パタンナーは独学でなれる?
パタンナーになりたいと考えたとき、学校に通う時間や費用の問題から、独学で学ぶことを思いつく人もいるでしょう。
本記事では、パタンナーになるには独学で勉強を進めてもいいのか、必要な勉強内容などについて紹介します。
学校に通うのがパタンナーへの近道
パタンナーは職人的な要素の強い職業であり、未経験者が現場に入ったとしてもすぐに第一線で仕事をこなせるわけではありません。
まずパタンナーとしての基礎を身につけたうえで、あらゆるパターン製作をこなしながらスキルアップを目指すのが一般的な流れです。
通学制の専門学校の場合、講師から直接指導を受けられるのはもちろん、現場に出て困らないように実践に即したカリキュラムが組まれています。
企業側もこうした専門学校の卒業生に絞って採用するケースが多いため、専門学校に通うことはパタンナーとして就職するための一番の近道といえるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
実践を意識すると独学は現実的ではない
独学での勉強は難しい
パタンナーになるための通信講座などもありますが、これはすでに通学制の専門学校で学んだ人や、実務経験のある人がさらなる応用力を身につけるためなど、ステップアップを目的とするものが中心です。
まったくの未経験者やパターンについて初めて学ぶ人が、通信講座のみでパタンナーへの就職を目指すのは非常に厳しいと言わざるを得ません。
たとえ通信講座で勉強を始めてみても、製図などでわからないことが出てきたときにその場で講師に質問できず、結果的に挫折してしまう人が多いようです。
またパタンナーの就職試験では「ポートフォリオ」(作品集)の提出が求められるケースが多いです。
ポートフォリオ製作に関しても、学校に通えば講師から良し悪しのアドバイスをしてもらえますが、独学で一定レベル以上のポートフォリオを完成させるのはとても大変なことです。
夜間の専門学校を利用する
働きながら通う人の多い夜間の専門学校でも、パタンナーになるための勉強をすることができます。
夜間の専門学校の場合、昼間の学校とは通学時間や通学日数が違ったり、カリキュラムも微妙に異なったりすることがあります。
しかし、講師のアドバイスを受けて学べるという点では通信講座よりも強いといえるでしょう。
講師の実績や就職率なども確認しながら、確かな基礎と実践的なことを学べる環境を選ぶほうが、夢へはより近づきやすいといえます。
通信や独学でも資格の取得は可能
「パターンメーキング技術検定」や「CAD利用技術者検定」など、パタンナーの実務に生かせる資格の取得は独学でも可能です。
インターネットやガイドブックなどを利用すれば、独学でも勉強できますし、まったくの未経験からでも資格取得にチャレンジすることは十分可能です。
こうした資格があれば、パタンナーとして求められる技術の一部を身につけていることを証明でき、就職の際に有利に働くこともあるようです。
しかしながら、やはり一般的なパタンナーの就職においては、学校でパターン製作の基礎を身につけることが求められます。
未経験者で資格だけ保有している場合は、就職に役立つことはあまり期待できません。
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独学でパタンナーになるにはのまとめ
企業側は専門学校の卒業生に絞って採用するケースが多いため、パタンナーとして就職するための一番の近道は専門学校に通うことといえるでしょう。
まったくの未経験者やパターンについて初めて学ぶ人が、通信講座のみでパタンナーへの就職を目指すのは非常に厳しいと言わざるを得ません。
またパタンナーの就職試験で提出が求められるケースが多いポートフォリオを独学で一定レベル以上に仕上げるのはとても大変なことです。
働きながらパタンナーを目指すのであれば、通信講座よりも夜間の専門学校のほうが講師のアドバイスを受けて学べるという点でおすすめです。
強い意志とモチベーションを保つ工夫をして取り組む必要があるでしょう。