップピアニストが講師を務めていることも多く、学びたいジャンルが決まっている人にとっては大学よりも実践的な学びを得ることができるでしょう。

日本の音楽専門学校としては、次のような学校があります。

・尚美ミュージックカレッジ専門学校
・国立音楽院
・関西ピアノ専門音楽学校
・甲陽音楽学院

ピアニストになるためのスクール

大学や専門学校には通わず、ピアノ教室やスクールで学ぶこともできます。

有名な教室は「ヤマハ音楽教室」と「カワイ音楽教室」です。

ヤマハ音楽教室では、才能ある生徒を対象にしたヤマハマスタークラスが開設されています。

チャイコフスキー国際コンクールで日本人として初めて優勝した上原彩子さんは、音大に進学せず、ヤマハマスタークラスで学んだピアニストです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ピアニストになるための通信講座

時間的な制約があるなどの理由でフルタイムの学校に通うのが難しい場合、通信講座で学ぶという選択肢もあります。

通信講座では、基本的なピアノ技法についてやピアノの弾き方など、基礎的な学びを得ることができます。

また、最近ではインターネットを活用したオンラインレッスンを提供している講師や団体もあります。

このような講座で学べるメリットは手軽で便利なことです。

家に居ながらピアノレッスンが受けられるので、教室に通う負担もありません。

また、初心者から上級者までレベル設定があることも魅力で、自分に合うレベルのレッスンを見つけられます。

ただし、講座の内容は講師の実力に左右される部分が大きいことがデメリットなので、オンラインレッスンは注意して選ぶ必要があります。

ピアニストになるための学費

学校に通うための学費は、選ぶ学校によっても大きく異なります。

例えば、公立大学の場合年間の授業料が50万円前後、私立大学の場合100〜200万円程度という大学もあります。

専門学校の方が全体的に授業料が安いことも多く、20万円前後ということもあるようです。

この他に、入学金や施設維持費などの費用がかかります。

また、ピアノについて学ぶ場合、一般の大学と違い、演奏会やコンクールへの参加費、参加時の衣装代など、学校の授業料以外の費用がかかります。

学校で学ぶ以外にも、プロのピアニストから個人レッスンを受ける人も多く、その場合はレッスン代も別途で必要となります。

ピアニストになるための決まったカリキュラムというものはなく、何にどの程度時間とお金をかけるのかは完全にその人それぞれということになります。

独学でピアニストになれる?

ピアニストの中には、学校やスクールに通わず、独学でプロになっている人もたくさんいます。

ピアニストになるためには、ピアノの技巧や音楽に対する理解は大変重要ですが、それよりもさらに重要なことがあります。

それは、ピアノを通しての表現力、アートとしての音楽性といった部分です。

これらは、専門的に学ぶことで身につくものではなく、自分自身の内側から引き出す努力が必要です。

逆に言えば、これらの部分を高いレベルで実現することができれば、プロとして活躍することが十分可能です。

とはいえ、技巧や音楽理論について学んでいれば当然演奏に幅が生まれますし、表現力や芸術性を上げるコツのようなものも、学校やスクールで学ぶことも可能です。

独学でピアニストになることは不可能ではありませんが、教育機関で専門的に学ぶことが、実現への近道なのは確かでしょう。

ピアニストの留学

更にピアノや音楽に関する学びを深めるため、留学するという選択肢もあります。

高校を卒業してから海外の大学に進学する人や、日本の音大を卒業してから留学する人、日本の大学在学中に留学する人など、タイミングはさまざまです。

中には、プロのピアニストになった後に、更なる研鑽のため留学するという人もいます。

クラシック音楽を学ぶ人の多くは、偉大な作曲家を多数輩出したドイツやオーストリアなどのヨーロッパを留学先に選びます。

留学先としてよく選ばれるのは、次の学校などです。

・ウィーン国立音楽大学
・パリ国立高等音楽院
・ベルリン芸術大学
・リスト音楽院

また、アメリカの「ジュリアード音楽院」やロシアの「チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院」も有名なピアニストを多数輩出しています。

ジャズを学ぶ場合は、アメリカの「バークリー音楽大学」が有名です。

ピアニストの学校選びのポイントは?

ピアニストになるための道はひとつではありません。

同じように、ピアニストになるために選べる学校の選択肢も大変多く、迷ってしまう部分もあると思います。

ピアニストになるための学校を選ぶ際には、次のような内容をもとに選ぶと良いでしょう。

・学べる科目や分野の内容
・専門コースの設置されている音楽分野やジャンル
・講師の専門分野や実績
・卒業生の進路、ピアニストとして活躍する卒業生の実績

ピアノはあくまで道具であり、その表現の可能性は無限大です。

その分、講師や卒業生の活躍している分野やジャンル、音楽性に共感できる学校で学ぶことが、自分らしい音楽表現につながります。